
コゲラの巣作りを見てみたいですか?
この記事では、実際に撮影した動画付きで、コゲラの巣作りを確認する事が出来ます。
コゲラの巣作りの様子を知りたい方には必見です。
この記事を書いたのは・・・
鳥を見て10年目のただの鳥好きのボク、おざきしょうたが書きました。
外に出れば鳥の気配を探し、写真を撮ったり絵を描いたりしています。

コゲラの基本情報はこちらの記事「コゲラ(小啄木鳥):身近なキツツキ:日本の野鳥」でまとめています。
コゲラについて詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。
目次
コゲラの巣作り
早速、動画を見て行きましょう。
コゲラが木を突いて、巣穴を作っている様子がわかります。
コゲラが巣作りするのはどんな木?
コゲラが巣作りする木はどんな木でしょうか?
ボクが観察した中では、「メタセコイヤ」や「サクラ」の木が多かったです。
特にサクラの木を探すと、コゲラの古巣を見つけられる事が多かったです。
木ならどこでもいいわけじゃない
コゲラはキツツキの仲間なので、
木を突いて、木に穴を開けて、巣を作るんですが、
木ならどこでも巣穴を作るわけじゃなく・・・
動画を見てもわかるかなぁ・・・
先っぽの枝が折れて、朽ちてきた幹に巣穴を作っています。
出来るだけ柔らかい場所を選んで、巣を作っているんですね。
キツツキが木をつつく行為は・・・
ちなみに・・・
キツツキは、一秒間に20回という速さでクチバシで木をつつき、穴を掘る。
その時に頭部にかかる力は重力の1000倍を超えると言われていて、 これが人間だったら一発で目玉が飛び出て脳をやられるほどの衝撃だそうで・・・
実際に、キツツキは木をつつく衝撃で、脳にダメージが与えられている可能性がある事がわかったそうです(論文誌「PLOS ONE」)
キツツキ側の対策
木をつつく行為で凄い衝撃を受けているキツツキですが、
ちゃんと体の構造が適応しているんです。
キツツキの脳は、3重のクッションで衝撃から守られていて・・・
- クチバシの根本に発達した筋肉
- 大きくて厚い頭蓋骨の中のスポンジのような骨
- 長い舌の付け根は後頭部にあり、頭蓋骨をぐるりと取り囲むクッションになっている
これらの3重のクッションが、頭に伝わる衝撃を吸収しています。
木のつつき方にも対策が・・・
- 木の幹を掴む足を支点にしている
- 梃子(てこ)の原理で体全体を一本のハンマーようにしてクチバシを振り下ろす
- このとき、太い尾羽で体を固定する
- 太い尾羽が、バネのように働いて振り下ろすクチバシに勢いを与える
- さらに木を垂直につつくことで、脳への衝撃を抑える
キツツキは、頭の3重ガードと体全体を使った上手なつつき方で、振動と衝撃から脳を守っているんですね!
コゲラの巣作りまとめ
コゲラの巣作りはいかがでしたか?
ボクが観察したコゲラの巣作りの場所は、散歩する人達が行きかうそれなりに人通りの多い街路樹でした。
昔に見たコゲラの巣作りは、ヒナが顔を出していたとこまで観察できていたのに、カラスに襲われてしまって・・・
だから、今回のコゲラの子育ては無事に終わって欲しいと願うばかりです。
でも、本当に人のそばだから、巣穴を作って放置しないか心配です・・・
人通りがそれなりにあるから、カラスの心配はなさそうだけど・・・
人間の心配はありそうですからね。
今回はコゲラの巣作りについてでしたが、
コゲラの鳴き声についてまとめた「コゲラの鳴き声」という記事もあります。
コゲラについてもっと知りたいと思ったら、こちらもぜひご覧ください。
