
メキシコサラマンダー、シカ、ホヤ、ヒトデ、プラナリア、イモリ、オタマジャクシ…
最強動物と聞いて、ほとんど名前の挙がる事のない動物達ですが…
実は、彼らは驚異の再生力を持つ…治癒力最強の動物達なんです。 今日はそんな動物達の驚異の再生力を見てみたいと思います。
驚異の再生能力を持つ最強動物7選
1.メキシコサラマンダー
まず、初めに紹介するのは、メキシコサラマンダーです。
メキシコサラマンダーは、ウーパールーパーと呼ばれる事があり、ウーパールーパーの方が僕達にとっては馴染みのある名前ですよね。
そんなメキシコサラマンダーもといウーパールーパーですが… 何と!手足が無くなっても再生出来るんです。
しかも、ウーパールーパーは、手足だけに限らず… 尻尾、心臓、目の水晶体、脊髄、脳、骨、関節、筋肉… 死なない程度のケガなら、ほぼ全てのケガが再生する最強動物だったんです。
2.シカ
シカの驚異的な再生力は、ツノに凝縮されています。
シカのツノは毎年、新しいツノに生え変わるんです。
シカのツノは、
- 春(4月頃):古いツノが落ちて、その後すぐに血管と皮膚に包まれた袋角が生えてきます。
- 9月頃まで:この袋角が伸びていきます。
- 秋が近づくにつれて:ツノがゴツゴツになって、ツノを包んでいた皮膚が薄くなります。
- 繁殖期を迎える秋頃:ツノを包んでいた皮膚を破って、立派なシカのツノになるんです。
シカは毎年失っては、手に入れてを繰り返している…驚異の再生力を持つ動物だったんですね。
3.ホヤ
ホヤの1種のミヤキマメイタボヤというホヤは、体を30分の1に切断しても、それぞれが1つの個体を作る事ができるんです。
つまり、分裂できるんですね。
しかも、血管のほんの一部からでも、体全体を再生できちゃうんです。
血管の一部から体を再生するって、漫画みたいな能力です…
さらにホヤは背骨がない生き物の中では、人間に最も近い生き物と言われています。
4.ヒトデ
ヒトデは種によっては、腕を掴まれると自分で切ってしまう事があるんです。
でも、大丈夫です。
ヒトデは腕を再生する事ができます。
さらに、腕だけじゃなく、時には自分の体を2つに割いて再生して分裂する事もあるんです。
5.プラナリア
プラナリアの持つ再生能力は、体を真っ二つにされても、
頭からは首と腹と尾が、尻尾からは頭と首と腹が再生して、2匹のプラナリアになれるんです。
でも、プラナリアの再生能力はこんな物じゃありません。
とある実験では、プラナリアは100分割にされても、100匹に分裂したそうです。
さらに別の実験では、279分割にされても再生速度の遅延や不完全な再生はあったものの、プラナリアは再生したそうです。
こんな話を聞いたら、プラナリアって死なないんじゃ…って思うんですが、
プラナリアは潰されると再生しないし、お腹いっぱいの状態で切られてしまうと、自らの消化液で溶けてしまって死んでしまうそうなんです。
6.イモリ
イモリの持つ再生能力は、腕を切断しても傷跡を残さずに、骨まで何度も再生できるんです。
過去に行われた実験では、目の中のレンズの働きをする水晶体を19回取り除いても、問題なく再生したという記録が残されています。
イモリに限らず、両生類の多くは水中で暮らす子ども時代に高い再生能力を持っているんですが、大人になるとその再生能力は失われてしまいます。
しかし、イモリだけが大人になっても高い再生能力を持ったままなんです。
6?2.トカゲ
トカゲの尻尾も再生するんですが、骨までは完全に再生できず、しかも1回だけしか再生できません。
6?3.ヤモリ
ヤモリの尻尾もトカゲと同じで完全に元の尻尾に再生することはできません。
手足は再生しないと言われていますが、手足の再生を紹介している記事もあり、その記事のヤモリは子どものヤモリのようだったので、子ども時代なら高い再生能力を持っているようです。
ちなみに、イモリは両生類。
トカゲとヤモリは爬虫類です。
7.オタマジャクシ
オタマジャクシも切られた尻尾を、切られる前の長さまで再生する事ができます。(尻尾の色は薄くなってしまうようですが)
さらにカエルになる前なら、手足を切り落としても完全な形で再生できる能力も持っています。
ただ調べてみると、足を切ったオタマジャクシが死んでしまったという内容も見たので、再生能力が発揮できるかはケガの程度によりそうです。(これは今まで紹介した全ての動物に言えそうですが)
カエルになってしまった場合、指を切断しても、指は再生しなかったようです。
驚異の再生能力を持つ最強動物達のまとめ
最強動物といえば、力が強いとか足が早いとかが思いつきますが、動物達の世界は奥深い…
驚異の再生力…自ら超回復能力を持つ最強動物まで存在するのでした。
特に再生能力の高い動物は、僕達人間の医療の発展の為に、研究もされていて… 今回ご紹介した内容の中にも、顔をしかめたくなるような人間の行いがありました…
けれどそんな動物達の存在がいるからこそ、僕達が助けられているのも事実です。
だからこそ、こんな動物達がいるんだって事を知って欲しくて、今回は驚異の再生能力を持つ最強動物達と銘打って、記事と動物のイラストを描かせていただきました。
皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございました。