ヒドリガモ

「ヒドリガモってどんな鳥?」

ヒドリガモ(緋鳥鴨)は、秋から春にかけて、公園の池や川などでよく見かけるカモです。

他に普通に見られるカモと言われているのは「オナガガモ、マガモ、コガモ」の3羽で、

ヒドリガモと合わせて…いつものカモ四天王と…呼ばれてはいません。

ヒドリガモってどんな鳥?

ヒドリガモのペアの画像

ヒドリガモってどんな鳥?
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/カモ目/カモ科/マガモ属
英名Eurasian Wigeon
学名Anas penelope
意味ペーネロペーのカモ(※ペーネロペー:ギリシア神話に登場する女性)
別名あかがしら、ひよしがも
生息地☀︎春夏は、基本的に見られない
✳︎秋冬は、日本全国で見られる
■見られる月:10月〜4月(6月〜9月にも観察例はあるが、少ない)
世界分布・繁殖地はユーラシア大陸北部やアイスランド

・冬には、ヨーロッパ、アフリカ北部、インド北部、中国南部、朝鮮半島、日本などで越冬する

・また少数がアメリカとカナダで越冬する

生態環境水辺に生息し、海岸付近でも見られる

群れ数羽〜数十羽の群れを作り、時には数百羽の群れになることもある

食事潜水せず、くちばしを水面につけて植物の葉、茎、根、種子などを食べる。また水生昆虫や軟体動物を食べる事もある。時々、陸地に上がって採食活動をする

群れで採食するヒドリガモの画像

ヒドリガモの特徴
特徴・オスは顔が赤茶色で、額が黄白色。胸が淡いピンク色で、体は灰色が目立つ。

・メスは、全体的に褐色

・目元に若干の緑味を帯びている個体もいる

鳴き声♪オスはピューと笛のような声で鳴く
♪メスはガァー、ガァーと鳴く
サイズ全長48cm
オスとメス・オスとメスは姿が違う

・日本にやってきたばかりの頃のオスは、エクリプスと呼ばれるメスに似た姿をしているので、注意

・また幼鳥のオスやメスなどが混じっている場合もあり、識別は慣れが必要(オス、オス幼羽、オスエクリプス、メス、メス幼羽)

子育て・海外線近くの枝に覆われた場所の小さな窪みに植物を敷き、巣を作る

・7〜11個の卵を産み、24日ほどで孵化する

・ヒナは40〜45日ほどで親離れし、1〜2年で性成熟する

ヒドリガモのオスとメス

ヒドリガモのオスの画像

ヒドリガモのメスの画像

ヒドリガモのオスとメスは基本的に見た目が違うので、見分けるのは簡単です。

ですが、オスのエクリプスや幼羽は、メスに似ているので見分けるのが難しいです。

見分けるポイント
メスには、雨覆に淡色の羽縁が見られます。(赤丸の部分)

オスかメスか微妙なヒドリガモ

ヒドリガモのオスの幼羽かもしれない画像

ヒドリガモのメスか怪しい画像

上の2枚の画像は、ヒドリガモのオスかメスか怪しい個体になります。

どちらも頭が少し赤みがかっているので「メス?」と、違和感を感じてしまいます。

おさんぽ鳥見編集部
どちらもオスの可能性がありますので、こんな個体もいるという参考事例です。
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ヒドリガモの亜種

亜種の情報なし。

北アメリカに生息する近縁種のアメリカヒドリとの交雑が確認されていて、交雑個体の特徴は個体によって異なる。

ヒドリガモに似た鳥

アメリカヒドリ

アメリカヒドリのオスは、額から頭頂が白く、目の後方に緑色部がある。

メスは、頭部がやや灰色味に富み、三列風切外縁の白色は幅が広くて明瞭であるといわれる。

アメリカヒドリは、まれに飛来し、ヒドリガモの群れに混じっている事がある。

ホシハジロ

ホシハジロのオスは胸が黒く、体は灰白色で、水上では尾を下げている。

また食べ物を探す時は、水に潜る。

ヒドリガモの鳥見メモ

おさんぽ鳥見編集部

ヒドリガモはどこにでもいるカモという印象ですが、たまーにアメリカヒドリが混じっていたりするので…

 

ヒドリガモの群れを見かけても、素通りはできません。
ちょっと珍しいアメリカヒドリがいるかもしれないので!

 

ヒドリガモはいつもいる安心感があり、冬の訪れを感じさせてくれますが、毎日毎日ヒドリガモばかりだと、もうちょっと他のカモも見たいと思ってしまう…
人間って勝手ですよね…

 

【ヒドリガモの生態動画(YouTube):群れになって陸地で採食するヒドリガモ】

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