
鳥のフンの白い部分、実はアレ、おしっこなんです。
空から突然降ってくる鳥の爆撃…
それは「鳥のフン」
運良く?悪く当たれば、ついてない1日?逆についてる1日!?
そう言えば「鳥のフンが白いのはなんでなの?」
鳥のフンが白い理由を見ていきましょう!
(注意!鳥のフンの写真が出てくるので、お食事中に読まない方がいいかもしれません。フンの写真ばかりだと、気持ちがざわつくと思うので、鳥のお尻の写真を添えてみました。)
鳥のフンが白いのはなぜ?
先ほど、鳥のフンの白い部分はおしっこだと言いました。
なら、鳥のうんちはどこにあるんでしょうか?
それは白い部分に混じった茶色や黒っぽい色をした物です。
鳥は空を飛ぶ為に、いつも身軽でいたいので、おしっこを溜める膀胱もありません。
鳥のフンの成分は?
鳥のフンの成分
- 白い部分(おしっこ):尿酸の結晶(水に溶けない)
- 茶色や黒っぽい部分(うんち):食べ物を消化した残りかす
おしっこが白い結晶の理由
鳥のフンの成分はわかりましたが、
「なぜ鳥のおしっこは白い結晶なんでしょうか?」
それには、鳥が卵から生まれるところに理由があるようです。
卵からうまれるからこその排泄方法
卵はベッド、食事、トイレのついた育児カプセルになっているのを知っていますか?
ひなは卵の中でスクスクと育っていくのはご存知かと思います。
人間ならお母さんに排泄物を渡して、お母さんが処理してくれますが、卵から生まれる鳥は、生まれる前から排泄物を自分で処理しなくてはいけません。
そこで、排泄物で卵の資源やスペースを使いすぎないように、水を使わなくてもいい結晶状態にしているんです。
孵化したばかりの卵を観察すると、ちゃんと尿酸が溜まっているのが確認できるようです!
尿酸のメリット?デメリット
尿酸のメリット?デメリット
- デメリット:尿素から尿酸に変化するのにエネルギーが必要+痛風になりやすい
- メリット:体を軽くしやすい、水を使わずに済む、卵の中での排泄に都合がいい
鳥にとって尿酸は、体内に大量の水を貯めておく必要がなく、体を軽くできるので、とても都合の良い排泄方法なんですね。
尿酸での排泄方法は、両生類が爬虫類に進化する過程で、水の少ない陸上の環境に適応する為に変化したと考えられています。
つまり…尿酸という排泄方法があったからこそ、鳥は飛べるようになったんですね!
鳥が痛風になる?
尿酸と聞くと、痛風を思い浮かべる人もいるかと思います。
実は鳥も痛風になり、人間の痛風とは仕組みがちょっと違うみたいなんです。
- 鳥の痛風は、タンパク質の過剰摂取や腎不全で起こるようです
- 人間の痛風は、プリン体の代謝異常で起こります
飼われている鳥では、鳥が痛風になったという話が調べれば出てきますが、野生の鳥の痛風記録は見つかりませんでした。
そもそも野生の鳥で痛風になってしまったら、木に止まれないし、元気もなくなり、食欲もなくなるので、すぐに天敵に襲われるか死んでしまうのだと考えられます。
野生では病気で亡くなるより襲われて亡くなる方が遥かに多そうですが…実際はどうなんでしょうか?気になるところですね。
鳥のフンで健康状態がわかる?
人間もうんちを見れば、健康状態がわかると言われていますよね。
もちろん、鳥のフンからもその鳥の健康状態がわかると言われています。
ここでは、鳥のおしっこではない部分、よく見ると確認できる固形物の部分でわかる鳥の健康状態を見ていきます!
これで鳥のお医者さん
- 健康的な鳥のうんち:黄褐色?深緑色(茶色っぽい)
- 白いうんち:炭水化物が未消化(膵臓からの消化酵素が出ていない)
- 黒いうんち:胃などで出血している
- うんちの部分がドロドロ:下痢、胃腸炎や内臓疾患など、原因は色々
- 緑色のうんち:肝臓の疾患、飢餓状態
- あざやかな緑色で軟便:重金属中毒
鳥のフンを見かけたら、汚いと思わずに「ふむ…この鳥は健康的ですな」と、鳥のお医者さんごっこをしてみてください!
鳥のフンの新たな可能性?
ここまで鳥の白い部分はおしっこで、主成分は尿酸だと説明してきました。
ですが、研究者の中にはこの説を疑う人もいて、鳥のおしっこから「尿酸アンモニウム?ストルバイト?他2種類の未知の物質」と尿酸以外のものが発見されたと発表していました。
この事実についてはまだまだ研究が必要で、鳥のフンの新事実とはなっていないようですが…
鳥の白い部分=尿酸という常識とされていた事を疑うキッカケになるのではと思い、紹介させていただきました。
鳥のフンが白いのはなぜ?まとめ
以上、鳥のフンについてでした。
鳥のフンのまとめ
- 鳥のフンの白い部分はおしっこ
- おしっこの成分は、尿酸
- 尿酸は、水を使わずに排泄できて、鳥にとって都合がいい
- 鳥のうんちは茶色っぽい部分
- 鳥も痛風になる
- 鳥のおしっこの成分は、もしかしたら尿酸以外のものかもしれない!?
たかが鳥のフン、されど鳥のフン。
そこには様々な情報が隠されていて、生命を知る上での重要な手掛かりになっているんですね。
ついつい汚いもののように思ってしまいがちですが、そこに生命のロマンがあると思うと…鳥のフンをジッと観察してしまうかも。
おまけ
ご覧いただきありがとうございました!