ソウシチョウ

「ソウシチョウの生態は?どんな鳥なの?」

ソウシチョウ(スズメ目ソウシチョウ科)は、江戸時代から飼い鳥として飼われていたものが野生化した鳥で「かご抜け鳥」とも呼ばれる外来種です。

日本各地で1年中見られ、繁殖もします。

ソウシチョウの鳴き声
ソウシチョウのさえずり

ソウシチョウの生態まとめ表

さえずるソウシチョウの画像

ソウシチョウの特徴や基本情報
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/ソウシチョウ科/Leiothrix属
特徴
  • くちばしが赤く、体は黄〜オリーブ色で、目の周りは明るく白っぽい
  • 喉から胸にかけて黄〜橙のグラデーションが見られる
  • 足は薄い橙色
  • 尾羽は2つに分かれたエビの尻尾型
  • 翼に黄色と濃い赤の斑紋がある
会える季節1年中見られ(留鳥)、繁殖期は山に移動し、冬になると低地でも見られる
会える場所標高1000m以下のササ類が茂った森林
会える地域本州中部〜九州

ソウシチョウがよく見られる
関東では筑波山、近畿では六甲山系、九州では九重山系でよく見られる

世界分布
インド北部、中国南部、ベトナム北部、ミャンマー北部

名前
  • 漢字:相思鳥
  • 英語名:Red-billed leiothrix
  • 学名:Leiothrix lutea
名前の由来
  • 日本語名「ソウシチョウ」は「つがいのオスとメスを別々にすると、お互いに鳴き交わす行動」から
  • 英語名「Red-billed」は「赤いくちばし」を、「leiothrix」は「ソウシチョウの属名」で、語源はラテン語の「leio(滑らかな)」+古代ギリシア語の「thrix(毛)」
  • 学名の「Leiothrix」は「滑らかな毛」を、「lutea」は「黄色」を意味する
サイズ/体重14〜15cm/23〜26g
食べ物食性は雑食で、枝から枝へ移りながら、昆虫類、果実、種子など食べる。

木の枝から下を見下ろすソウシチョウ

ソウシチョウの生態や子育てについて
鳴き声ソウシチョウのさえずりは、長く伸びのあるよく響く複雑な鳴き声で、オスもメスもさえずる

ソウシチョウのさえずり

ソウシチョウの鳴き声

YouTube動画のご紹介

YouTube-ソウシチョウのさえずり動画

寿命平均寿命は10年と言われている
オスとメス同じ見た目だが、メスはオスより羽色が薄い。幼鳥のくちばしは黒く、成長と共に赤くなる
歩き方両足を揃えて飛ぶように移動するホッピングと、足を交互に出して歩くウォーキングのどちらの歩き方も行う
似た鳥生活環境が似ている
性格他の鳥と争う事が少なく、穏やかな性格の為、古くから飼育されてきた歴史がある。食欲が旺盛な一面があり、同居している鳥が卵を産むと、卵を食べてしまう事がある
行動ソウシチョウは、昔から環境が変化していない天然自然林を好んで生息している。巣作り場所が、ウグイスやオオルリと競合する事から、2種への影響が危険視されている
子育て
  • 繁殖期は4〜10月頃
  • スズタケなどの茂みの地上1mほどの高さの場所に、ササの枯葉などでお椀型の巣を作り、3〜4個の淡い水色の卵を産む
  • 卵は約14日で孵化し、オスとメスが温める
  • 孵化した雛は10日ほどで巣立つ
  • 巣立った雛は、約1ヶ月ほど家族で行動する

 

参考文献

四国山地東部の三嶺山麓におけるソウシチョウの営巣記録」「ソウシチョウ(外来種)」「特定外来生物ソウシチョウ」「ソウシチョウの生態について基礎的観察」「バードリサーチニュース2008年8月号

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