「キセキレイの生態は?どんな鳥なの?」
キセキレイ(スズメ目セキレイ科)は、平地から標高2,000m以上の高地にまでいて、川、池、湖沼などの地上にすんでいます。お腹の黄色の羽が特徴的で、繁殖期になると、より鮮やかに見えます。
「チチン、チチン」と金属的な声で鳴き、電線や梢、屋根の上で「チチチッ、チチチッ」とさえずります。
観察場所によっては、ハクセキレイやセグロセキレイと3種が揃って観察できる事もあります。
キセキレイの生態まとめ表
キセキレイの特徴や基本情報 | |
特徴 | 体上面が青灰色で、眉斑が白く、翼は黒褐色で、三列風切の外縁は白い。腰は黄色で、外側の尾羽は白い。夏羽のオスは喉が黒く、白い顎線が目立つ。冬羽は雌雄ともに喉が白く、足は黄褐色 |
会える季節 | 1年中見られるが、北地や高地のものは暖地へ移動して越冬する為、留鳥または漂鳥 |
会える場所 | 市街地、森林、山 |
会える地域 | 九州以北 |
名前 |
|
名前の由来 | 黄色いセキレイだから。「セキレイ」は背筋が清涼な鳥という意味 |
サイズ/重さ | 20cm/22g |
食べ物 | 昆虫、クモなど 水中や岩陰、土中の獲物を探す |
キセキレイの生態や子育てについて | |
鳴き声 | 「チチン、チチン」「チチチッ、チチチッ」 |
寿命 | 情報がなく、不明 |
オスとメス | 繁殖期だと、喉が黒いのがオスで、白いのがメスと言われているが、メスの中にも喉が黒い個体がいる |
歩き方 | 足を交互に出して歩くが、ハクセキレイほど歩いて距離を取ろうとせず、危険を感じると、すぐに飛び立つ |
似た鳥 | 「ハクセキレイ」「セグロセキレイ」 |
性格 | 人家の近くに巣を作る事もあるくらいには、人への警戒心は高くない |
行動 | 繁殖期になると、渓流沿いを好み移動し、冬になると身近な水辺にもやってくる |
子育て |
|
キセキレイの巣立ち雛
キセキレイの巣立ち雛は、大人のオスやメスに比べて、黄色が薄く、くちばしの端に淡色が見られます。
上の画像の巣立ち雛は、巣立ってからかなり日にちが経っていて、尾羽も成鳥と変わらないくらいに伸びています。(セキレイ科の雛は、巣立ったばかりの時は尾羽が短いです)
編集部による観察記録「探鳥記」
参考文献
「フィールドガイド日本の野鳥/高野伸二 著」「野鳥観察ハンディ図鑑 水辺の鳥/安西英明 解説/谷口高司 絵」「キセキレイの生活史に関する研究Ⅰ」「キセキレイの生活史に関する研究Ⅱ」