
「ウミネコの生態は?どんな鳥なの?」
ウミネコ(チドリ目カモメ科)は、ほぼ1年中見られる唯一のカモメです。
北海道から九州まで集団繁殖地があり、繁殖期になると、成鳥は繁殖地周辺だけで見られます。
ウミネコの生態まとめ表
ウミネコの特徴や基本情報 | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/チドリ目/カモメ科/カモメ属 |
特徴 | ウミネコは夏と冬で、羽色が少し異なる 夏羽の特徴
冬羽の特徴
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会える季節 | 1年中見られるが… 繁殖期 繁殖期には、成鳥は集団繁殖地へ移動する 繁殖期にも、繁殖地ではない海岸にいる個体は、若鳥 冬 北海道や本州北部で繁殖する個体は、冬に南の地域に移動する個体が多い |
会える場所 |
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会える地域 | 日本全国で見られるが、季節によって、見られる個体の年齢が違う 世界分布 |
名前 |
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名前の由来 |
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サイズ/体重 | 44〜48cm/500〜600g |
食べ物 | 食性は雑食で、魚類、両生類、甲殻類、昆虫、動物の死骸など 狩りのスタイル
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ウミネコの生態や子育てについて | |
鳴き声 | 「ミャーオ」「クヮーオ」とネコに似た声で鳴く ウミネコの鳴き声 【ウミネコの鳴き声試聴サイト:さえずりナビ(外部サイト)】 |
寿命 | 標識調査の記録では、32年10ヶ月の生存記録が観察されている |
オスとメス | 同じ見た目で、外見からの判断は難しい。オスはくちばしのカーブが急で、メスはくちばしのカーブが緩やかと言われるが、ハッキリとした違うわけではない |
歩き方 | 足を交互に出して歩く |
似た鳥 | 「オオセグロカモメ(外部サイト)」は、ウミネコより大きく、尾に黒帯がない。くちばしに黒色部がなく、足は淡紅色 「カモメ(外部サイト)」は、背や翼の色が淡く、尾に黒帯がない。くちばしはほとんどが黄色で、わずかに黒や赤い斑紋がある個体もいる |
性格 |
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行動 | 攻撃行動 調査観察では、繁殖期の縄張り内で、以下のような攻撃行動が見られた
繁殖行動 集団で繁殖するが、他の巣の雛に対しては攻撃的。ただ雛が生まれたばかりの1〜3日程度であれば、自分の雛と一緒に育てる事が多く、雛の成長が進むにつれて(8〜10日)、雛に対して攻撃し拒絶する事が多い |
子育て |
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ウミネコの補足情報
ウミネコの集団繁殖地
ウミネコの集団繁殖地は、国の天然記念物に指定されています。
ウミネコの集団繁殖地 | |
1922年 | 青森県八戸市の蕪島の「蕪島ウミネコ繁殖地」と島根県出雲市の経島の「経島ウミネコ繁殖地」 |
1933年 | 岩手県陸前高田市の椿島の「椿島ウミネコ繁殖地」 |
1934年 | 宮城県女川町の江島の「陸前江ノ島のウミネコおよびウトウ繁殖地」 |
1938年 | 山形県酒田市の飛島の「飛島ウミネコ繁殖地」 |
その他の繁殖地 | 青森県〜岩手県〜宮城県に広がる三陸海岸 |
年は国の天然記念物に指定された時期です。
東京の屋上で繁殖も
2013年、東京都心のビル街で、ウミネコの繁殖が確認されました。
ウミネコは複数の建物の屋上で、小規模な群れを作り、毎年100羽程度の繁殖が確認されています。