TONTON

| 意識する自然 | 2016.08.16

火曜日に更新しようと考えている「意識する自然」のコーナーでは、動物達を、自然をより知る為の本をご紹介。
僕がこれから読もうとしている本、読みたい本、なかなか手に入れられない本(金銭的に)、勿論読んだ本もご紹介。
ただ単に僕が興味を持った本の整理場所だったりするのかも・・・。

| 時には、今までの考えを捨てることも必要 |

外来種は本当に悪者か?

ある程度、動物の事や自然の事を知っている方なら、この本のタイトルに何かしらの思いを抱くはず・・・

僕もその一人。
「外来種は本当に悪者か?」
そう聞かれて、考えを巡らせてみる・・・。

外来種・在来種は人間の基準であって、植物という点では、地球環境にもたらす影響は、そこまで違わない。
生物多様性を守ることは確かに大切だけど、在来種を守る為に必要なことは外来種の駆除なのだろうか。
在来種は人間が守らなければいけないほどに脆弱な存在なのか。

外来種の扱いも、その環境によって変わってくると思います。
「ねずみに支配された島」という本では、小さな島の固有種達がねずみに絶滅させられる過程を刻々と描いています。
そこで島の固有種を守る為に、ねずみという外来種を根絶やしにする計画を実行する・・・そんなノンフィクションなお話です。
小さな島という限られた環境で進化した動物は(鳥が多い)、鳥の場合、飛ばないようになることが多いです。
それは天敵がいない前提の話で、島という限られた環境がそれを可能にしていたわけです。

つまり、その固有種を守る為には、島という限られた環境と、天敵のいない・・・ということが大前提となり、ねずみを根絶やしにしなければ、その動物は救えない・・・
ということになるわけです。

ちょっと脱線気味になってしまいましたが、この本は悪者だといわれていた外来種のことを考えるための一冊だと思っています。
家の近くの池で子育てしていたヌートリアを見て、外来種だからと殺すことが本当に正しいのか?・・・そんな疑問を持った僕にとっては一度は目にしておきたい書籍だと思い、ここに語紹介いたします。