
「ムギマキってどんな鳥?」
ムギマキ(麦蒔)は、スズメ目ヒタキ科に分類される旅鳥で、春と秋の季節に見られます。
麦を蒔く季節にやってくるからムギマキと呼ばれ、日本にやってくる数は少ないです。
ですが、全国的に観察されている鳥ということもあり、季節になると、多くの方がムギマキに会おうと各地の探鳥地へ訪れます。
ムギマキってどんな鳥?
ムギマキってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/ヒタキ科/ツグミ属 |
英名 | Mugimaki Flycatcher |
学名 | Ficedula mugimaki 意味ムギマキムシクイ |
別名 | ー |
生息地 | 北海道〜九州(旅鳥) ■見られる月:9〜11月、3〜5月(観察例は10月が特に多く、5月と11月は少数) |
世界分布 | 繁殖地 ロシア、サハリン、アムール、中国北東部 越冬地 中国南部、東南アジア |
生態 |
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ムギマキの特徴 | |
特徴 | オス
メス
若オス
オスの成長は… ムギマキのオスが、完全なオスの姿になるには、4年かかると考えられています |
鳴き声 | ♪「ピフィ、ピフィ、ピフィ、ピチュリ、ピチュリ・・・」と繁殖期のオスはさえずる ♪ゆっくりしたテンポで鳴き始め、後半は早口になる ♪「ヒッ、ヒッ」「キルルル」と地鳴きや警戒時に、他のヒタキ類に似た声も出す |
サイズ | 全長13cm |
オスとメス |
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子育て |
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ムギマキの見た目の違い
ムギマキのオスは、完全な大人の羽になるまでに4年ほどかかると言われていて、メスに似た若オスもよく見られます(秋の観察時)
メスにも、顔に薄らと白い羽が見られる個体もいますが、オスの特徴の目の後ろの白斑は、どの年齢のオスでもハッキリと見られます。(ただし、今年生まれの0歳のムギマキオスの情報はなかったので、0歳のオスはメスと変わらない姿をしている可能性があります。)
※ムギマキの若鳥は、第一回夏羽の時点で、目の後ろの白斑が確認されています。
ムギマキの観察ポイント
ムギマキは旅鳥で、北海道〜九州の広い範囲を通過します。
場所によっては、1日でいなくなることも多いですが、秋の渡りの時に限ってはポイントを押さえれば、会える確率が上がるかも。
秋の渡りに限ってですが、山にあるムギマキの好む実のなる木をチェックするのがポイントです!
ムギマキに会える時期
年によって、個体数も変わってくるので、毎年今年はどうかなと…多くの方が期待している鳥さんでもあります。
- 秋の渡りは、大体2週間
- 春の渡りは、大体1週間ほど
初めてムギマキに会おうとするなら、秋の渡りの時期がオススメです。
10月中旬以降のピークが来る前に、ムギマキの好きな実のなる木がある場所を探して、ムギマキに会ってみてください。