
「オナガガモってどんな鳥?」
オナガガモ(尾長鴨)は、名前の通り尾の長いカモです。
「マガモ、コガモ、ヒドリガモ」と並んで、普通に見られるカモと言われていますが、主観ではオナガガモが1番遭遇率が低いと思っています。
地域によっては、たくさんいるそうですが、皆さんの地域ではどうでしょうか?
オナガガモってどんな鳥?
オナガガモってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/カモ目/カモ科/マガモ属 |
英名 | Northern Pintail |
学名 | Anas acuta 意味尾の先が尖ったカモ |
別名 | ー |
生息地 | ☀︎春夏は、基本的にみられない ✳︎秋冬は、日本全国にやってくる冬鳥■見られる月:10月〜4月(まれに5•6•7•9月に観察記録あり) |
世界分布 | ・繁殖地はユーラシア大陸北部と北アメリカ北部 ・冬には、ユーラシア大陸や北アメリカの温帯から熱帯地域やアフリカ北部で越冬 |
生態 | ・湖沼、川、池などにすみ、逆立ちをしてくびを伸ばし、水中または水底の食べ物を探すことが多い ・餌やりをしている人がいるところでは、著しく増えている ・植物、軟体動物、水生昆虫、甲殻類などを食べる |
オナガガモの特徴 | |
特徴 | ・体もくびも細長く、オスの尾は長く伸びていて、メスの尾も他のカモと比べると長い ・オスの頭は黒褐色、くびの側面にある細い線と胸と腹の中央は白く、背と脇は灰色、腰の両側に淡黄色の斑があり、翼の後縁は白い。くちばしは長く、両側は青鉛色、足は鉛灰色 ・メスは褐色で黒褐色の斑があり、くちばしは黒く両側は灰色 |
鳴き声 | ♪オスは「プリッ、プリッ」や「ピル、ピル」などと鳴く ♪メスは「ガーガー」と鳴く【鳴き声視聴外部サイト:さえずりナビーオナガガモ】 |
サイズ | 全長(オス)75cm(メス)53cm |
オスとメス | ・日本にやってきたばかりの頃のオスは、エクリプスと呼ばれるメスに似た姿をしているので、注意(オスはくちばしの両側が青鉛色な点で見分ける) ・オスとメスで全長が異なるが、体の大きさではなく、ほぼ尾の長さによるもの |
子育て | ・水辺から離れた農地や草地などの地面に草を敷き詰めた巣を作る ・3〜12個の卵を産み、メスのみが抱卵し、22〜24日ほどで孵化する |
オナガガモのエクリプスと夏羽比較

オナガガモのオスの顔
繁殖羽(夏羽)
オナガガモのオスのエクリプス(非繁殖期羽)
青灰色は横からだと、ハッキリと三角形に見えるので、オスメスはくちばしで判断するのがわかりやすいです。
オナガガモのメスの顔
オスほどハッキリしておらず、かすれていて三角形のようには見えません。
肉眼だと、ほとんど黒いくちばしのように見えるので、意識しておくと良いかもです。
オナガガモに似た鳥
ヒドリガモ
ヒドリガモのメスは頭の褐色味が強く、尾は尖らない。飛翔中、大雨覆の先は白いが翼の後縁は白くない
ヨシガモ
ヨシガモのメスはくちばしが黒く、尾は長くない。
オナガガモの鳥見メモ
オナガガモは「マガモ、コガモ、ヒドリガモ」に並んで、普通にいるカモと言われています。
ですが、僕の地域ではあまりオナガガモには会えず…
一体どこにいるんだ!?
と思っていたほどでした。
そんなオナガガモとの出会いは、天橋立に旅行に行った時。
天橋立を挟む阿蘇海にぷかぷか浮いていたんです。
荒れ狂った阿蘇海に佇むオナガガモは美しく、強風がとても寒かったです…