日本の動物:日本だけにしかいない哺乳類一覧
周囲を海で囲まれた日本列島には、日本でしか見る事の出来ない生き物がたくさんいます。
そんな生き物達は「日本固有種」と呼ばれています。
日本が世界の「生物多様性ホットスポット」の1地域に選定されたのは固有種の豊富さが一つの理由!!
小さな島国"日本"だけでしか見る事の出来ない生き物を知っていきましょう。
日本固有種のウシ目
1.ニホンカモシカ
- ウシ科/体長:100~120cm程度
- 日本で見られる野生のウシ科はニホンカモシカだけ!!
- カモシカには、ニホンカモシカの他に、タイワンカモシカ・スマトラカモシカの計3種が現存しています。
日本固有種のネコ目イタチ科
2.ニホンアナグマ
- イタチ科/体長:40~60cm程度
- 穴掘りが得意。タヌキじゃないよ。
- 北海道を除く、本州・四国・九州に分布している。
3.ホンドテン
- イタチ科/体長:44~55cm程度
- 北海道にもエゾクロテンというテンがいるけど、別の種です。
- 本州・四国・九州に分布していて、北海道にも侵入してます。
- 夏は黒く、冬は顔が真っ白に、毛が生え変わる。
4.ニホンイタチ
- イタチ科/体長:オスが27~37cm程度、メスが16~25cm程度
- 他にも外来種のチョウセンイタチがいるけれど、尻尾が長いのがチョウセンイタチ。
- 身体に対して尻尾が短いのがニホンイタチです。でも野外だとパッと見の判断は難しい…
- 自然分布は、本州・四国・九州。
- ネズミ駆除などを目的に人為的に移入された島もある。
日本固有種のウサギ目
5.ニホンノウサギ
- ウサギ科/体長:40~55cm程度
- 北海道を除く、本州・四国・九州とその周辺の島に分布しています。
- 森の下草が生えていない場所が好き。
6.アマミノクロウサギ
- ウサギ科/体長:41~51cm程度
- 奄美大島、徳之島に生息しているウサギ。
- 絶滅危惧種。
日本固有種のネズミ目
7.ニホンモモンガ
- リス科/体長:15~20cm
- 夜行性。
- 本州・四国・九州に分布しています。
- 飛んだ大きさ、ハンカチサイズ。
8.ムササビ
- リス科/体長:27~49cm程度
- 本州・四国・九州に分布しています。
- 飛んだ大きさ、座布団サイズ。
9.ニホンリス
- リス科/体長:16~22cm
- 本州・四国・九州に分布しています。(近年、九州では生息が確認されていない)
- 北海道にいるエゾリスは、ユーラシアリスの亜種で、ニホンリスと同じ種類ではないそうです。
10.ネズミ科
ネズミ科の日本固有種は、全部で9種類となっています。
- ケナガネズミ
- ヒメネズミ
- アカネズミ
- トクノシマトゲネズミ
- オキナワトゲネズミ
- アマミトゲネズミ
- ハタネズミ
- スミスネズミ
- ヤチネズミ
11.ヤマネ
- ヤマネ科/体長6.8~8.4cm
- リスやネズミに似ているけれど、別の種類の動物。
- 森の木の上で生活している。冬には冬眠する!
- 本種・四国・九州に分布する。
- 日本には数百万年前から住んでいる…生きた化石!!
日本固有種の霊長目
12.ニホンザル
- オナガザル科/体長:オス53~60cm程度、メス47~55cm程度
- 本州・四国・九州に分布する。
- 最も北まで分布しているサル。
- 外国ではスノーモンキーと呼ばれて、ちょっと有名。
- 目を合わせると襲ってくるかもしれないので、注意!目が合ってしまったらゆっくりと視線をそらしましょう。
日本固有種のコウモリ目
13.コウモリ
コウモリが哺乳類だと言うと驚く人もいるのですが、これだけは知っていて欲しいです。
ヒナコウモリ科
- クチバシテングコウモリ
- リュウキュウテングコウモリ
- リュウキュウユビナガコウモリ
- ヤンバルホオヒゲコウモリ
- クロホオヒゲコウモリ
- ニホンウサギコウモリ
- オガサワラアブラコウモリ
- モリアブラコウモリ
- コヤマコウモリ
- クビワコウモリ
カグラコウモリ科
- カグラコウモリ
キクガシラコウモリ科
- ヤエヤマコキクガシラコウモリ
- オキナワコキクガシラコウモリ
- コキクガシラコウモリ
上記のコウモリ達は、超音波で昆虫を食べるコウモリです。
オオコウモリ科
オオコウモリ科のコウモリは、果物が大好き。
英語で「fruit bat」と呼ばれています。
- オガサワラオオコウモリ
- オキナワオオコウモリ
日本固有種のトガリネズミ目
14.モグラ科
モグラも色んな種類がいますね。
姿を見る事が少ないので、モグラはモグラだと思いがちですが、こんなに固有種がいるんですね。
- センカクモグラ
- エチゴモグラ
- サドモグラ
- コウベモグラ
- アズマモグラ
- ミズラモグラ
- ヒミズ
- ヒメヒミズ
15.トガリネズミ科
ネズミとついているけれど、モグラやハリネズミに近い種がトガリネズミ。
トガリネズミ類は体が小さいため、エネルギーを蓄えておくことができず、常に食物をとっていないと生命が維持できない。
小さな哺乳類だけど、種によって大きさには幅があります。(カワネズミなら12cmほどで、アズミトガリネズミは約5cmほど)
- オリイジネズミ
- ニホンジネズミ
- ワタセジネズミ
- カワネズミ
- シントウトガリネズミ
- アズミトガリネズミ
日本固有種の動物達のまとめ
今回ご紹介した日本だけで会える生き物達、哺乳類でその数は50種でした!
タヌキやツキノワグマ・キツネなんかは日本の固有種じゃないんですね。
紹介した動物をみんな知っていた方は動物博士ですね‼?
この世界には、まだまだ知らない出会った事のない動物達がいます。
世界の動物と出会うには、動物ドキュメンタリーを見るという選択肢もあります。
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参考文献
今回のデータは、国立科学博物館のホームページに掲載されている「日本の多様性ホットスポットの構造に関する研究 」を参考にしました。
引用: 川田伸一郎 (2015). ほ乳類日本固有種目録(2014年3月版).
http://www.kahaku.go.jp/research/
activities/project/hotspot_japan/endemic_list/