「コアジサシの生態は?どんな鳥なの?」
コアジサシ(チドリ目カモメ科)は、夏鳥として日本にやってくる渡り鳥です。
ムクドリほどの大きさで、水面を飛び回る姿は白いツバメのように見えるのが特徴です。
コアジサシの生態まとめ表
コアジサシの特徴や基本情報 | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/チドリ目/カモメ科/アジサシ属 |
特徴 | コアジサシは夏と冬で羽の色が違う 夏羽
冬羽
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会える季節 | 夏鳥として飛来する 4月頃から見られ始め、9月下旬頃から越冬地へ旅立ち始める |
会える場所 | 河川や湖沼、海などに飛来し、広い河原や砂浜で集団で繁殖する |
会える地域 | 北海道を除く、日本各地 世界分布 |
名前 |
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名前の由来 |
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サイズ/体重 | 25cm/57g |
食べ物 | 魚、イカ、エビなど 狩りの仕方 |
コアジサシの生態や子育てについて | |
鳴き声 | 「キリッ、キリッ」と鋭い声で鳴く |
寿命 | 情報がなく、不明 |
オスとメス | 同じ見た目で、外見からは判断が難しいが、求愛行動を行なっているのがオスなので、時期によっては行動で判断が可能 |
歩き方 | 足を交互に出して歩くが、上手くない |
似た鳥 | 「アジサシ(外部サイト)」「シロチドリ(外部サイト)」「ウミネコ(外部サイト)」 |
性格 | 人がよく通る砂浜でも子育てをする事から、人に対する警戒心はあまり高くない。その為、繁殖の成功率が低く10%ほどしかないとされている 繁殖が失敗する原因 |
行動 | 日本にやってきた4月中〜下旬頃に、オスはメスに対して求愛行動を行う オスの求愛行動 |
子育て |
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コアジサシ補足情報
8月11日の雛の様子
地域差もあると思いますが、8月11日頃にコアジサシに会いに行くと、雛は大人と変わらない大きさに成長していました。
波打ち際で、親鳥が魚を持ってくるのを待っています。
コアジサシの卵
コアジサシの子育てが終わったコロニーを観察した時に見つけたコアジサシの卵です。
濃いベージュ色に、濃い斑点と薄い斑点が散りばめられた少し先の尖った卵です。
孵化しなかった卵や、孵化に失敗した卵…色々な状態の卵が観察できました。
各地域のコアジサシの現状
コアジサシの繁殖成功率は10%と低く、環境省のレッドリストでは「絶滅危惧Ⅱ類」に指定されています。
各都道府県のレッドリストによる分類は以下の通りです。
絶滅危惧I類 | 山形県、福島県、群馬県、埼玉県、 千葉県、東京都、神奈川県、富山県、石川県、福井 県、長野県、静岡県、三重県、和歌山県、鳥取県、 岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、長崎県、 大分県、宮崎県、鹿児島県 |
絶滅危惧II類 | 青森県、宮城県、秋田県、栃木県、 岐阜県、京都府、大阪府、奈良県、島根県、山口県、 徳島県、福岡県、佐賀県、熊本県、沖縄県 |
準絶滅危惧 | 茨城県、新潟県、山梨県、愛知県、滋賀県、兵庫県 |
不明 | 岩手県 |
絶滅危惧Ⅰ類ほど、絶滅の危険性が高いです。