
2月頃から、さえずり始めるヒバリ。
空高く飛びながらさえずる姿は、とても目立ち、昔から僕たち人間を楽しませていました。
そんなヒバリのさえずりですが、いつでも空高く飛んでさえずっているわけではない事を知っていますか?
ヒバリは空高くさえずるイメージが強すぎて、他のヒバリの姿なんて想像できないかもしれません。
ですが、ヒバリは地上でもさえずるんですよ。
ヒバリのさえずりについて
ヒバリの生活史に関する研究という論文では、ヒバリのさえずりを「空中さえずりと地上さえずり」の2種類に分けて、記録していました。
さえずりの持つ意味は色々あって「なわばりの主張?メスへの呼びかけ?警戒」などがあるとされています。
ヒバリはどんな目的があって、さえずりを行うんでしょうか?
これから見ていきたいと思います!
ヒバリの空中さえずり
ヒバリの空中さえずりは、ヒバリの代名詞とも言える「空高くさえずる行動」の事です。
巣作りの初期段階では、ヒバリは積極的に空中さえずりを行います。
そして、徐々に地上さえずりの方が多くなるようです。
ヒバリの地上さえずり
繁殖期全体で見れば、ヒバリは地上でさえずっている方が長いという観察結果が出ていました。
さらに地上さえずりは、早朝や夕方に多く見られ、空中さえずりにはこれといった傾向は見られなかったそうです。
ヒバリのさえずりが減る時期
論文では、ヒバリのさえずりが減る時期は、ひなを育てている間と、メスが巣作りをしている中盤とありました。
ひなを育てている間は、オスもひなに食べ物をあげるので、さえずりが減るのも納得です。
ですが、巣作り初期では多かったさえずりが、巣作りが進むにつれて減っていくのは、論文でもわからなかったヒバリの謎になっています。
争いのさえずり
ヒバリはさえずりを争いにも利用しています。
ヒバリの争いは6タイプほど観察されているようで…
ヒバリの争い6パターン
2個体が、地上さえずりを行うかにらみあい、お互いに突進し、空中に舞い上がる
行動圏内にいる地上の個体に対して、地上さえずりをしながら、羽を下げて震わせて追い出す
上空を通過した個体を追っていく
なわばりの境界へ来た個体の近くに移動する
他の個体の行動に対して、地上さえずりで反応する
他の個体同士が上空で絡んでいるのに、加わる
これらのヒバリの行動は、それぞれ連続的に起きる事もあるそうです。
ヒバリのさえずりまとめ
今回、ヒバリには「空中さえずり」と「地上さえずり」がある事がわかりました!
そして、ヒバリのさえずりは常に防衛行動と関係があったそうです!
普段、何気なく聴いているヒバリのさえずりも、ヒバリにとっては一大事が起こっているのかもしれませんね!
ちなみに、メスはさえずりを行わず、短い声を発するだけなんです。
ご覧いただきありがとうございました!