TONTON

ハワイ | ビッグアイランドの動物達4

ハワイでの経験は、心の奥まで染み渡る有意義なものになったと思います。 ただ単にホテルに泊まって、観光しただけでは、こうはいかなかった。 たまたま友達にハワイでの知り合いがいて、そこの家族に出会えたことが、僕の中では大きな経験になりました。 それとハワイでの動物達との出会いが、より一層感動を与えてくれました。

■英名:Hawaiian Monk Seal (和名:ハワイモンクアザラシ 学名:Monachus Schauinslandi) | 体長:オス210cm/メス230cm

ハワイモンクアザラシ/食肉目(ネコ目)/アザラシ科

■名前の由来■
ハワイ語名はイーリオ・ホロ・イ・カ・ウアウア(Ilio-holo-i-ka-uaua)、意味は荒海を走る犬(dog that runs in rough water)
英名:Hawaiian Monk SealのMonk(モンク)とは、修道士という意味で、 「頭がフードをかぶった修道士に似ている」「群れでなく単体で行動している」ことから、モンクアザラシという名前が付いたそう。

アザラシとウミガメが見たいなぁ・・・と、ハワイに行く前に思っていましたが、 珍しくて、見れたらラッキーなんだろうなぁ・・・と、半分見れないことも覚悟していましたが・・・ 野良猫のように、普通にいました。
これはラッキーなのか?と思って調べたら、比較的簡単に見られるようで・・・ ハワイとヒトと動物とが、上手に共存出来ているのかなぁ・・・と感じることが出来ました。

が、しかしです。
アザラシ系は、ヒトと関わってロクな目にあったことがない。 毛皮や脂を目的に乱獲されてしまいました。
カリブモンクアザラシというアザラシはランプの灯りの為の脂を獲るために、乱獲され続け1952年に絶滅してしまいました。 当時のアザラシ狩りは油田掘りと同じくらい重要な産業となっていたそうです。
同じように今世界に2種類いるモンクアザラシは、絶滅の一途を辿っています。(チチュウカイモンクアザラシとハワイモンクアザラシ)

寝そべるハワイモンクアザラシ

ハワイモンクアザラシは、最近の保護活動により数が増えつつあるそうですが、
人が増え続ける限り、他の動物達の行き場は失われるので、まだまだ安心は出来ません。 殺すことが悪いことではないのだけれど、見境が無さ過ぎるのはヒトとしてどうなんだろう。
知識・良識ある人類と言いたいなら、もっと節度のある振る舞いをすべきなのではないでしょうか。 やればやるほど成果が見える資本主義がいけないのでしょうか。
求める側ももっと裏側を厳しく知ることが、節度のある世界を作ることの条件なのかもしれません。

ハワイモンクアザラシ/岩場へ急ぐ

打ち付ける波をバックに、巨体が岩に登っていく姿を見ると、体がゾクゾクしました。
こんな動物が僕たちと同じように生きているのか!と。 水族館では感じない、命の迫力が、直接僕に突きかかってくる。

ハワイモンクアザラシ/顔のアップ

かと思ったら、この顔です。
どこか人間くささを感じるこの顔。 あぁヒトとアザラシだけど、そんなに変わらないなぁと思ってしまいました。
意外と、毛がキメ細やかで、触り心地が良さそうだなぁとも感じました。
水を弾くために毛のキメ細やかさがポイントになっているんですね。

ハワイモンクアザラシ/おてて

お手手。
穏やかに見えても、そこは2m近くある巨体。 ツメなんか見ると、張り手をされただけでも大怪我しそうです。
岩場に登る時には、お手手は使わず、お腹をうんしょよいしょとバウンドさせながら登ってました。

ハワイモンクアザラシ/えびぞり

モンクアザラシに限らずですが、野生の動物とのお付き合いは距離感が大切です。
近づきすぎず、大声を出さず、警戒をされない場所で観察してください。 こっちをじっと見てたりすると、警戒されているので、ちょっと離れないと・・・と言う意識が、より良い関係を築いていけるのではないでしょうか。