日本のスズメは2種類いるって知ってる?ついでにハワイのスズメもご紹介。

日本に生息しているスズメは、人の近くで生活する14cmほどの小鳥です。

鳥に詳しくなくても、姿や名前を知らない人がいないくらい身近な鳥だと思います。

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身近な鳥だから基準になる鳥

スズメの基本データ

 

分類スズメ目スズメ科
サイズ14cm
重さ25g
見られる季節1年中
生息地住宅地•農耕地

日本ではスズメは一番身近な鳥なので、他の鳥と比べる基準の鳥「ものさし鳥」とされています。

 

どれくらい身近かというと、色んな民話に登場するくらい昔から人間との距離が近かったんです。

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日本のスズメと世界のスズメ

ハワイのスズメ「イエスズメ」

ここで世界のスズメ事情も見ていきましょう。

ヨーロッパの身近なスズメは「イエスズメ」と呼ばれています。(上の写真)
昔に行ったハワイにも、イエスズメがいました。

日本のスズメはいないのか?
しかも、ヨーロッパには日本にいるスズメもいて、
ヨーロッパにいる日本のスズメは、森や自然の少し豊かなところで生活しているようです。

日本にもスズメの他に「ニュウナイスズメ」という別のスズメがいて、ニュウナイスズメは森や自然の少し豊かなところで生活しています。

まとめると、こんな感じ!

スズメの生活圏の比較
生活圏日本ヨーロッパ
人の近くスズメイエスズメ
ニュウナイスズメスズメ

 

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スズメは何を食べているの?

現在では大規模な調査は行われていないようなのですが…1923年に全国のスズメを2,617羽捕まえて胃の内容物を確認した研究結果によると…

 

1923年のスズメの胃の内容物調査結果
動物質の食べ物穀類
昆虫が90%米が69%
ゾウムシ•ハムシ•アリ•クモが中心米の次にキビ•アワが多かった

 

雑草
ノビエ•スズメノヒエ•メヒシバ

雑草に関しては、スズメの棲んでいる地域や環境で変わっていて、近くにある食べやすいものを食べているようでした。

 

季節ごとの違い
5月〜9月9月〜
動物性タンパク質の昆虫が多い雑草や穀物の種子の比率が高くなる

さらに、住宅地で生活しているスズメよりも、農地が近くにあるスズメの方が、食べ物を手に入れやすい傾向にあるようです。

スズメは汚い?

スズメはネズミと同じくらい汚くて雑菌だらけだって言われるのを聞いた事はないでしょうか?

何もないはない

自然界に生きている限り、雑菌との付き合いは切っても切れないもの。
雑菌だらけなのは事実なので、そういう意味ではスズメは汚いのかもしれません。

 

ここではスズメが保有している菌などをまとめています。

■サルモネラ菌
自然界のあらゆるところに生息し、急性胃腸炎を引き起こす
■オウム病
オウム病クラミジアを病原体とし、風邪に似た症状をもたらし、重篤な場合は肺炎や脳炎にまで至る事もある

■ニューカッスル病
ほとんどの鳥がこの菌を持ち、呼気沫や寄生虫媒介によって発病する
人間が感染すると、急性顆粒結膜炎の症状になる

■トキソプラズマ症
妊婦が胎盤感染してしまうと、流産したり、出産しても子供に脳障害が生じる事の多い病気

■脳炎
コガタアカイエカの媒介によって感染
高熱•頭痛•嘔吐があり、2〜3日後に意識混濁、痙攣などが起こる
感染した人の20%は治っても手足の麻痺や知能障害などの後遺症が残る

感染しても発病するのは、100〜1,000人に1人程度で、ほとんどの方は症状が出ることはないと言われています

■アレルギー
羽毛や乾燥した糞により、喘息発作を伴う重度のアレルギー症状を起こすことがある

感染リスクを下げたい方は、素手で鳥に触れずに、手袋•マスクを使用し、石鹸で手洗いうがいをするようにと、一般的な感染症対策と同じ方法が推奨されています。

 

コロナウィルスが蔓延して感染症に敏感になってしまい時期ではありますが、スズメを直で触れる機会は、多くないと思うので、そこまで心配する事もないと思います。

 

過度に心配する方が、雑菌より身体に悪いと思うんです。

スズメが朝にうるさい理由は?

朝の通勤•通学•散歩中に、スズメがよく鳴いていると思いませんか?

それもそのはず、スズメが覚醒するのは、「日の出前の15分前後が最も多い」という研究結果があります。

スズメが朝によく鳴くのは…

朝にスズメが鳴くのは、

•コミュニケーションの為
•ナワバリを主張
•求愛

と言った意味合いがあって、スズメ同士で会話しているんです。

スズメに限らず、鳥の多くは朝に頻度高めで鳴く事が多く、

どの本だったか忘れてしまったのですが、その本には朝は空気も澄んでいて音が通りやすい為、鳥は朝に活発に鳴くとありました。

スズメの数は減っているの?

一時期、スズメが減っているとニュースになっていた事もありました。

実際にスズメの数は減っているんでしょうか?

駆除や狩猟で捕獲されたスズメの数

  • 1991年に約120万羽
  • 2005年には約18万羽

スズメの捕獲数から見ると、スズメの数が減っているのがわかりますね。

ただこれだけを見て、絶対にスズメが減っているとは断言できません。

単にスズメを獲る文化が衰退しているだけかもしれませんし、スズメの数を1羽1羽数えるのも難しいので、何とも言えないのが現状です。

 

他にもある。スズメの数が減っている原因。
  1. 水田や、空き地、草原などが減少した事
  2. 巣を作る樹洞や木造建築が減少した事
  3. カラスや猛禽類が増えて、食べられる事が多くなった
  4. 減反政策、稲干しの減少、機械化により落ちる籾の量が減少した事
  5. ねぐらとなる環境の現象
  6. 人間の生活様式の移り変わり

どれか一つが原因というよりは、色々な要因が重なっているだろうと考えられています。

参考文献:日本におけるスズメ個体数減少の実態(三上 修)

 

参考文献を書いたスズメ研究者さんが書いた本もありました。


 

日本にスズメは何羽いるの?

それはそうと日本には、スズメが何羽くらいいるんでしょうか?

これもスズメを1羽1羽数える事ができないので、スズメの巣の数を調べて、計算式から推測する調査がされていました。

2008年の推測調査によると
スズメの成鳥個体数は約1,800万羽と推定されていました。

成鳥1つがいあたりに、3羽の若鳥が生存すると仮定すると、秋には約4,500万羽のスズメがいる計算になります。

 

参考にした論文では、これらの数字は計算式から導かれた推定数なので、かなり粗さがあるが、それでもスズメの成鳥数は数千万羽はいるだろうとされていました。

参考文献:日本にスズメは何羽いるのか?(三上 修)

 

一度、全地域で一斉にスズメの数調査ができると、楽しそうですよね。

夏のスズメは、スマート

鳥の多くは、夏と冬で見た目の印象が異なります。

夏は子育ての忙しさもあってか、スズメに限らず、みんなスマートに見えますね。

冬のスズメは、もこもこ

逆に、冬は寒さに耐える為に、目に見えてモコモコしています。

冬のスズメは「ふくらすずめ」と呼ばれて、昔から親しまれてきたようです。

モコモコの理由

冬のスズメがモコモコなのは、羽毛に空気を溜め込んでいるからです。

スズメってどんな鳥?まとめ

以上が、スズメってどんな鳥?のまとめでした。

スズメはこんな鳥
  1. スズメ目スズメ科の14cmの小鳥
  2. 一年中、日本にいる
  3. 夏はスマート、冬はモフモフ
  4. 食べる物は、昆虫•お米•雑草
  5. スズメにはダニやノミやシラミ•雑菌がついている
  6. スズメの数は減少傾向にあると考えられている
  7. 2008年の段階では、日本のスズメの数は数千万羽と考えられていた

 

もっと詳しく知りたいって方は、スズメの研究者の三上 修さんが書かれた書籍を参考にしてみてください。