
野鳥写真を撮る事は、自然を感じる事の出来る行為の一つ。
キリンやライオン、カバやラッコに会いに行くには、その地域に住んでいる人でもない限り、気軽な事ではありません。(悲しい・・・)
でも、野鳥ならどこにでもいて、どこでも観察出来るんです。見ようと思えば、いつだってその世界が広がっている。
しかもその世界・・・一度足を踏み入れたら抜け出す事が難しい世界なんです。
野鳥の気配がする度に、あれは何だ!?と、観察する眼になってしまう。そう自然の一員になってしまうんです。
身近な鳥と言ったら、スズメとハトとカラスしか知らない・・・なんて言うのは、勿体無い。
テーマパークに遊びに行くのと同じくらいの感動が、野鳥の世界にはあるんです。
野鳥の写真を撮るカメラ
僕が使っているカメラは、【Canon デジタルカメラ PowerShot SX50HS】です。
僕は絵を描く為の資料と、自然との触れ合いを求めて、野鳥撮影を始めたわけで、野鳥写真家になるわけではありませんので、
カメラも高すぎず安すぎず、機能がしっかりしている物を・・・と思い、CanonのSX50HSを購入しました。
一眼レフは使い慣れるのに時間が掛かりそうだったのと、レンズ等を揃えようとすると、費用が馬鹿にならない事から、選択肢に入りませんでした。
このCanonのSX50HSは光学50倍ズームを謳っていて、スズメサイズの野鳥もしっかり撮れる・・・とあったので、購入に踏み切りました。
使っていると、色々と欲が出てくるのが人間ですが、気軽に野鳥撮影が出来るので、とても満足しています。
野鳥撮影をする目的
僕は動物の絵を描いているので、野鳥撮影の目的の主な物は、資料用です。
後は、絵の構図を考える為の画面構成の勉強の為だったりします。
この位置に主役を収めると、より魅力的に見えるとか、こうすると情景が良い味を出すとか・・・
野鳥の姿が綺麗に収まっていれば、基本満足してしまうのですが、それでも中には太陽の光とか、草木の変化等で、なかなか面白い写真が撮れる事があるので、
この記事では、野鳥の姿を見つつ、ちょっとアートに見える野鳥写真もご紹介出来たらと思います。
写真はそこにある現実を写すのだけれど、絵と同じ様に撮る人の意思が浮き出てくる物だなぁと思います。
世の中、スズメしかいないと思っていませんか?
小さな鳥は、みんなスズメ。
そんな時期が、僕にはありました。
でも、野鳥を見ようと思った瞬間、そこには僕の知っているスズメとは違う鳥が沢山いたんです!!
そして僕はスズメも知っているわけではなかった・・・
スズメが群れて、木に止まると、スズメの木になる事も野鳥の世界が教えてくれた。
野鳥の世界に魅了されるカワセミとの出会い
野鳥の世界に足を踏み入れた始めの頃に誰もが通る道がある。
それは、カワセミとの出会い。
カワセミの美しさに、魅了されてしまうんだ。
そうなると、野鳥の世界からは抜け出せない。
カワセミの美しさは見る度に、アナタに違う感動を与えてくれるに違いない。
しかも、このカワセミ・・・異国の地にいるわけではないんだ。
僕達の・・・そうアナタの身近にいる野鳥なんだ。
癖が強いモズ
野鳥には妙な癖を持っている種類がいる。
モズもその一羽。
図鑑を見ると、モズは尾羽を振る癖があるらしい・・・
ある日、モズと出会うと、本当に尾羽を振っていた。フリフリフリフリ・・・
そのずんぐりした姿と相まって、凄く愛らしく感じてしまうんだ。
モズの姿には、たくましさと凛々しさと可愛らしさといじらしさと、カッコいいと愛らしいが同居しているようで、
僕は一目ぼれしてしまいました。好きな野鳥の一種です。
メジロ見るなら、冬のサザンカへ
メジロ単体で見ると、この綺麗な緑色が目立つ印象だけれど、
木々の葉の中でメジロを見つけるのは、とても難しい。
葉が生い茂る春~夏になると、メジロはどこにいってしまったんだ?と思うくらい姿を見かけるのが難しくなる。
野鳥観察全般に言えるのだけれど、野鳥観察は葉が落ち始める秋~冬がオススメなんです。
メジロに限っていえば、冬に花が咲いているところにいれば、見ようと思わなくても自然と会えると思います。
でも、メジロはスズメより小さい鳥なので、やっぱり見ようと思わないと、すぐには見つけられないかも・・・
良く動く野鳥ですし・・・
僕の住んでいる場所には、サザンカが植えてあって、冬になるとサザンカの花が咲きます。
メジロはその花の蜜を目当てに、冬の間はしょっちゅうやってくるし、サザンカって結構どこにでも植えられてるので、
メジロ見るなら、冬のサザンカ。
冬しか会えない、ジョウビタキ
僕の大好きな鳥ベスト3に入るくらい美しいジョウビタキと言う野鳥です。
野鳥によっては、夏に冬に日本に渡ってくる習性の野鳥も多くいて、このジョウビタキは冬に日本にやってくる野鳥なんです。
だから、冬にしか会えない。
今年もジョウビタキがやっていたなぁ・・・なんて思えるのも、野鳥の世界を知るいい所です。
このジョウビタキ、見た目の美しさだけじゃなく、ピョコピョコするんです。
その姿も妙に愛おしくて・・・はぁ~・・・
ジョウビタキの事を考えると、胸が苦しくなる・・・これは恋?的な感情になってしまいます。
冬は寒くて、本当に辛いのだけれど、そんな時ジョウビタキが目の前に現れると・・・ポッと胸が熱くなるんです。
草陰に何かいる?シロハラ
少し木が密集しているところなら、どこにでもいるんじゃないか?って感じのシロハラと言う鳥です。
野鳥界では地味寄りのシロハラは、僕も出会っても「あぁ・・・シロハラね」くらいになってしまう・・・
でも目元が黄色く縁取られていたり、クチバシが若干黄色かったり・・・地味にオシャレな鳥なんです。
野鳥界には、ファッションスターが多すぎるから・・・どうしてもシロハラは地味に感じちゃいます。
鳴き声が妙な感じで印象に残るんだけれど、口では上手く説明出来ない鳴き声で、皆さんに一度は聞いてもらいたいなぁと思います。
僕も聞く度に、この鳴き声は何の鳥だ?と思ってしまう・・・
特徴的なんだけれど、僕には覚えられない不思議な音で・・・いつもいつも声にビックリさせられるシロハラと言う鳥です。
空高く舞うのは、ヒバリ
♪春が近づくと、陽気な鳥の鳴き声がする。
どこからするかな?空の上。
高い高い雲より高い、空の上。
ヒバリが教えてくれるのよ、もうすぐ春がやってくる♪
なんて歌いたくなるくらい、ヒバリが鳴くと春が来るなぁと感じます。
冬の寒さにやられてしまって、早く暖かくなって欲しい~と言う感覚を揺さぶるかのように、ヒバリは鳴きます。
その光景を見る事で、春の訪れを確かな物に感じ、ホッとするんです。
ヒバリが空高く飛びすぎて、僕のカメラ?技術?では影しか写す事は出来ませんが、ノスタルジックな印象がより季節の移り変わりを情緒溢れる感じにしていると思います。
野鳥撮影が変える人生
そんなに劇的に何が変わると言う事も無いかもしれませんが、
野鳥撮影をする事で、野鳥に対する興味が湧き、季節の変化に敏感になれるのは、この地球に生きる僕達人間にとって、かなり価値のある事だと思います。
さらに写真を撮る事で、画面構成力を養う事が出来、画面の雰囲気作りを身につける事が出来たりと・・・
やれば良い事尽くめだと僕は思います。
野鳥撮影を始めた事で、写真を撮っていなくても、街中で鳥の鳴き声がすればキョロキョロしたり、小さな鳥の気配を見つけたり、野鳥に興味がない人よりも見える世界が広がる事って、とても素敵でワクワクしませんか?
しかも対象は、とても愛らしい野鳥なんです。
だから、興味がある方は、気軽に始めてもらいたいなぁと思います。
すぐに始められて、目に見えて世界が広がる体験が、野鳥撮影にはあると思います。
一緒に野鳥って素敵ですねって言い合えると素敵ですね!