地球は、生き物達の複雑な「つながり」と「個性」があって、多くの生き物達が住める現在の地球になったんです。
それをわかりやすい言葉にしたのが「生物多様性」というキーワードです。
生物多様性って何?という方は、生物多様性について簡単に説明したこちらの記事をお読みください。
簡単にわかる「生物多様性」って何?
生物多様性を基準に人間の生き方を考える事は、これからの人間社会にとっても、とても大切な事なんです。
生物多様性がなぜ大切なのか?
それは、生物多様性が失われると、僕達人間が生きていけないからです。
どういう事かというと、僕達が生きている場所は、「地球」ですよね?
昔の地球はとても生き物が住める環境ではありませんでした。
長い長い時間をかけて、海が出来、最初の生き物が生まれ、酸素が満ちてくるようになると、生き物達が地上に出られるようになって、今の地球が出来上がりました。
現在、僕達人間が暮らしている地球は、生き物達の関わりが無いと出来上がらない地球だったんです。
なので、生き物達の関わり無くして、僕達の豊かな生活は成り立たないんです。
だから、生物多様性が大切だと言われるようになりました。
生物多様性がもたらす4つのサービス
アナタは、地球に生きている実感を持っていますか?
春夏秋冬があって、比較的穏やかな気候も、生物多様性があるからこそ。
食べ物や水も人間だけでは作れません。生き物達の関わりが作る自然があってこそのものなんです。
そんな生物多様性を基盤とする生態系から得られる自然の恵みの事を「生態系サービス」と呼んでいます。
国連の主導で行われた「ミレニアム生態系評価(MA)」では、この生態系サービスを4つに分類しています。
1.供給サービス
・食料
・水
・原材料
・遺伝資源
・薬用資源
・観賞資源
2.調整サービス
・大気質調整
・気候調整
・局所災害の緩和
・水量調整
・水質浄化
・土壌浸食の抑制
・地力の維持
・花粉媒介
・生物学的コントロール
3.生息・生育地サービス
・生息、生育環境の提供
・遺伝的多様性の維持
4.文化的サービス
・自然景観の保全
・レクリエーションや観光の場と機会
・文化、芸術、デザインへのインスピレーション
・神秘的体験
・科学や教育に関する知識
4つの生態系サービスは、すべての命が提供している
4つの生態系サービスを見ると、衣食住から災害や文化、精神面にいたる現在の人間が行っているすべての事柄に関係している事がわかります。
ご飯を食べて、お腹いっぱいになって、気分よく眠れるのも・・・
自然の中で、思いっきり羽を伸ばしてくつろげるのも・・・
車や電気などの便利な人間社会も・・・
全部が生物多様性があってのモノなんです。
生物多様性は人間を含む、すべての生き物達が関わり合って、作られています。(本人達にその気は無くても、今の地球はそうやって出来てきたんです。)
ですが、今は人間がちょっとだけ自分勝手に生きていて、生物多様性が失われつつあるんです。
だから、人間が生物多様性という概念を作り、守っていく事が必要になってきています。
そうしないと、人間だって暮らせない世界になってしまうかもしれないから・・・
そんなわけで、生物多様性は大切な考え方だと僕は思います。
生物多様性がなぜ大切なのか?まとめ。
・今の地球は、すべての生き物達の関わり「生物多様性」でつくられてきた。
・生物多様性があるから、豊かな自然の恵みを受け取る事が出来る。
・生物多様性が失われると、人間も地球に暮らす事が出来なくなるかもしれないから、生物多様性を維持していく事は大切な事!!