
絵を描きたいと思ったら、まず何をしたらいいんでしょうか?
そんな疑問に答えていきたいと思います。
- とりあえず描く
- 描きたい絵のテイストを定める
- 描いた作品を発信する
- 目標を設定する
この記事の信頼度
この記事は、絵を描いて10年目の僕が、実体験を踏まえながら書いています。
これから絵が描いてみたいと思う人に、楽しいお絵かきライフを送ってもらいたいと思っています。
まず大前提として
とりあえず描く
手っ取り早く始められる絵
絵の良いところは何だと思いますか?
それは、何の知識が無くても、紙とペンさえあれば誰でも始められるところです。
もちろん、上手いか下手かはありますが、それでも始めるのにこんなに手っ取り早い趣味もないと思います。
絵には正解がない
それに絵を描く力があるからと言って、その人の絵が人を惹きつけるかと言ったら、そんな事もなく…
時間をかければ、皆が凄いと言ってくれるわけでもなく…
数分しか描けていない落書きみたいなものでもありがたがられたりするのが、絵です。
絵にはこれと言った正解がないんです。(本人が大満足していれば、その絵はある意味で正解だと思います。)
誰かが気に入れば、その絵はいい絵だけど、
その人が「大多数に気に入られてこそいい絵だ」って思っているなら、本人にとってはいい絵じゃなかったりします。
考える前に動こう
どういった絵が描きたいのか?
絵を描き始めようとしている人にそんな事を聞いても、???って思ってしまいますよね。
だからとりあえず、紙とペンを持って描こうという事なんです。
描かなければ、自分が下手かもわからないし、上手くなることもないですから。
とりあえず何を描くのか?
こんな人は、そのいいなぁと思った絵を見ながら、自分でその絵を描いてみればいいんです。
そんなものはないと言う方は、自分の好きな物。
食べ物、景色、キャラクター、動物、漫画、アニメ、映画…
なんでもいいからネットで画像を手に入れて、その画像を見ながら描けばいいんです。
実写だと難しそうと感じる方は、「〇〇(描いてみたい何か) イラスト」で検索して、そのイラストを見ながら真似して描いてみれば、挑戦できそうじゃないですか?
まずは描いてみるところから。
描かないと、いつまで経っても前に進めません。
けど、描けば、すぐにでも前に進めるのが絵を描くと言う事です。
紙とペンを持って、モノクロでもいいから、まずは絵を描いてみませんか?
ここからはちょっと絵を描いた人向け
ここからは実際に絵を描いた人に向けての内容です。
絵を描いてみて、どうでしたか?
楽しかったでしょうか?
・既に、下手だー絶望だーって感じている人もいるかもしれませんね…
・一方で、凄く楽しい!もっと描きたいと思う人もいるかもしれません。
この差は絵を描く能力の差ではなく、「物事に取り組む当人の姿勢」の問題なので、絵が下手かどうかはあんまり関係ありません。(これは凄く重要な事で、ボクも自分で言っていて耳が痛いセリフです…)
この話は話すと長くなるので、一旦置いといて…
ここから先は本格的に絵を描いてみようと思う方に、色んな絵の世界があるって事をお伝えしたいと思います。
アナログとデジタル
暫くの間は、紙とペンで白黒の絵を描いていてもいいと思うんですが、絵を描く楽しさを知ってしまったら、色々と試したくなりますよね。
絵には色々な表現方法がありますが、大きく分けると
- アナログ
- デジタル
の2種類があります。
どちらを目指してもいいし、どちらも目指してもいいです。
ですが、初めてならどっちかから始める方が、技術面でも覚えが早くていいかもしれません。
絵を描くアナログの世界
アナログって言うのは、絵具とかを使って紙に絵を描く方法です。(ざっくり)
紙とペンで描いた方法も、アナログですね。
アナログには色んな表現方法があって、ざっと挙げても、
- 水彩画
- 油彩画
- アクリル画
- カラーインク
- パステル画
- クレヨン画
- 切り絵
- 貼り絵
- サンドアート
- ボンドアート
- スポンジ画
などなどがあります。
何から始めたらいいかわからないーって方に、ボクから言える事はあまり多くありません。
何故なら、ボクはスポンジで絵を描くスポンジ画というマイナージャンルでアナログ制作していたからです。
アナログ画材の使い方はスポンジで描く以外、何もわからないのです。
絵を描くデジタルの世界
パソコンやタブレットを使って、絵を描く方法もあり、こちらはデジタルの世界です。
デジタルのテクニックを駆使すれば、上記で挙げたようなアナログみたいな表現も可能です。
次は、アナログとデジタルのメリット・デメリットを見ていきましょう。
アナログのメリット
- 絵が手元に残る
- 独特の味がある
- 飾った時に存在感がある
ここでは3点に絞ってメリット・デメリットをお伝えしたいと思います。
1.アナログのメリット:絵が手もとに残る
アナログの場合、描いた絵がそのまま存在する事になります。
これはアナログ絵の大きなメリットです。
なぜなら…
- すぐに飾れる
- 物があるので、売りやすい
- 個展がしやすい
絵が手元にある事で、こう言った事がデジタルよりも簡単です。
2.アナログのメリット:独特の味がある
アナログ絵は一発勝負なところがあって、失敗したら絶望しかない反面、逆にそれがいい味を出す場合もあります。
デジタルだと意識せずに着色すると、いかにもデジタルで塗りましたみたいな絵になってしまうんですが、アナログだと意識しなくても独特の味わいがついてきます。
3.アナログのメリット:飾った時の存在感
アナログとデジタルだと、同じ絵としての存在感は、圧倒的にアナログの方があります。
猛烈に何か訴えたい物がある時は、アナログ絵の方が向いていると言えるかもしれません。
次は、アナログのデメリットを見ていきましょう。
アナログのデメリット
- 汚れる・散らかる
- 物が増える
- データにするのに、結局パソコンが必要になる
1.アナログのデメリット:汚れる・散らかる
アナログでの作業は、とにかく汚れるし散らかります。
絵を描く上でもストレスを感じるのに、汚れる心配散らかる心配をしていては、ストレス地獄に陥ってしまいます。
汚れる心配なんかしていたら、気持ちよく絵が描けない。
けど、気持ちよく絵を描いていたら、汚れてしまう。身体も部屋も…
2.アナログのデメリット:物が増える
アナログは描けば描くほど、絵が溜まってしまいます。
紙に描いた絵なら、さほど物が増えないかと思いきや、
やれ絵具だ、やれ新しい画材や、やれパネルや、やれ額縁や…
あれよあれよと増えていって…
ボクの実家の一室は、ボクの絵を置く倉庫になってしまいました。
そんな物が増えるデメリットも、アナログにはあります。
3.アナログのデメリット:データにするのに、結局パソコンが必要になる
さぁ、アナログ絵を描いたぞ!
ネットの世界で発表だって時に、結局その絵をデータにするのにパソコンがいります。
スマホのカメラで撮るにしても、色味を調整したりして…
アナログの絵をそのまま見てもらう以外は、多かれ少なかれデジタルの力が必要になってしまうのも、デメリットかなぁと思います。
特にアナログにこだわりがなければ、パソコンやタブレットでデジタル絵を描いた方が、絵を描く以外の手間が省ける事が多いです。
デジタルのメリット
次にデジタルのメリット・デメリットをみていきましょう。
- 汚れない・散らからない
- 物が増えない
- 失敗しても、何度でもやり直せる
1.デジタルのメリット:汚れない・散らからない
デジタルで絵を描く時に必要なのは、
パソコンなら
- パソコン
- ペンタブ
- お絵かきソフト
タブレットなら
- iPad
- アップルペンシル
- ペーパーライクフィルム(紙のような質感の画面保護フィルムです)
- 無料のお絵かきアプリ
昔はパソコンで絵を描くのが主流でしたが、iPadで絵を描く手軽さを体験したら、もうパソコンで絵なんて描けないかもしれません。
2.デジタルのメリット:物が増えない
デジタルなら、何百枚描いても、絵は小さい端末の中です。
物が増える事がありません。
いつだってスマートなんです。
これは絵を描き続ければ続けるほど、ありがたいメリットです。
描いた絵の片付ける場所を探す手間も、溜まった絵を整理する手間も、デジタルならありません。
3.デジタルのメリット:失敗しても何度でもやり直せる
これは実際にデジタルで絵を描く際のメリットです。
デジタルなら自分のした行動をボタンをポチッとするだけで、戻す事ができるんです。
いくらでも何時間でも、試行錯誤を重ねる事ができます。
だから絵がいつまで経っても完成しない事もあります。
それくらい何度だってやり直しができるんです。
これは初めての人にも、何度も絵を描いている人にも嬉しい機能です。
では、デジタルのデメリットをみていきましょう。
デジタルのデメリット
- 原画がない
- 個展をするなら印刷する必要がある
- 初期投資費用が、ちょい高め
1.デジタルのデメリット:原画がない
デジタルの世界だと、いくら絵を描いても、原画というものは存在しません。
それが寂しいなぁと思う人は、アナログがいいのかもしれません。
ですが、原画がないという事は、物が増えないというメリットもあるので、何を重視するかが大切なポイントですね。
2.デジタルのデメリット:個展をするなら印刷する必要がある
もしどこかで絵を飾る機会があったとしたら、デジタルの場合は、印刷しなければ飾る事ができません。
自分で個展をするなら、なおさらです。
将来、個展を開くのが目標だって方は、デジタルよりもアナログの方がいいかもしれませんね。
でも、絵を発表するのが目的の人は、デジタルでもネットで絵を発表できるので、わざわざ個展にこだわる必要はないかと思います。
3.デジタルのデメリット:初期投資がちょい高め
アナログなら、画材をざっと揃えても2万円以下、安ければ5000円以下…3000円以下…0円から始められます。
でもデジタルの場合は、機材が必要なので最低でも5万オーバーの初期投資が必要になります。
絵を書く事が楽しくて長く続けたいと考えている方には、iPadでのお絵描きをボクはオススメしています。(なぜならボクはiPadでも絵を描いているからです。)
アナログかデジタルか、どっちを選べばいいのか?
ここまでアナログとデジタルのメリット・デメリットを見てきました。
それは…
- 好きな絵を描いている人が、アナログならアナログ。デジタルならデジタルで描いてみる。
- SNSでの共有のしやすさで選ぶなら、すぐにネットに繋がるデジタル
- 将来、個展をするのが目的なら、アナログ
- 副業の一環としての絵なら、デジタル
- 画家になりたいなら、アナログ
絵を描いたら、発信してみよう
絵を描いたら絵を発信してみよう。
Twitter、Instagram、Facebook、ブログ…
ネットの世界には、絵を発信する道具がたくさん揃っています。
絵を発信すれば、
同じように絵を描き始めた仲間と出会えたり、
自分の絵を好きだって言ってくれる人に出会えたり、
絵を通して色んな人と交流ができます。
絵を描くモチベーションにも繋がるかもしれません。
絵を描き始めたら、何を目指すのか目標設定をしよう
絵を描き始めたら、最後に絵を描いて自分はどうなりたいのか目標設定をしましょう。
趣味としての絵なのか?
将来、仕事にしたいのか?
漫画が描きたいのか?
ただ上手くなりたいのか?
少しづつ小さな目標を設定しながら、絵を描いていけば、自然と絵も上手くなると思います。
絵を描くと決めたら、何から始めたらいいの?まとめ
最後に、アナログを選んだとしても、デジタルを選んだとしても、どちらとも選んだとしても、
絵さえ描いていれば、絵は上手くなっていきます。
しかも描いてさえいれば、人に見せられる作品も増えていきます。
まずは、「絵を描く」から始めて、お互いに「絵を描く」を続けていきましょう。