ヤマガラとシジュウカラは共に、スズメ目シジュウカラ科に分類される身近な野鳥です。
同じ巣穴を利用している姿が観察されるくらい仲良しな2羽の違いをまとめてみました!
写真多めでお届けしますので、写真を見れば見た目の違いもすぐにわかると思います!
ヤマガラとシジュウカラの見た目の違い
ヤマガラとシジュウカラの正面顔
まずはヤマガラとシジュウカラの正面顔を見てみます!
- シジュウカラは、頬が白い
- ヤマガラは、デコがクリーム色
シジュウカラはほっぺが白いのに対して、ヤマガラは頬から額までがクリーム色に見えますね!
背中
次はヤマガラとシジュウカラの背中を見ていきます!
- シジュウカラの後頭部には白い点。背中は緑?灰?黒?白。
- ヤマガラの後頭部にはクリーム色の線。背中は橙?灰?黒。
鳥を観察していると、鳥の背中をよく見ます。
写真を見て、2羽の背中の印象を覚えておけば、自然の中で背中だけを見かけてもばっちり判別できるはずです!
さえずり姿
2羽のさえずり姿です。写真で見比べると色合いが全く違いますね。
ですが、全体的なシルエットは同じ分類の鳥だけあって似た印象です。(どちらかと言うと、ヤマガラの方がずっしりむっくりしているでしょうか?)
さえずり姿を見比べたところで、少し2羽のさえずりの違いも見ていきましょう!
2羽の鳴き声の違い
- シジュウカラは「ツツピー」と細い声
- ヤマガラは「ツツピー(ン)」とかすれた声
鳥の鳴き声は僕たちが考えている以上に複雑に進化しているので、ここではよく聞くさえずりの違いをお伝えしますね。
ヤマガラとシジュウカラのさえずりの違いは、僕も今聞き分けの真っ最中です。
最近、ようやく聞き分けができるようになったかな…と感じているんですが、次の日に改めて聞くと「んんん?…これは…」とやっぱり悩んでしまう自分がいます。
お腹
次は、ヤマガラとシジュウカラのお腹を見ていきましょう!
- シジュウカラのお腹には、黒い縦線模様がある
- ヤマガラのお腹はオレンジ色
シジュウカラのお腹の縦線模様は、オスだと太く、メスだと細いのがオスメスの見分け方になっています。
ヤマガラはオスとメスで同じ見た目なので、外見からはオスメスの区別が難しいです。
ヤマガラの喉元に注目してみてください!
よく見ると、黒い羽が山のように見えませんか?
ちょっとした豆知識です(多分)
アップ写真
最後は、ヤマガラとシジュウカラのアップ写真です!
これでヤマガラとシジュウカラを見分けられますね!
ヤマガラとシジュウカラの行動の違い
ヤマガラとシジュウカラは冬には一緒に群れを作って活動するので、同じ場所でもよく観察できる2羽です。
絶対にこうやって活動するってわけではないんですが、2羽の行動の違いをまとめてみました!
ヤマガラとシジュウカラの違い
シジュウカラは開けた場所に生えている木でも食べ物探しをしている印象です。餌台の観察記録
ヤマガラは中粒?大粒の種子を、
シジュウカラは小粒の種子をよく食べる傾向があったようです。巣箱の利用記録
ヤマガラは林の中の巣箱も利用し、樹洞があれば優先的に利用し、
シジュウカラは明るい場所にある巣箱を利用していた観察報告がありました。
みたいな印象です。
他の鳥に似ているヤマガラ?
ヤマガラとシジュウカラの違いを見てきましたが、もっとヤマガラに似ている鳥がいます。
それが秋に日本にやってくるジョウビタキです。
写真を見比べてもらえれば、違いは一目瞭然ですが、色合いが似ているので自然の中だと一瞬では見分けがつかないかも?
会える季節が違う!
行動の違いは、ジョウビタキは開けた場所で会えるのに対し、ヤマガラは林近くで活動します。
夏の間は、日本ではヤマガラしか会えないので、秋になったらジョウビタキとヤマガラを見比べてみてください。
ヤマガラとシジュウカラの違いまとめ
以上が、ヤマガラとシジュウカラの違いでした。
写真を見比べるだけでも、2羽の違いがわかったと思いますが、いかがでしたか?
実際に観察してみると、出会う場所や行動パターン等から、より2羽の違いを感じ取れると思います。
ヤマガラもシジュウカラも、ついでにジョウビタキも身近な場所で会える鳥なので、ぜひ外出の際は3羽を気にかけてみてください。
ご覧いただきありがとうございました!