
「野鳥の雛を見かけたけど、何の鳥の雛なんだろう?」
春から夏にかけて、野鳥たちは子育ての真っ最中です。
そんな野鳥たちの子育てシーズン4月〜8月あたりは、僕たち人の生活圏でも巣立ったばかりの雛と出会う事があります。
寧ろ僕達が近くにいれば親鳥が警戒して雛に近づかないので、巣立ち雛を見かけたら観察はほどほどに、早めにその場を立ち去るのが良いですね。(鳥によっては威嚇しにきます。)
この記事では、僕が出会った野鳥の巣立ち雛の写真をまとめているので「出会った雛」と見比べて、何の鳥だったか調べてみてください。
野鳥の雛の種類を調べる
まずは、色々な野鳥の雛と出会った経験から、巣立ったばかりの野鳥の雛の共通点を3つほどまとめてみます。
野鳥の雛の共通点4つ
- 羽の色は薄い
- 尾羽は短い
- 巣立ったばかりは頭にアホ毛がある(産毛)
- くちばしの端が黄色いor白いなどがあります
以上は、どの鳥でも基本的に共通しているポイントです。
それではそれぞれの鳥の巣立ち雛を写真で見ていきましょう!
スズメ
カワラヒワ
メジロ
シジュウカラ
エナガ
ホオジロ
コゲラ
ツバメ
ヒヨドリ
イソヒヨドリ
ハシボソガラス
ハクセキレイ
セグロセキレイ
ケリ
お問い合わせいただいた鳥の雛
タマシギ
もし野鳥の雛を拾ってしまったら…
※基本的に、野鳥の雛を拾うのは、雛を誘拐していることになります。
野鳥の為を思うなら、そっとしておくのが基本です。
【詳しくは、日本野鳥の会のホームページでも確認できます。】
お問い合わせ事例1:野鳥の雛を拾ってしまった(スズメ)
当サイトにお問い合わせいただいたN様「野鳥に関して無知なまま昨夜ヒナを保護してしまいました。帰宅後調べ、保護しない方が良いということを知りました。(中略)また今後どうするべきかご指導ください。すぐに外に返すべきでしょうか?」とメールが届きました。
「特にケガもなく弱っている様子もありません。そのままにしておくと危険かと思い連れ帰ってしまいました。」
とあり、↑の写真が送られてきました。
なので、雛を拾ってしまった時の基本事項「すぐに元の場所に戻して、心配なら親鳥がやってくるまで見守ってあげてください」とお伝えいたしました。
その後、N様よりご連絡いただき…
放す前からよく鳴いていて呼応する声も何処からか聞こえてきていました。
しばらくすると親鳥らしき鳥が近づきチュンさん(ヒナ)も高く飛べない羽ばたきで近づこうとしてお互い確認し会えたようでした。
今日はとてもいいお天気で良かったです。
と、雛と親鳥が無事出会えたとありました。
- 雛にケガなし
- 雛を連れ帰った時間は、一晩だけ
- 元の場所に戻す時、雛はよく鳴いていた
このように、一晩連れ帰ってしまっても、元に場所に雛を戻せば親鳥がやってくるのがわかった事例になりました。
状況によって、対応は異なりますが、雛を拾ってしまった時の対応の参考になれば幸いです。
※また今回の体験記は、シェアをお願いした上で、快諾していただき掲載しています。
お問い合わせ事例2:キセキレイ
- 頭が灰色、胸が黄色
- セキレイらしい見た目(雛には特徴的な長い尾羽が見られません)
- 撮影環境の岩場
お問い合わせ事例3:コチドリ
田んぼや川などの泥地や岩場などを歩き回るので、雛を拾った場所の近くで、田んぼや川の水のないところに離してあげましょう。
野鳥の雛の種類を調べるまとめ
以上、15種類の出会った巣立ち雛でした。
巣立ち雛は親鳥の面影を感じる種類もあれば「この雛、何の鳥?」と悩んでしまう種類もいるので、雛だけ見ても鳥の種類がわからない事があるかと思います。
そんな時は、この記事の写真を参考に、雛が何の鳥なのか調べてみてください。
もしこの記事で、雛が何の鳥かわからなかったら、osanpo.torimi★gmail.com(★を@に変更してください)まで写真を添付してください。
雛の種類特定は親鳥と一緒にいるところも目撃しないと断定できないかもしれませんが、頑張って調べさせていただきます!