■スポンジでとんとんされてうまれた動物達の絵本「さむくなってきました」
さく・え / おざきしょうた
絵本に込めた思い
自然の中で何を感じるか、それはどれだけ自然の中を歩いたかに比例する物だと思っています。
毎日毎日歩くことで、自然の微妙な変化にも気がつくことができ、季節によって出会う生き物にも違いがあることを知れる。
いくら本を読んで知識を持ったとしても、感覚的な物は本では身に付かない。
僕は絵を描いているので、自分の感覚を大切にして欲しいなぁなんて思っています。
だから、自然はこうだ!と言う絵本ではなく、こんな世界があるから、ぜひ覗いてみてね。みたいな感覚で自然を紹介したいなぁと思いました。
動物以外はあえて何も描かない
あまり説明することが好きではない僕。
あくまで想像して欲しいと思っているので、この絵本でも動物以外は描いていません。
それも動物達が冬にとる行動という事実だけを描くことで、自分達が気にしていないだけで、動物達も季節ごとに身支度をしているんだという・・・同じ様に生きているんだということを表現しています。
自然で何を感じるかは、その子次第
自然はこうゆうものだと押し付けるのではなく、子供達がそれぞれに自然の中で感じたことを大切にしてもらいたいと思うので、
この絵本「さむくなってきました」は、絵本の中の動物達の姿を探しに行こうと、外で遊ぶキッカケづくりの絵本になればと思っています。
ヤマネやニホンザル・オコジョはちょっと見つからないかもですが、大切なのは自然の中で遊んだその事実なので、そのキッカケが作れたなら、この絵本は大成功なんです。