イソヒヨドリの生息地はどこ?世界にいるの?日本は?

2021年日本、イソヒヨドリは住宅地にまで分布を拡大し、身近な鳥の地位を確立しています。
1996年発行の図鑑では「時には海岸から離れた城壁やビル街で見ることもある」と記載されていて、イソヒヨドリの分布拡大の違いが確認できます。

そんなイソヒヨドリですが、実は世界にも分布していて、現在では5亜種ほどが分類されています。
日本にいるイソヒヨドリはその内の1種類なんです。

 

それでは、世界のイソヒヨドリはどこに生息しているのか?
また日本のイソヒヨドリは、なぜここまで分布を拡大しているのか?

そんな疑問に迫っていきたいと思います。

日本のイソヒヨドリ

また1996年発行の図鑑の記載を確認してみます。
そこにはイソヒヨドリは「ほぼ全国の海岸の岩場に留鳥としてすむ」と書いてあります。

そうなんです。
日本のイソヒヨドリは、元々は海岸暮らしをしていたようです!

それが年月が経つごとに、分布を広げていき、2018年には「イソヒヨドリが内陸部に?」なんてトピックスも立つほどでした。

そして2021年現在、イソヒヨドリは日本の元々の生息地である海岸で見られるのはもちろん、住宅地やショッピングセンター、マンションで普通に見られる鳥になっています。

なぜイソヒヨドリは分布を拡大したのか?

それはイソヒヨドリが環境に適応したからと言うしかないのですが…

住宅地などの高低差のある環境がイソヒヨドリの好む環境だったんです。

スポンサーリンク

世界のイソヒヨドリ

日本のイソヒヨドリの分布拡大には、世界のイソヒヨドリを知っておいた方が理解しやすいかもしれません。

世界のイソヒヨドリはヨーロッパ、北アフリカ、東南アジアに生息していて、山岳地帯で繁殖するんです。

岩の空洞や壁に巣を作り、そこに3?5個の卵を産みます。

つまり、イソヒヨドリは世界では山の鳥なんです!
山といっても木が生い茂っている山ではなく、岩肌が剥き出た岩場が好きなんです。

学名も岩が好きな鳥と記している

学名の「Monticola solitarius」は、モンティコラがモンティスの「山」、コレレの「住む」に由来し、ソリタリウスは「孤独」を意味しています。
イソヒヨドリの学名を直訳すると「山に住む孤独な鳥」という感じですね。

日本のイソヒヨドリは特別?

世界のイソヒヨドリは山岳地帯に生息しているのに、なぜ日本のイソヒヨドリは海岸に暮らしているんでしょうか?

それには日本の地形が関係しているんです。

日本の地形は、海沿いに高低差のある環境が多く、渡ってきた時には既に好む環境があったので、海岸に住み着くようになったと考えられています。

逆に、大陸では内陸に広大な山岳地帯が広がっています。

いつ頃から住宅地に?

イソヒヨドリの分布拡大は1980年代の後半ごろから確認され始めていました。

2021年現在では、人の近くの隙間を見つけて巣を作り、当たり前のように子育てをするほどです。

どれくらい当たり前かというと…

巣立ちの季節になると、あちらこちらでイソヒヨドリのひなが見れるくらいなんです。

イソヒヨドリの生息地のまとめ

イソヒヨドリの生息地についてまとめると…

  1. 世界のイソヒヨドリは、山岳地帯に生息
  2. 日本のイソヒヨドリは、海岸暮らし?住宅地暮らし
  3. 住宅地の環境は、岩場の環境に似ている

イソヒヨドリに限らず、ハヤブサなども高層ビル街に進出している事が知られています。
高層ビル街は、より岩場の環境に似ていて、元々岩場暮らしをしている鳥たちの新しい生活の場所になっています。

生命というのは、適応できる環境があれば、そこに順応しようとするたくましさを持っているんですね。

 

「あなたのお近くにはイソヒヨドリがいますか?」
ぜひ下のコメント欄で教えてください!

ご覧いただきありがとうございました!

鳥の名前を調べる

場所から

身近 |  |  |  | 田んぼ | 

色から

 |  |  | オレンジ |  |  | 

くちばしから

黄色 | 長い

その他

鳴き声 | 季節  | 似た鳥 | 
コメントを残す

CAPTCHA


Twitterでフォローしよう