オオバン

「オオバンの生態は?どんな鳥なの?」

オオバン(ツル目クイナ科)は、ヨーロッパ、シベリア、朝鮮半島などで繁殖し、冬に本州以南にやってくる冬鳥です。日本でも繁殖が確認されていて、北海道では夏鳥、本州や九州では一部が冬鳥、一部が留鳥です。

 

オオバンの生態まとめ表

泳ぐオオバンの画像

オオバンの特徴や基本情報
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/ツル目/クイナ科/オオバン属
特徴クイナ科では最も大きく太っている。体が黒く翼も黒い。次列風切の先端は白く、飛ぶ時に見える。くちばしは白く少しピンク味があり、白い額板がある。目は赤く、足は暗緑青色で、足指が長くひれがある
会える季節同じ県内でも1年中見られる地域(留鳥)、夏や冬しか見られない地域(夏鳥または冬鳥)があり、地域ごとに差がある
会える場所広い湖沼や池
会える地域日本全国で見られ、オオバンの分布は広がっていると考えられている。近年は北海道でも越冬する個体がいる

世界分布
主にユーラシア大陸、オーストラリア大陸に分布する

オオバンの繁殖地
オオバンの繁殖地は年々広がりを見せていて、北海道、本州、九州で繁殖を行うが、どこでも見られるわけではなく、局地的。今後も繁殖地は拡大する可能性がある

名前
  • 漢字:大鷭
  • 英語名:Coot
  • 学名:Fulica atra
名前の由来
  • 日本語名「オオバン」は「大きいバン」から。「バン(別種)」は田んぼでよく見られ、田んぼの番をしているように見えた事から
  • 英語名「Coot」は鳴き声に由来するという説がある
  • 学名の「Fulica」は「オオバン」を、「atra」は「黒い」を意味する
サイズ/体重39cm/610〜1200g
食べ物基本的には草食性で、水生植物や、陸上植物を食べる。また貝や甲殻類、小魚や昆虫、ユスリカの幼虫なども食べる

つがいに羽繕いするオオバンの画像

オオバンの生態や子育てについて
鳴き声「キョン、プシッ」や「キョン、キョン」と鳴く
寿命最高18年の生存記録がある
オスとメス同じ見た目で、外見からは判別が難しい。オスの額板の幅は19〜37mmで、メスは16〜33mmと、額板の大きさには少しの違いが見られる
歩き方足を交互に出して歩く。水上で活動する事が多いが、場所によっては草地に出てきて採食を行う
似た鳥
性格人に対する警戒心は中の下で、比較的近くまで寄ってくる事がある
行動非繁殖期には群れを形成するが、繁殖期は岸に沿ってなわばりを形成し、オス同士が争う場面が観察される
子育て
  • 4〜7月頃に、水辺の草地にオスとメスで巣材を運びメスが巣を作り、6〜12個の卵を産む(地域差があり別の場所では3〜8個)またオスは、産卵用の巣とは別に、雛を育てる為の巣を1個以上作る事もある
  • 卵は21〜25日で孵化し、オスとメスで温める
  • 孵化した雛はすぐに巣から離れるが、親鳥は2週間ほど巣または育雛用の巣で抱雛する
  • 雛は55〜60日ほどで、完全に巣から離れるが、孵化後15週間目まで家族群で過ごした例もある

(参考文献:バードリサーチニュース2013年2月号)

オオバンの豆知識

オオバンの足には変わったひれがある

オオバンの足の画像

オオバンの足には、指にくびれのあるヒレがついています。
オオバンの足は、カモ類の水かき(蹼足)とは違い、弁足と呼ばれています。

琵琶湖には6万羽の大群が!

オオバンの最大の越冬地は「琵琶湖」です。
2015年には、6万羽もの大群が飛来しました。

他にも青森県・小川原湖では2,000羽。茨城県・霞ヶ浦で2,000〜4,000羽が確認されています。

中国の個体が日本に来た?

中国では、ここ数十年でオオバンの越冬数が減少している湖沼が確認されています。
その事から、中国で越冬していたオオバンの群れが、西日本にやってきている可能性が考えられています。

カモの群れにもいる

ヨシガモとオオバンが一緒に写った画像

オオバンは、カモの群れに混じって行動しているのもよく見かけます。
カモとは仲が良いようで、カモとオオバンが近づいても、警戒する様子はありません。

非繁殖期には群れになるオオバンですが、場所によっては数羽程度しか見られず、カモ類と群れる事もあるようです。

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