ハギマシコ

「ハギマシコってどんな鳥?」

ハギマシコ(萩猿子)は、スズメ目アトリ科に分類される冬鳥です。

特徴的な腹部の斑紋が萩の花のように見えることから、ハギマシコと名付けられたと言われています。

おさんぽで会える難易度
生息環境が特殊で、山などに行かないと会えない、かつ行ってもどこにでもいるわけではないので…
星4の珍しさ
(おさんぽ鳥見編集部 体感)

ハギマシコの名前の由来になった萩の花の画像

ハギマシコってどんな鳥?

ハギマシコのオスの画像

ハギマシコってどんな鳥?
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/アトリ科/ハギマシコ属
英名Asian Rosy Finch
学名Leucosticte arctoa
意味北極の白い斑点のある鳥
別名いわすずめ、くろはぎ、くろあとり、はぎすずめ、はぎしとと、やぶすずめなど地域によって別名があり、古くから身近な鳥だったと考えられる
生息地北日本に飛来するが、他の地域でも少数の記録がある

■見られる月:12〜4月

世界分布繁殖地 モンゴルと旧北区(東アジアの大部分)の東
越冬地 満州、韓国、サハリン、日本
生態
  • 山地や林道脇の法面、海岸の裸地、崖地でよく見られる
  • 繁殖期以外は群れで生活するものが多い広範囲を一日中動き、主に地上を跳ねながら採食する
  • 林縁の木にもよくとまり、危険を感じると木に逃げたり、空を往復するように飛び回る
  • 積雪地では、雪が積もらない道路側の斜面や海岸や山地の岩場の近くで、一日中行動するものもいる
  • 北海道では、夏期に雌雄で生活する個体がいるので、繁殖の可能性がある
  • 食べ物は、草の種子など(夏期には昆虫も捕食する)

ハギマシコのメスの画像

ハギマシコの特徴
特徴
  • パッチワークのような見た目で、さまざまな色が複雑に混じり合っている姿をしている
  • 特にお腹の白い斑紋と薄紅色の羽模様が綺麗
  • 冬羽では淡い橙色のくちばしが黒くなる
鳴き声♪「ヂュッ」「ヂュー」と濁った声で鳴く

♪他にもスズメに似ている声で「チィッ」「チュッ」「チューチュー」と鳴く

♪群れが飛び立つときや飛翔中によく鳴く

ハギマシコの鳴き声

サイズ全長16cm
オスとメス
  • オスとメスで見た目が違う
  • オス、顔が黒っぽく、頭が黄褐色、雨覆とお腹に薄紅色の部分がある
  • メス、全体的に淡色で、顔が茶色っぽい、雨覆とお腹の薄紅色も少なめ
子育て
  • 繁殖地では、岩の多い斜面や崖が点在する亜高山帯から高山帯の牧草地で見られるハギマシコは、ほとんど研究されておらず、巣がほとんど観察されていない
  • その為、子育て情報が見つかりませんでした。

ハギマシコの姿

ハギマシコのオスとメス

ハギマシコのオスとメスを見比べた画像

ハギマシコのオスは、目に見えて鮮やかな色をしていますが、
天気が悪かったり、光が当たってなかったりすると、オスもメスも黒っぽく見えます。

おさんぽ鳥見編集部
特に木の上にいるハギマシコを観察•撮影する際には、できるだけ天気の良い日に探鳥するのがいいですね

ハギマシコの個体差

ハギマシコの個体を見比べた画像

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ハギマシコの食事

ヤシャブシの実をつつくハギマシコ

ヤシャブシの実をつつくハギマシコ

ハギマシコは、群れになって地上で採食する様子がよく見られますが、
今回はヤシャブシの木にとまり、実をつつく様子も観察できました。

群れで地上採食するハギマシコ

群れで採食するハギマシコ

ハギマシコは、群れで地上に降りて採食することも多く、植物の種子などを食べています。

ハギマシコがやってくる有名な場所では、文鳥のエサなどがまかれていることが多く、
今回の記事作成にあたって、2か所でハギマシコに会えましたが、1ヶ所では文鳥のエサがまかれていたようでした。

その為、ハギマシコのやってくる頻度も午前中は30分に一度やって来るくらいでした。(餌付けの賛否については、この記事では割愛いたします)

ハギマシコの観察記録

黒っぽく見えるハギマシコの画像

おさんぽ鳥見編集部が出会ったハギマシコは、登山道の舗装された道で、群れで採食していました。

曇り空ということもあり、全体的に黒っぽく見えましたが、双眼鏡やカメラで確認してみると、その姿はハギマシコ!

最初はカワラヒワが群れで採食しているのかと思いましたが、
山にカワラヒワはあまりないので、アトリあたりかなと思ってました。

その後、ハギマシコがやってくるというポイントで待っていると、
空から鳴きながら小鳥の群れが!

鳴きながら数回往復したのち、近くの木にとまり、しばらく様子をうかがったり、木の実を突いたり…

1羽2羽が地面に近づいてきて、降りて採食を始めると
それに続いて群れが地面で忙しなく採食を始めました。

物音を立てると、すぐに飛び立ってしまうので、観察の際は静かにします。
すると、採食に夢中のハギマシコは、どんどんこちら側に近づいてきて…

限界まで近づくと、ハッと我に帰ったように飛び去って
どこかに行ったり、また木にとまったりしていました。

木にとまって、しばらく様子を見ている感じの時は、
再び地上に降りて採食してくれたので、飛来してきてくれれば、会える頻度は高そうでした。

天気が悪い時でも午前中はよく採食に来て、午後以降は日によってまちまちで群れがやってこない時間が長くなっていたので、観察するなら午前中が良い感じでした。

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