夏のツバメ、星になった雛と、後悔…

2021年のとある夏。

いつものように鳥の観察に出かけた僕。

観察場所へ向かう途中で、鳥のシルエットが道に見えるじゃないですか。

 

まさか、鳥が道端に落ちているなんて事ないよね〜と思ったら…

道端に落ちていたツバメの雛

めっちゃ、鳥!いや、ツバメ!

ツバメの巣立ち雛が、道端に落ちていたんです!

道端に落ちていたツバメの雛

道端に落ちていたツバメの雛は、かなり成長していました

巣から落ちたとかではなく、成長具合から巣立ちを迎えた雛のようでした。

ですが、道端にいるのは、普通じゃありません。

ツバメの雛は、大体電線などの安全な場所に止まって親鳥を待つんです。

これだけ成長しているのに、道にいるのは、ちょっと不思議…

雛は見た感じ、かなり成長しています。

翼も長く、人が近づけば、すぐにでも飛んでいけそうな成長具合です。

でも、飛びませんでした。

 

ツバメのいる道端は、車も通る場所です。

昨日も車に轢かれて、ぺちゃんこになったツバメの雛を見ていただけに、この雛がそんな事になってはいけないと、安全な場所に移動させるべきかと悩みました…

でも、雛はなんとか羽をばたつかせて、移動する素振りも見せていたので、しばらく様子を見る事に…

 

でもこの時点で、保護しても良かったかもしれません…

 

そうすると、車が通れない側溝に移動したので、一安心。

なかなか身近に見れないツバメの雛の写真を数枚撮って、親鳥が来る前に立ち去らないと…と思っていました。

よく目を閉じていたツバメの雛

夏の日差しが眩しいのか、よく目を閉じていた雛。

親鳥の声に反応するツバメの雛

すると、近くに親鳥がやってきてしまいました。

雛は口を大きく開けて、親鳥が食べ物を持ってきてくれるのを待っています。

でも、雛が地面にいるせいか、親鳥はなかなか地面に降りてきません。

 

この時、僕がもっと離れていれば、結果は変わったかもしれません…

巣材集めの時は、かなり近くにいても、巣材を集めに地面に降りていたので、今回の距離はそこまで近くなく、大丈夫だと思ったのが間違いでした。

 

親鳥は地面に降りずに、どこかへ飛んでいってしまいました。

 

これはまずいと思い、カメラを置いて撮影だけして、僕は雛が点になるくらいの距離まで離れて、再び親鳥がやってくるのを待ちました。

星になったツバメの雛

ツバメの雛のアップ画像

9時43分から観察を始め、遠くから見ていても、親鳥はやってきませんでした。

そして11時10分頃、もう保護するべきか…と思い、雛の様子を確認しに行くと…雛は仰向けになって動かなくなっていました。

ツバメの雛を、道で見かけて1時間27分後の出来事でした。

 

 

雛の様子、地面にいる状況、僕がいた…これらの要因が集まって、親鳥は見切りをつけたのかもしれません。

鳥も利益とリスクを天秤にかけて行動する事が知られています。

ここまで成長しているのに、あまり飛べない雛を見捨てるきっかけを、僕が与えてしまった可能性があります。

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その後の雛

少し前に生きていた雛が、あっさり亡くなってしまった事実は、自然の摂理であると理解しながらも、そのきっかけが自分かもしれない事に、僕は後悔しました。

 

この雛の死は、そのままにしていても土に還り、無駄にはなりません。

ですが、人間社会を考えると、他の意味を持たせる事もできるのではないかと思ってしまったんです。

 

それで、近くの博物館へ雛の亡骸を持って行って、研究に役立ててもらうと思いました。

研究者が言うには…

博物館では、鳥類を研究されている方が対応してくれ、亡くなった雛の様子を見ていました。

研究者の方が言うには、「翼の成長に対して、お腹がガリガリすぎる」との事でした。

8月と言うと、繁殖後期にあたり、この時期の子育ては食べ物不足が起きやすく、雛の成長不全もよくあると。

 

だから、羽をバタつかせて飛ばなかった話をした時も、「やっぱり成長不全の可能性がありますね」との事でした。

後悔

でも、1度は親鳥が食べ物を持ってこようとしていました。

僕がいなかったとしても、道にいる雛に食べ物を与えるのは、親鳥としてもリスクがあったのかも知れません。

 

それでも、僕がいて、親鳥が雛に食べ物をあげなかった可能性は残ります。

雛を保護しなかった事よりも、雛の安全を心配しながらも、僕のせいで親鳥の給餌を邪魔してしまったかもしれないのが、後悔です。

 

「鳥の雛は保護しないでください」とよく言われます。

僕も鳥の繁殖に、人間が関わるのは、あまり好ましくないと思っていました。

 

遠くで見守っていれば、その内、親鳥がやってきて、雛の面倒を見てくれる…

そう思っていたんです。

でも、今回はそうならなかった。

 

成長不全で、いずれ亡くなったかもしれない雛。

見守らなければ、車に轢かれていたかもしれない雛。

保護したとしても、亡くなったかもしれない雛。

元気に育ったかもしれない雛。

 

かもしれない話をすれば、いくらでもパターンがあります。

 

どうすれば、雛の為になったのか…

もし、同じような状況に出くわした時、何か参考になればと思い、ありのままを綴りました。

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