
「ホシハジロってどんな鳥?」
ホシハジロ(星羽白)は、赤茶の顔に赤い目を持つ、ちょっと強面な姿が印象的なカモさんです。
カモは淡水ガモと海ガモに分けられるんですが、ホシハジロは海ガモの方(カルガモは淡水ガモ)
そんな海ガモのホシハジロ。
海ガモと言われていますが、淡水域でも普通に見られる海ガモの中では変わった存在です。
ホシハジロってどんな鳥?
ホシハジロってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/カモ目/カモ科/ハジロ属 |
英名 | Common pochard |
学名 | Aythya ferina 意味食用にされた海鳥 |
別名 | ー |
生息地 | ☀︎春夏は、基本的にみられないが、北海道で少数が繁殖する ✳︎秋冬は、日本全国にやってくる冬鳥 ■見られる月:10月〜3月(4〜9月まで、少数の観察例あり) |
世界分布 | ・繁殖地はヨーロッパからシベリア ・冬には、アフリカ大陸北部、中近東、インド、中国東部などで越冬する |
生態 | ・湖沼、川、池などにすみ、潜って水草などを食べる ・水草の他には、藻類、水生昆虫、軟体動物、甲殻類、小魚なども食べる雑食性 ・時には大群を形成し、よくキンクロハジロと群れを作る |
ホシハジロの特徴 | |
特徴 | ・オスは赤茶の顔に赤い目。胸と尾が黒く、体は灰白い。 ・よく見ると、体には縦横斑が見られ、これが「ホシ」の由来と言われる(高性能カメラか、かなりの至近距離から見ないとわからない) ・メスは頭からくびが褐色で、目のまわりと後ろに淡色の線がある。体は灰褐色 |
鳴き声 | ♪クルッ、クルッと鳴く |
サイズ | 全長45cm |
オスとメス | ・日本にやってきたばかりの頃のオスはエクリプスと呼ばれるメスに似た姿をしているので、注意 ・やってくるホシハジロのオスとメスの比率は、地域によって異なる ・日本の北や東になるほど、ホシハジロの群れに占めるオスの割合が高い傾向があり、オスは繁殖地に近い場所で越冬する傾向がある |
子育て | ・ヨシ、草、わらで巣を作り、4〜16個の卵を産む・メスだけが抱卵し、22〜28日ほどで孵化する ・7〜9週間ほど、親と行動する |
ホシハジロの亜種
亜種の情報なし
ホシハジロに似た鳥
ヒドリガモ
ヒドリガモのオスは、頭部が黄白色で、胸は淡いピンク色、水上では尾を上げている
オオホシハジロ
アラスカからカナダ、北アメリカ中西部で繁殖し、冬季はアメリカ南部からメキシコで越冬する。
日本ではまれな冬鳥として、時々観察されている。
ホシハジロより一回り大きく(53cm)、くちばしも黒くて大きい。また後頭部がやや出っぱっていて、くびが太く長め
アメリカホシハジロ
北アメリカ北部で繁殖し、冬季は北アメリカ東部および南部で越冬する
日本では、迷鳥として1985年に東京都の不忍池で一度記録されている。
ホシハジロによく似るが、やや大型(49cm)
くちばしの先端のみ黒い、目が黄色、頭の形が丸いなどの違いが見られる
ホシハジロの鳥見メモ
ホシハジロは、池や川の真ん中あたりに佇んでいる印象です。
警戒心は適度にありますが、たまに小さな池にオスが1羽でいたりして、そんな時でもすぐに飛び立つというよりは、ゆっくり離れいく感じでした。
他のカモがあまりいないところでも、ぽつんといたりするので、単独行動も平気なカモなのかもしれませんね。