僕がいつも鳥を見る散歩道の終点には、田園風景が広がっています。
その田園風景では、ケリやトビ、キジなどの農耕地の鳥に加えて、ノビタキなんかもやってくる事があるんです。
2021年4月14日、その田んぼには、大抵はケリがいるので、ケリの様子を見つつ他にも鳥に会えたらいいなぁと思っていたんです。
轟くケリケリケリ!
すると、突然
と、ケリの鳴き声が響き渡るじゃないですか…!
と、ケリの雛を探してみたくなったんですが…
田んぼにケリの鳴き声が響きすぎて、罪悪感の植え付けが凄い…
僕はただ畦道を歩いているだけだったのに…
ケリの警戒心の高さを身をもって知りました。
「僕がいると、カラスが来なくて、安心だよ?」とケリに伝われば、ケリもそこまで鳴かなくてもいいと思うんですが…人間は田んぼの作業をするので、そこでケリの巣や雛が巻き込まれたりしちゃうんです…
だから、ケリが人と仲良く…という世界は訪れなさそうです…
そうして、囮の見張りケリをスルーして、畑をキョロキョロしていると、
親鳥のお腹の中に雛が隠れる場面も観察できて、ほっこりです。
ケリにとってはいい迷惑だと思いますが…ただ畦道を歩いているだけなので、許して欲しいのです。
春には誕生!ケリの雛
4月14日には、ケリの雛は孵化していました。
ケリの雛は早成性なので、生まれてすぐに歩き、自分で食べ物をとれます。
親鳥の近くで、自由に田んぼを歩き回ってましたよ。
親鳥を警戒させまいと、雛をすぐに見つけて、さっと観察してその場を去りたいのに…
そんなわけで、子育て中のケリを観察する時は、田んぼの方を見ずに「ケリになんか興味ないですよ?」という顔をします。
そして、雛がいると推測した田んぼをチラッと確認するんです!
そんな茶番をしている間も、ケリの鳴き声が響き渡ってます。
ケリの索敵能力には敵いません…
どう足掻いても、ケリには鳴かれてしまうんです…
春は子育てで大忙しのケリ
ケリに鳴かれてしまうなら、さっと撮って、さっと離れよう!
そうして撮った上の画像は2021年5月18日に撮影したケリの雛です。
巣立ってから1ヶ月近く経って、すっかり大人のような姿です。
そんなわけで、4月にはケリはもう雛が孵化していて、5月中旬には大人くらいに大きくなっています。
その間は、畑を覗く度に「ケリケリケリケリ!!!」って感じですが…
畑作業をする人は、そんなケリの鳴き声をうるさいなぁと思うだけで、作業の手を緩めたりしないので、僕なんか侵入者でもなんでもないって事をわかってほしいです。