
夏鳥として日本に子育てにやってくるオオルリとキビタキ。
色鮮やかなオスと違って、地味な見た目をしているメスは、同じヒタキ科ということもあってよく似ています。
この記事では、画像を見ながら、オオルリとキビタキのメスの違いを見ていきます。
夏のオオルリとキビタキのメス
繁殖期真っ只中の5〜6月は、オオルリとキビタキのオスは盛んにさえずっていて、存在確認が簡単です。
ですが、メスはひっそりと行動していて、なかなか姿を見ることができません。
繁殖期のオオルリのメスは、沢沿いの斜面で会う機会が多いです。
オオルリとキビタキのメスの見分け方
オオルリとキビタキのメスのサイズ感
オオルリは全長16cmで、キビタキは全長14cm。
野外で会うと、オオルリの方が一回り大きく見えます!
オオルリとキビタキのメスのお腹
オオルリのお腹は、胸の下まで淡褐色です。
一方、キビタキのお腹は白く、喉が薄黄色です。
オオルリとキビタキのメスの背中
オオルリの背中は、灰茶色です。
キビタキの背中は、オリーブ色です
オオルリとキビタキのメスの喉下
オオルリの喉の下には、一本の白線がハッキリ見えるのが特徴です。
キビタキの喉の下は、まだら模様で、薄黄色〜灰茶色をしています。
オオルリとキビタキの若オス
オオルリの若オスは、翼から背が青く、メスとの違いがすぐにわかります。
一方、キビタキの若オスは判断が難しいとされていて、まとめてメス型と呼ばれることもあります。
キビタキの若オスとメス
ですが、キビタキのメスの中には、腰の黄色みが強い個体が見られます。
この子が、もしオスなのであれば、オオルリと同じようにキビタキの若オスも見分けることができるということで…
こんな子もいるという例として、共有させていただきます。
特に秋の渡りの時期(9〜10月)に見られるキビタキのメスの中には、キビタキのオスも混じっている可能性があるというお話でした。
そして、オオルリと違って、キビタキの若オスとメスに明確な違いはないとされていて、判断が難しいときはメス型などと表現しているという事です。
オオルリとキビタキのメスに会いやすくなる季節
繁殖期は、なかなか会えないオオルリとキビタキのメス達。
ですが、オオルリとキビタキのメスに会える機会がグッと増える季節があるのを知っていますか?
越冬地へ旅立つ前に、体力をつけるため、たくさん食べたい9月〜10月。
ちょうど、植物の実が成る時期と重なっていて、その実を食べようとオオルリやキビタキのメスも集まってきます。
コブシ、ホオノキ、カラスザンショウなど