この記事では、バードウォッチング用の双眼鏡を選ぶ時の基準をまとめています。
双眼鏡の商品ページに記載されている、各項目の数値が何を意味しているのかをまとめていて、
この記事を読めば「バードウォッチング用の双眼鏡にはどの程度のスペックが必要なのか?」が理解できるようになります。
動物の絵を描いていたら、バードウォッチングにハマってしまったバードウォッチング歴10年のおざぽんと言います。
少し前に、念願のサンコウチョウが見られて感動しました‼?
世界中の鳥達を見てみたい絵を描くバードウォッチャーです。
よろしくお願いいたします!
バードウォッチング用の双眼鏡を選ぶ基準まとめ
双眼鏡のスペックの各項目の意味
倍率
- 高ければ高いほど、大きく見えます
- 倍率が高ければ高いほど手ブレも酷くなります
- バードウォッチングでは5?10倍の双眼鏡を使うのが一般的です
バードウォッチングで、よく使われているのは8倍で、どんな場面でも使える双眼鏡になっています。
10倍は、広大なアシ原の猛禽類や干潟のシギ?チドリ類など、観察対象の距離が遠い場合に使われています。
8倍でも手ぶれがあるので、頻繁に使うなら8倍の方が色んな場面に対応できるということで、まずは8倍の双眼鏡をオススメする人が多いです。
口径
- 対物レンズの有効径の事です
- 大きいと明るく見えます
- その分、双眼鏡自体も大きくなります
- 持ち歩く事を考えるなら20?50mmあたりが妥当とされています
視野
- 広いほど見やすくなります
- バードウォッチングなら6?9°のものがいいです
ひとみ径
- 見た時の明るさに関係する数値です
30cmぐらい離して双眼鏡の接眼レンズを見ると、中央に円形の明るい部分があります。
その直径がひとみ径で、「対物レンズの口径÷倍率」で求められます。
人間の瞳の直径は最大7mmなので、7mmに近い方が明るい双眼鏡になります。
アイレリーフ
- 接眼レンズから、どれくらい離れたところでピントが合うのかの指標です
- アイレリーフが長ければ眼鏡をかけたまま使えます(15mmほど)
1,000m視界
- 1000m先の物体を、双眼鏡を動かさないで見ることが出来る範囲をm(メートル)で表したものです
視野を角度ではなく、長さで表した感じです。
最短合焦距離
- 短ければ、近くの物も拡大して見れます。
大きさ
- 大きすぎると、その分よく見えますが、携帯性がなくなります。
重さ
- 500g以上になると、持ち歩きが大変なようです
- 持ち歩くなら、軽いのに越した事はなさそうです
なので、どこでも持ち歩く事を考えるなら500g以下の双眼鏡が一つの基準になっています。
防水機能
- あった方がいい機能
バードウォッチング用の双眼鏡だと、屋外使用がメインになるので、あった方がいい機能です。
防水機能は、比較的安価な双眼鏡にも付いているので、防水機能が欲しい方は防水かどうかもチェックしておきます。
曇り防止
- レンズの曇り防止機能の事
レンズ内部のくもりを防いでくれて使いやすいです。
あれば便利な機能ですが、価格も跳ね上がります。
手ぶれ補正
- 手ぶれを軽減してくれる機能
双眼鏡は意外と手ぶれします。
拡大した画面がブレると、人によっては画面酔いしてしまう事も…
あれば便利な機能ですが、価格も跳ね上がる機能です。
双眼鏡の種類
双眼鏡には「ダハプリズム式」と「ポロプリズム式」の2種類があります。
それぞれ持っている特徴が違うので、見ていきましょう。
ダハプリズム式(携帯性)
対物レンズから接眼レンズまでの光軸を一直線上に配置する事で、スマートなデザインと扱いやすさが特徴です。
コンサートや野鳥観察に適しています。
ダハプリズム式の特徴
・携帯性に優れる
・作るコストがかかるので、価格は高くなりがち
ポロプリズム式(光学性能)
双眼鏡本来の機能を重視した形式。
風景や星空観察に適しています。
ポロプリズム式の特徴
・光学性能に優れ、低?高倍率まで明るくシャープ
・ボディが大きい
バードウォッチング用の双眼鏡を選ぶ際の目安の数値
ここまでは、双眼鏡の各スペックの意味を見てきました。
次はバードウォッチング用なら、この数値の範囲内で双眼鏡を探せばOKという基準をまとめてみます。
それが以下の表になります。
倍率 | 8倍か10倍がいい |
口径(対物レンズ有効径) | 20?50mmがいい |
視野 | 6?9°がいい |
ひとみ径 | 7mmに近い方が明るい(3?5mmあれば薄暗くても大丈夫) |
アイレリーフ | 15mmほどあれば、眼鏡をしてても使える |
大きさ | 長時間の携帯に適しているか |
重さ | 長時間の携帯に適しているか(500gが目安) |
防水 | 屋外で使うので、あった方がいい |
バードウォッチング用の双眼鏡を検討される際は、上記の表を参考に、ご予算と合わせてご検討してみてください。
この数値内の双眼鏡なら、どれを購入しても、バードウォッチングを楽しめます。
どんな双眼鏡でも多少は気になる部分は出てきますが、「鳥を見る」という点では、問題ない基準となっています。
上記の基準を満たしていて、バードウォッチング用の双眼鏡の中で、定番と言われている商品を一つ紹介します。
日本野鳥の会も推薦していて、多くのバードウォッチャーもオススメしている「MONARCH 7 8×30」です。
他の双眼鏡も検討したいという方は、
このブログの【関連記事:バードウォッチングにオススメの8倍双眼鏡5選】もご覧ください。
この記事が、素敵な鳥ライフの手助けになれば嬉しいです。