
「チュウシャクシギってどんな鳥?」
チュウシャクシギ(中杓鴫)は、旅鳥として春と秋の渡りの時期に日本で会える、チドリ目に分類される鳥類です。
長めの下向きに伸びたくちばしが特徴的で、少し離れたところからでも、その特徴的なくちばしが目立つ見た目がユニークな鳥さんです。
チュウシャクシギには似た鳥にダイシャクシギなどがいます。
こちらはチュウシャクシギよりももっと長い下向きのくちばしを持っていて…そのおかげでチュウシャクシギとダイシャクシギを見分けるのが大変だったりします…
チュウシャクシギってどんな鳥?
チュウシャクシギってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/チドリ目/シギ科/ダイシャクシギ属 |
英名 | Whimbrel |
学名 | Numenius phaeopus 意味灰色の足のシギ |
別名 | ー |
生息地 | 日本全国(旅鳥) ■見られる月:3〜10月(4、5、8、9月が特に多い) ※南西諸島では少数が越冬する |
世界分布 | 繁殖地 ユーラシア大陸と北アメリカ大陸 越冬地 アフリカ、中東、インド、オーストラリア、中央アメリカ、南アメリカ |
生態 |
|
チュウシャクシギの特徴 | |
特徴 |
※羽の摩耗具合によって、模様がはっきりしない個体もいる |
鳴き声 | ♪「ピピピピピピピ」と大きな声で鳴く(主に7音) ♪地上でも鳴くが、飛び立つ時によく鳴く ♪5月の春の渡りでは「ポーポーピルルル…」とさらに大きな声で鳴く(ディスプレイの鳴き声) |
サイズ | 全長42cm |
オスとメス | オスとメスで羽色が同じ |
子育て |
|
チュウシャクシギの見分け方
羽色の特徴
- 成鳥と幼鳥の差はほとんど見られない
- 正面から見ると、頭の中央に白い羽色が見える(頭央線)
- 足の色は灰色、淡褐色、青色に見える
- 飛んだ時に見える腰は白い
- 幼鳥は三列風切が淡褐色で、淡いバフ色の斑が横斑に見える(三角模様にも見える)
- 秋の渡り時には、成鳥の雨覆、肩羽、三列風切などのバフ色の羽縁が摩耗していて小さい
チュウシャクシギに似た鳥
ダイシャクシギ
全長60cm
お腹からお尻が白く、首から胸にある模様は斑点。
腰が白い。
ホウロクシギ
全長62cm
腰やお尻が白くなく、全体的に茶色味が強い。
黒い斑紋が全体に散らばっているように見える
ハリモモチュウシャク
全長44.5cm
まれな旅鳥。
背面の斑紋がハッキリしている。
尾羽の上尾筒は淡い橙褐色。
シロハラチュウシャクシギ
全長41cm
迷鳥。
頭の濃い羽色がない。
下面が白っぽく、胸から脇にハート形の模様がある。
【外部サイト-Wikipedia/シロハラチュウシャクシギ】
コシャクシギ
全長31cm
数が少ない旅鳥。
小さくてくちばしも短い。
飛んだ時に見える腰は褐色。
お腹は白い。
チュウシャクシギの鳥見メモ
野鳥の中でも種を見分けるのが難しいとされるシギチドリ類。
色合いだけで判断するのも危険で・・・
日の出と同時に観察すれば、青っぽく見えますし、
日中だと図鑑と同じような色合いに見えます。
今回、チュウシャクシギと出会ったのは、日の出前の干潟。
肉眼で見ても、青っぽく見え、
暗くて少し遠かったので、判断も難しかったです。
大きさも距離によって大きく見えるし、小さくも見えるし…
シギチドリ類をしっかり見分けるには、出会いを重ねて、色々なパターンを知らないと難しいなと感じました。
今回は初めての出会いでしたので、図鑑と他の方の撮られた写真を見比べながら、チュウシャクシギと判断しましたが…間違っていたら、こちらでまた報告いたします。