
「オオムシクイってどんな鳥?」
オオムシクイ(大虫喰)は、以前はメボソムシクイの亜種コメボソムシクイとされていましたが、2012年に発行された日本鳥類目録/改訂第7版で、オオムシクイと別種になりました。
さらに言うと、ムシクイ科は以前はウグイス科にまとめられていました。
ウグイスとムシクイは姿がとてもよく似ていて、鳴き声を聴かないと見分けるのは難しい鳥たちです。
オオムシクイってどんな鳥?
オオムシクイってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/ムシクイ科/メボソムシクイ属 |
英名 | Kamchatka Leaf Warbler |
学名 | Phylloscopus examinandus 意味入念に調べるムシクイ |
別名 | ー |
生息地 | 本州(旅鳥)・北海道(夏鳥) ■見られる月:5〜6月、9〜10月 |
世界分布 | 東南アジアに生息し、日本には子育てのため、北海道に渡ってくる |
生態 |
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オオムシクイの特徴 | |
特徴 |
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鳴き声 | ♪チョリチ、チョリチ、チョリチとさえずる ♪普段はヂッ、ヂヂと鳴く(地鳴き) ♪さえずりの合間にヂッと鳴くことが多い オオムシクイのさえずり音声 YouTube動画のご紹介 |
サイズ | 全長12cm |
オスとメス | オスとメスで羽色が変わらないので、見た目で判断は難しい |
子育て | 情報なし(北海道斜里岳や羅臼岳などで繁殖するので、観察できる方はぜひ調査をお願いします!) |
オオムシクイに似た鳥
ウグイス
全長オス16cm/メス14cm
全体的に白っぽいベージュ色で、気持ち尾羽が長い。
地鳴きは、ジャッ、ジャッ。さえずりは、ホーホケキョやケキョケキョケキョ。
メボソムシクイ
全長13cm。夏鳥として日本にやってくる渡り鳥。
お腹の黄色みが一番強いが、オオムシクイの若い個体も黄色っぽい色をしていることがあるので、断言できるほどの決定的な違いではない。
地鳴きは、ジッ、ジュッ。さえずりは、チョリチョリ、チョリチョリ、チョリチョリ。
コムシクイ
全長12cm。迷鳥として日本海側で記録がある程度で、日本にやってくることは珍しい。
お腹の黄色みがない。
地鳴きは、ヂキッ、ビッ。さえずりは、ジョジョジョジョ…と早口で抑揚がない。
野外で大きさでオオムシクイ、メボソムシクイ、コムシクイを見極めるのは、ほぼ難しい。
センダイムシクイ
全長12cm。夏鳥として日本にやってくる渡り鳥。
林の上部を好み、チヨチヨビィーとさえずる。
オオムシクイの鳥見メモ
オオムシクイと会ったのは、少し木があって、陽が当たっている方は明るいけど、反対側は少し暗めの場所。
ウグイスもこの場所が好きなようで、よくウグイスの鳴き声も聴こえるんですが、この時はなんだか聴き慣れない鳴き声が…
その後、鳴き声を録音して、オオムシクイだとわかりました。
鳴き声から鳥の種類がよりわかるようになったので、何か気になる鳴き声が聴こえたら、とりあえずスマホのボイスメモでもいいので録音しておくのがオススメです!