ハヤブサ

「ハヤブサってどんな鳥?」

ハヤブサ(隼)は、留鳥や冬鳥として日本で広く見られる鳥類です。

近年のDNA分析により、ワシタカ類よりもスズメやインコなどに近い仲間であることがわかっています。

岸壁や海辺、ビル街や高層マンションでも見られ、最近では人間社会への適応が注目されています。

ハヤブサってどんな鳥?

高いところにとまるハヤブサ

ハヤブサってどんな鳥?
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/ハヤブサ目/ハヤブサ科/ハヤブサ属
英名Peregrine Falcon
学名Falco Peregrinus
意味外国のハヤブサ
別名
生息地日本全国(留鳥または冬鳥)
■見られる月:1年中(繁殖地になっている場所と狩場になっている場所で見られる時期が異なる場合もある)
★冬季には亜種オオハヤブサが稀に見られる
世界分布南極大陸を除く地域で見られる
生態
  • 平地から山地の河川、海岸、湖沼、農耕地、ビル街などで見られる
  • 1羽またはつがいで生活する
  • 羽ばたいて直線的に飛び、ときどき滑翔する
  • 日中は安全な場所で休息し、朝晩に狩りをする
  • 食べ物は、主に鳥類

飛び立ったハヤブサ

ハヤブサの特徴
特徴
  • 頭、黒い羽に黄色いアイリング
  • 体下面、全体に斑が見られる
  • 背中、黒っぽい
鳴き声♪「キイ、キイ、キイ」と警戒時に鳴く

♪「ケエ、ケエ、ケエ」と少しゆっくり鳴くことも

♪非繁殖期には、ほとんど鳴かない

ハヤブサの地鳴き

サイズ全長オス42cm、メス49cm
オスとメスオスとメスで羽色が同じだが、メスの方が大きい
子育て
  • ハヤブサは自分で営巣せず、崖のくぼみや岩棚などにじかに産卵する
  • 産卵は通常3月~4月中旬に行われ、2~5個の卵を産む(通常は3~4個)
  • 抱卵は主にメスが行い、オスが抱卵するのはメスが食事をしている間くらい
  • 抱卵は30日ほど続き、孵化後もメスは10日ほどヒナを温める
  • 孵化後のオスは食べ物を巣に運ぶが、給餌はメスが行う
  • 孵化後2週間ほどすると、メスは巣の付近の高い場所にとまって雛を見守りながら、オスが食べ物を運ぶのを待つようになる
  • 4週間ほどすると、メスも狩りに出かけるようになる
  • 雛は、孵化後5~6週間で巣立つ
  • 巣立ち後3週間ほどはオスが捕まえてきた獲物をメスが受け取り、幼鳥に与える
  • 3週間以後は、オスも空中で直接、幼鳥に餌渡しを行うようになる
  • 通常巣立ちから2ヶ月ほどで、独り立ちしていく

高層マンションでも会えるハヤブサ

マンションに現れたハヤブサがくつろいでいる様子

近年、ハヤブサはビル街などで子育てすることもあり、人間社会への適応が見られます。

子育てとまではいかなくても、繁殖期が終わった秋ごろから、ビル街に限らず高層マンションを狩場にしていることもあるので、意外と身近な存在なことが多いです。

になると市街地でも、ムクドリやドバト、ヒヨドリや各種小鳥達が群れになる傾向があり、それらを狙って高い場所を狩場にしていると考えられます。

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ハヤブサに似た鳥

チゴハヤブサ

全長28~31cm
ハヤブサより小さくて、成長の体の下面は縦斑があり、下腹部は赤茶色

外部サイト:さえずりナビ-チゴハヤブサ

ハヤブサの鳥見メモ

おさんぽ鳥見編集部
もしかしたら、あなたの街でもハヤブサは身近な鳥さんかも?
特に夏の終わりからは要チェックです!

というのも、よくハヤブサはビル街でも見かけると言われます。
実際に、おさんぽ鳥見編集部も、その一文を体験しました!

それはいつもの観察場所の近くにあるマンションで、
夏の終わりごろから姿を見かけるようになりました。

こんなマンションで何をしているのかと思ったら、
朝晩によく飛んでいっては戻ってくるを繰り返し・・・

確認してみると、食事中!
高層マンションが、いい狩場になっているようです。

なので、ハヤブサなんていない・・・と思わず、
もしかしたらハヤブサがいるかも?と空を見上げたり
ビルや高層マンションの出っ張り部分を確認してみてください。

ハヤブサは高いところが好きなので、ちょこんとそこにいるかもしれません!
遠くから見ると、カラスみたいに見えるのが注意です!

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