クロツグミ

「クロツグミってどんな鳥?」

クロツグミ(黒鶫)は、夏鳥として山地の林にやってくる渡り鳥です。

ウグイス、オオルリ、コマドリといった日本三鳴鳥に負けず劣らずの美声の持ち主で、

オスがさえずれば、森林の雰囲気と相まって、一気に幻想的な空間を演出してくれる名演出家でもあります。

クロツグミってどんな鳥?

水浴びするクロツグミのオスの画像

クロツグミってどんな鳥?
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/ヒタキ科/ツグミ属
英名Japanese Thrush
学名Turdus cardis
意味よくさえずるツグミ
別名
生息地九州以北(夏鳥)
■見られる月:4〜10月(2、3、11、12月にも少数の観察事例あり)
★西日本では越冬する個体も少数いる
世界分布繁殖地 中国
越冬地 中国南部
生態
  • 平地から山地の比較的明るい林に飛来する
  • 繁殖期以外は1羽でいることが多いが、秋の渡りには小群になる
  • 地上を数歩跳ね歩いては、立ち止まって胸を張る
  • 落ち葉や土をくちばしでかき分けて、採食する
  • 林内を飛んで移動することが多い
  • 食べ物は、ミミズ類、昆虫類、木の実など

クロツグミのメスの画像

クロツグミの特徴
特徴
  • 頭、黒い(オス)褐色(メス)
  • 胸、斑あり(黒色オス、褐色メス)
  • 翼、黒い(オス)褐色(メス)
鳴き声♪「キョロッキョロッ、キヨコキヨコ」などとさえずる

♪さえずる時は、木の上部にいる

♪地鳴きは「ツィー」「チョチョチョチョ」

クロツグミのさえずり

クロツグミのメスの鳴き声

サイズ全長22cm
オスとメスオスとメスで羽色が異なる
子育て
  • 森林中の木の枝に、コケ、茎、根、樹皮、枯れ枝、ツルなどを泥土でかためたお椀型の巣を作り、内部に細根、根状菌糸束(リゾモルファー)、馬尾、枯れ葉などを敷く
  • 3〜5個の卵を産み、色は緑青色や灰赤褐色などで、淡紫色、赤褐色の大小の斑点が全面に散らばる
  • 卵は12〜13日で孵化し、孵化したヒナは14日ほどで巣立つ
  • オスとメスで、ヒナに給餌する

クロツグミの巣立ちヒナ

クロツグミの巣立ちヒナの画像

地面で行動していて、近くに親鳥がいましたが、親鳥の姿をはっきりと確認できず…

ヒタキ科の鳥で、全体的に黒系の色をしているので、クロツグミの巣立ちヒナだと思われます。(撮影日2022年8月27日)

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クロツグミに似た鳥

クロウタドリ

全長28cm
全身が黒い。
姿はよく似るが、日本には迷鳥として記録があるだけで、ほぼ会う機会がないです。

外部サイト-さえずりナビ/クロウタドリ

マミジロ

全長23.5cm
全身が黒く、くちばしも黒い。(クロツグミはお腹は白く、くちばしは黄色い)
本州中部以北の山地の暗い林に飛来。
飛ぶと翼の裏に白い帯が見えます。

外部サイト-さえずりナビ/マミジロ

アカコッコ

全長23cm
顔はクロツグミに似るが、お腹あたりの赤い羽が目立ちます。
伊豆諸島などの林で留鳥。
分布が限られているため、間違える可能性は低いです。

外部サイト-さえずりナビ/アカコッコ

クロツグミの鳥見メモ

おさんぽ鳥見編集部
夏鳥に会いに山に行けば、一際響く鳴き声が聴こえてくるかもしれません
オオルリやキビタキとも違うどこまでも届きそうな鳴き声に感じたら、
それはきっとクロツグミかもです。 

オオルリやキビタキよりもさえずる期間が長いので、
だんだん夏鳥のさえずりが聴こえなくなってくる7月中旬以降でも、さえずりを聴く機会があるかと思います。
日本三鳴鳥にも劣らないその美声、ぜひ実際に聴いてほしいです!

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