「ヤマガラの生態は?どんな鳥なの?」
ヤマガラ(スズメ目シジュウカラ科)は、全国的に留鳥として分布しますが、暖地の常緑広葉樹林に最も多く、北海道ではあまり見られません。
堅い木の実を両足ではさみ、くちばしで割って食べる姿をよく観察できます。
また木の実を樹皮のすき間に貯える貯食の修正があります。
「ビービー」と鼻声で鳴き、さえずりは「ツーツーピー、ツーツーピー」と、シジュウカラよりも低い声で、ゆっくりしたテンポで鳴きます。
ヤマガラの鳴き声
ヤマガラの鳴き声「ビービー」 |
ヤマガラの生態まとめ表
ヤマガラの特徴や基本情報 | |
特徴 | ヤマガラのシルエットはシジュウカラに似るが、尾が短い。南に暮らすヤマガラほど体が大きく、羽色が濃い傾向にある |
会える季節 | 1年中 |
会える場所 | 森林、公園(秋〜冬) |
会える地域 | 日本全国に生息し、8つの亜種が確認されている |
名前 |
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名前の由来 | 山に生息する「カラ」だから。「カラ」は小鳥という意味がある。 |
サイズ/重さ | 14cm/17〜20g |
食べ物 | 昆虫、木の実、種子など |
ヤマガラの生態や子育てについて | |
鳴き声 | 「ビービー」「スィースィー」「ツーツーピー、ツーツーピー」などと鳴き、シジュウカラよりもかすれた声で、ゆっくりしている |
寿命 | 最長で10年と言われている |
オスとメス | 同じ見た目 |
歩き方 | ピョンピョンと跳ねるように歩く |
似た鳥 | 「シジュウカラ」「エナガ」 |
性格 | 手乗りヤマガラがいるくらい、人に慣れる素質がある |
行動 | ヤマガラは、土着性が強く、生まれ育った土地からほとんど移動する事なく過ごす。繁殖期以外は、公園でも見かけるが、子育ては森林で行うので、姿を見るのが少なくなる。シジュウカラなどと一緒に群れを作って行動する事もある(混群) |
子育て |
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ヤマガラの巣立ち雛
「ヤマガラの巣立ち雛は、どんな生活をするの?」
巣立ちを迎えたヤマガラは、森の中で親鳥と行動し、しばらくは親鳥から食べ物をもらいます。
雛が上の写真くらいに育つと、森の外の木々でも巣立ち雛を連れた群れを見かけるようになりますが、シジュウカラの群れほど頻繁には見かけません。
ヤマガラの巣立ち雛は、大人に比べて色合いが薄く、全体的にくすんだ姿をしています。
ですが、自分で食べ物を食べれるようになると、親鳥と同じように足で食べ物をはさみ、固定して食べる様子が観察できます。
ヤマガラの鳴き声
ビービーorスィースィー
特徴的なヤマガラの鳴き声です。
ビービーやスィースィーと澄んだような濁ったような聞こえ方をします。
チィ
シジュウカラ科に共通するチィという鳴き声です。
チィやチチィと1音や2音のパターンがあります。
この鳴き声だけでシジュウカラとヤマガラを判断するのは難しいです。
シジュウカラの鳴き声チィ
求愛に関わる鳴き声?
3月中旬、木のてっぺんでヤマガラが聴き馴染みのない声で鳴いていました。
ビービーの普段の鳴き声を高くした声や他の鳥の鳴き真似のようなボソボソした鳴き声。
しばらく鳴いていると、近くにメスがいて、そのまま交尾をしようとしていました。
その後は、求愛給餌も見られたことから、一連の鳴き声は求愛行動に関係するのではと考えています。