TONTON

| 青い月にお花を添えよう |

週始めの月曜日に、ひっそりと咲くお花をご紹介。

赤い花。艶やかに色を放つ赤い花。どこか寂しく。どこか儚げ。真っ赤な真っ赤な赤い花。

| 毒があるけど・・・ |

お彼岸頃に咲く赤い花

今の時期、田んぼの畦道や墓地で、良く見かける赤い花。

田んぼや墓地で多く見かけるのは、彼岸花に含まれる毒がモグラやネズミ・野犬除けになるから。
昔は土葬が行われていて、野犬やネズミがお墓を荒らす為の一案として彼岸花を植えていた。

それと、球根(正確には鱗茎)は、水にさらして毒を抜けば食べることが出来るため、昔は飢餓に備える目的でも植えられていたそうです。

夜空に放たれた花火のような

パッと花が咲きました。
夜空に放たれた花火のような輝きと、儚さが混在しているような美しさがあります。
実際は儚いわけでもなく、何日も赤々と光るように咲き誇っていて、群集しているところに出くわすと、少し不思議な世界に迷い込んだような雰囲気を感じます。

少し坂を上がったところで、丘の頂上まで辿り着いた。
そこには真っ赤な彼岸花が、あたり一面に咲いていて、まぶたの裏にまでその赤色が染み付く感覚に襲われた。
・・・みたいな風景に出会ってみたい。

【ヒガンバナ/ヒガンバナ科/ヒガンバナ属/多年草】

2016/09/26