
「鳥の知能ってどれくらいなんだろう?」
この記事では、鳥の知能に関するエピソードを5つまとめてみました!
鳥のエピソードをまとめてみると、そこにあったのは、鳥の賢さからお茶目さ?おバカさなど色々な側面!
そこには人間味もあったりして…
鳥と人間には共通祖先がいたって話も納得の鳥の知能についてのエピソードの始まり始まり?
鳥の知能のお話
世界一賢いと呼ばれる鳥
皆さんは、世界一賢いと呼ばれている鳥を知っていますか?
その鳥はニューカレドニア島に生息する「カレドニアガラス」と言うカラスなんです。
カレドニアガラスの何が賢いかと言うと、
この事実がわかったのは1990年の研究発表で、それまで道具を作れるのはヒトとチンパンジーにしかできないと考えられていました。
カレドニアガラスが道具を使うわけ
カレドニアガラスは葉っぱをちぎって葉柄だけにして、道具として使うんです。さらにカレドニアガラスの道具作りはこれだけに留まらず、2?3種類の道具を用途に分け、素材まで使い分けて製作するんです。
鏡の自分がわかる鳥/わからない鳥
動物の知能を確かめる時に用いられる指標の一つに、鏡の自分がわかるかどうかと言う物があります。(鏡像認知)
この鏡像認知ができるのは、カラス科のカササギやハトなどの限られた鳥だけのようなんです!
鏡像認知ができないとどうなる?
カササギはカラス科の鳥なのに、同じカラス科のハシブトガラスは鏡の自分を認識できないのは、面白いですね。
カラスの研究者が擁護するには…
自分のひなかがわからないカモ
カモ親子は見ていて心が和みますね。
親鳥の後に付いていくひな達。
もしカモの親子同士が、ばったり遭遇したらどうなると思いますか?
カモの多くはなわばり意識が薄いので、仲良く水辺で過ごして、そのうちさよならするかもしれません。
ですが、その後が重要です。
ひなの方もちゃんと自分の親について行くかというと、そうとも限らず…
ガンカモ類の多くの種で、ひながごちゃ混ぜになってしまう事があるようです。
(ひなが小さいければ、親鳥が鳴き声で我が子を見分け、他のひなを入れない事もあるそうですが…)
言葉を喋る鳥
インコやオウムは会話能力があり、賢い鳥の代表ではないでしょうか?
実はカラスも飼育していると、言葉を覚えるそうなんです。
ですが、これは会話を覚えていると言うよりは、聞いた音をまねしているだけで、知能とはあまり関係ないようです。
鳥が音をまねるのはよくある事
さらに研究者が飼育していたヨウムというアフリカ産のオウムの1種は、英語を理解し、英語の質問に英語で答える事もできたそうです!
鳴き声を操りヘビを想像する鳥
身近な鳥のシジュウカラは鳴き声を使いこなしている事で知られています。
そんなシジュウカラにはヘビが来た時用の鳴き声があって、この鳴き声を仲間が発した時に、ヘビを思い浮かべる事ができるんです!
ヘビを想像するシジュウカラ
- このヘビ用の警戒声を聞いたシジュウカラは、細長い物や動きを感じると、急いで逃げる事が観察されました
- 逆にヘビ用の鳴き声を聞いてない時は、細長い物や動きを感じても、そこまで警戒しない事もわかりました
これはシジュウカラがヘビ用の鳴き声を聞いた時に、ヘビを思い浮かべ「ヘビはどこ?」と探している状態になっていると考えられています。
「ヘビはどこ?」状態になったシジュウカラの周りで、何かが動けば、シジュウカラは「ヘビだ!」となって慌てて逃げる…
鳥の知能の話まとめ
以上が、鳥の知能のお話5つのエピソードでした。
今回ご紹介したエピソードは、書籍「カラスはずる賢い、ハトは頭が悪い、サメは狂暴、イルカは温厚って本当か?」を参考にさせていただきました。
知能の話になると、僕たち人間はついつい自分たちの賢さを誇ってしまいがちで、人間の物差しで鳥を見がちです。
ですが、賢いと言われている僕たちは失敗をする事はないんでしょうか?
そんな事はないですよね。
なので、鳥の知能の話で人間の賢さを誇るのではなく、生命が鳥の生き方を選ぶと知能はここまでが丁度いいのかなぁ…
なんて、生命の多様さを噛み締める目的で、鳥の知能の話も聞いてもらえたらいいなと思っています。
ご覧いただきありがとうございました!