
ヒバリは一年中、日本に生息しているスズメ目ヒバリ科の小鳥です。
この記事では、バードウォッチング歴10年で出会ったヒバリの写真を交えながら、ヒバリの特徴や名前•観察記録などをまとめています。
ヒバリの事がもっと好きになるように、記事を書きましたので、ぜひ読み進めていただけると幸いです。
目次
ヒバリは農耕地が好きな鳥
名前 | ヒバリ | 見られる季節 | 一年中 |
分類 | スズメ目ヒバリ科 | 生息地 | 農耕地 |
サイズ | 全長17cm | 世界分布 | ユーラシア大陸〜アフリカ北部•イギリス |
ヒバリはスズメ目ヒバリ科のスズメより少し大きめの鳥です。
農耕地などの開けた場所に生息していて、最近では農耕地じゃなくても少し広めの芝生で餌を探している様子を観察できたりする身近な鳥だと言えます。
ヒバリは一年中、日本にいる鳥
ヒバリは一年中、日本で生活しているので、季節を問わず会いに行ける鳥です。
季節を問わず会える鳥ではありますが、僕の経験から言うと、ヒバリは春〜夏によく出会う鳥という印象です。
特に2月中旬あたりからは、空高く飛んでさえずりをするヒバリの姿が見られ、ヒバリの存在感が高まる時期になっています。
特に2月中旬〜秋までが、体感的にヒバリに会いやすい時期です。
ヒバリに会える場所は農耕地と…
会える場所 | 農耕地 | 芝生•広場 |
ヒバリに会える場所は、田んぼや畑などの農耕地や、芝生や草が茂っている広場です。
少し開けた草むらがあれば、2月中旬あたりからどこでもヒバリのさえずりが聞こえてきます。
ヒバリのオスメスは同じ色•模様
鳥の多くはオスとメスで見た目が違うんですが、オスメスで見た目に違いのない鳥も結構います。
ヒバリは、オスとメスが同じ色•模様をしていて、パッと見ただけでは性別を見分ける事ができません。
ヒバリには冠羽という頭の上にピョンと飛び出た羽があるんですが(上げ下げ可能)オスはこの冠羽をよく上げていて、メスはあまり冠羽を上げないという違いがあります。
冠羽が上がっていれば、「まぁ、オスかな」くらいの判断材料になりますね。
冠羽をよく上げるのがオス。
天敵はイタチやネコ•ヘビ•カラスなど
ヒバリは農耕地で生活する鳥で、巣も地表に作ります。
開けた場所を好んで生活するので、同じような生活圏のイタチやネコなどの肉食獣•ヘビやカラスなどが天敵になっています。
その他にも、草刈り機が天敵で、草を刈っている最中にヒバリの巣が見つかる事がよくあるようです。
天敵などが巣に近づくと、もがいているように羽をバタつかせ自分に注意を向けさせるようです。
ヒバリの子育て期間は1ヶ月もない
遠くから鳥を見守る派の僕は、子育てしている鳥と遭遇する事は滅多にないんですが、他の人の観察記録によると、
ヒバリが1回の育児で産む卵の数 | 3〜5個 |
卵を温める日数 | 11〜12日 |
ヒナの巣立ちまで | 9〜10日 |
思った以上に早い子育てを行っています。

ヒバリの観察記録
ヒバリをよく見る季節
2月になると、4月上旬並みの暖かさみたいな日がありますよね。
そこら辺を境に「ヒバリが空高くさえずりを始める」のが確認できるようになって、春が来るんだなぁって実感させてくれます。
複雑なさえずりが聞こえてきて、空を見上げれば豆粒くらいの鳥の影があれば、ほとんどの確率でそれは「ヒバリ」です。
ヒバリに会った場所
農耕地で主に見られる鳥と図鑑などでは紹介されていますが、農耕地じゃなくても、少し広めの芝生があれば住宅街や公園でも見る事のできる鳥です。
僕の地域だと市立図書館の隣の小さな広場があって、そこには短い草が生えています。
そこでもヒバリが空高く飛び上がる姿を見られたので、かなり身近な鳥だと思っています。
ヒバリの巣がある場所
ヒバリの巣を見た事はないんですが、田んぼの畦道でやたら草がこんもりしている部分があって、そこにヒバリの親鳥が警戒しながら入っていた様子を確認した事があります。
ヒバリはどこに行った?
2月中旬から夏まではよくヒバリの姿を見る事があるんですが、
秋〜冬になると、さえずりも聞こえないので、なかなか姿が見られなくなる鳥です。
一年中日本にいる鳥なので、探せばいるのかもしれないですが…野鳥観察をして10年…秋冬にヒバリを見た記憶がないなぁと…
秋〜冬にかけてヒバリはどこにいるんだろう?
10年間、鳥を見てきましたが、まだまだ知らないことだらけです。
ヒバリの漢字は「雲雀」
ヒバリの漢字 | 雲雀 | ヒバリの別名 | 告天子(こうてんし) |
ヒバリの英語 | Skylark | ヒバリの学名 | Alauda arvensis |
ヒバリの漢字「雲雀」
ヒバリという名前の由来は、晴れた日に空高く飛び鳴くから「日晴(ひはる)」の意味があるというのが有力とされています。
漢字の「雲雀」は、雲に届くほど天高く飛翔する雀に似た鳥であるからという理由が
ヒバリの別名「告天子(こうてんし)」
ヒバリの別名は「告天子」といいます。
ですが、「コウテンシ」というヒバリ科の鳥もいて、ちょっとややこしいです。
ヒバリの英語「Skylark」
あの有名なレストランチェーンも同じ名前…実は「ヒバリ」の事だったんですね。
それぞれの意味はこんな感じです。
「lark」ヒバリ/詩人/陽気な悪戯/はしゃぐこと
他のヒバリ科の鳥
日本のヒバリとは別に世界にはどんなヒバリがいるんでしょうか?
画像は用意できないのですが…(いつか用意したい…)
名前だけざっとまとめておきます。
- ハマヒバリ
- ヒメコウテンシ
- クビワコウテンシ
- コヒバリ
- カラフトチュウヒバリ
- オオヒバリ
まだまだ色んなヒバリがいますが、ここでは6種類だけまとめておきます。
ヒバリに関する民話
秋田県にはヒバリに関する民話があって、タイトルがそのまんま「雲雀(ひばり)」というお話です。
内容は、
お天道様がまだ地上にいた頃のお話です。
その頃は、雲雀は大金持ちで、お天道様によくお金を貸していました。
ところがある時、お天道様が出世して、天上へ行ってしまいました。
そこで金貸しの雲雀は、
「お天道さんさ 金貸した」
「お天道さんさ 金貸した」
と叫びながら、天へと昇っていくのです。
ところがお天道様の方では
「俺は随分お前達を、明るくしたり、温めたりしてやっていたじゃないか。だから利息ぐらいは、まけてくれてもいいではないか」と思っているが、
欲深い雲雀のことだから、ああして毎日、
「利取る」
「利取る」
と天へ登っていくのでした。
ヒバリってどんな鳥?まとめ
以上が、ヒバリについてのまとめでした。
ヒバリの事をもっと好きになれたでしょうか?
そうなってもらえたら嬉しいです。
この記事を初めに書いたのは3月1日…
今まさにヒバリが空高くさえずっています。
ぜひ、外に出たらヒバリの鳴き声に耳を澄ましてみてください。
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