ラッコは実は1種類だけじゃないんです。
ラッコと言えば、海にプカプカ浮いているイメージですよね。
どこにいるかと言えば、海の上。
どんな海かと言えば・・・どうでしょうか?冷たい海のイメージを持っていますか?
そんなラッコ・・・実は1種類だけじゃないんです。
ラッコは3種類いる
ラッコは、生息海域によって、3種類に分類されているんです。
・ロシアのカムチャッカ半島~北海道の千島列島にいるアジアラッコ
・アメリカのアラスカ半島からロシアのカムチャッカ半島にかけて延びるアリューシャン列島~アラスカ湾にいるアラスカラッコ
・中央カリフォルニア沿岸にいるカリフォルニアラッコ
以上の、3種類に分類されています。
昔はいっぱい暮らしていた
今でこそ、この3つの海域の要所要所にしかいないラッコですが、
昔は、北海道から始まって、カムチャッカ半島、アリューシャン列島、カリフォルニア・・・そしてメキシコにかけての太平洋沿岸にいっぱい暮らしていたんです。
3種類の違いは?
ほんの少し頭蓋骨が違うくらい。
他には、習性の違いがいくつかあるんです。
でもね、ラッコはラッコなんです。
3つの海域に暮らすラッコ。確かに違いもある。
だけれど、関西弁を話す人間がいるように、標準語を喋る人間がいて、津軽弁、広島弁・・・日本だけでもそれぞれの地域で方言があります。食生活も違います。
けど、同じ人間なんです。違いがあっても、人間が人間の様に、ラッコもラッコなんです。
その違いを適応の多様性として、感嘆こそすれど、否定すべきではないと僕は思います。
種類があっても、ラッコはラッコ。人間も人間です。