
「オオワシってどんな鳥?」
オオワシ(大鷲)は、タカ目タカ科に分類される冬鳥です。
日本で一番大きなワシと言われ、オスとメスではメスの方が大きいです。
冬季に越冬のため、北海道や本州北部に飛来し、滋賀県長浜市の山本山に越冬に来るオオワシが日本の越冬地の最南端となっています。
オオワシってどんな鳥?
オオワシってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/タカ目/タカ科/オジロワシ属 |
英名 | Steller's sea eagle |
学名 | Haliaeetus pelagicus 意味外洋の海鷲 |
別名 | ー |
生息地 | 主に北海道に飛来し、少数が本州北部に飛来する 本州でもオオワシが観察されている一部地域(滋賀県、長野県、栃木県など) ■見られる月:11〜3月 |
世界分布 | 繁殖地 ロシア東部 越冬地 朝鮮半島、沿海州、カムチャッカ半島南部 |
生態 |
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オオワシの特徴 | |
特徴 |
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鳴き声 | ♪「クワクワクワ」と争いや威嚇の時に鳴く ♪オジロワシの声より、さらにしわがれた太い声 |
サイズ | 全長95cm/重さ4.9〜9.5kg |
オスとメス |
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子育て |
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絶滅危惧種のオオワシ
オオワシの全世界の総生息数は5,000〜7,000羽前後と考えられていて、絶滅危惧種に指定されています。
そのため、日本でも天然記念物として保護され、ワシントン条約によって国際的な保護も行われています。
ただ北海道では、風力発電施設にオオワシなどが衝突する「バードストライク」が起きており、共存の難しさを物語っています。
山本山のオオワシ
北海道で多く見られるオオワシですが、関西周辺でもオオワシが越冬する場所があります。
それが滋賀県長浜市にある山本山に越冬しにくるオオワシです。
山本山は日本のオオワシ越冬地の最南端と言われ、
山本山にやってくるメスのオオワシは「山本山のおばあちゃん」と地元の人に愛され、2022年に25回目の飛来が観察されました。
オオワシの観察記録
北海道に行かないと、なかなか会えないオオワシ
おさんぽ鳥見編集部は、普段は関西周辺で鳥見をしていますので、オオワシに会うなんて夢のまた夢でした。
ですが、関西周辺でもオオワシに会える山本山の存在を知り…
ひと目そのお姿を拝もうと、2022年に初めてオオワシに会いに山本山へ行ってきました!
オオワシの寿命は20〜25歳と考えられています。
それで山本山のオオワシがやってきたのは、25年前ほどということで…
高齢のオオワシだったので、2022年(25周年)にも飛来するか心配されていました。
ですが、2022年11月26日に今季初飛来が観察され、オオワシが無事なことに昔からオオワシを見守ってきた皆さんは、ホッと胸を撫で下ろしたそうです。