モズ

「モズの生態は?どんな鳥なの?」

モズ(スズメ目モズ科)は、開けた場所の枝などに止まり、昆虫やトカゲなどを狙います。
モズは止まっている時に、尾羽を振る習性があり、モズだと見分ける為の重要な目印になります。

モズは秋〜早春までは、身近な場所でも会えますが、
春は平地などで繁殖し、夏は子育てのため山へ移動するので、あまり姿が見られなくなります。

そうして秋になると、再び人里近くに現れ、甲高く鳴き、姿が目立つようになります。(モズの高鳴き)

 

モズの生態まとめ表

モズのオスの画像

モズの特徴や基本情報
特徴くちばしが猛禽類に似た先が曲がった構造になっている
会える季節1年中
会える場所農耕地、河川敷、山
会える地域九州以北
名前
  • 漢字:百舌
  • 英語名:Bull-headed shrike
  • 学名:Lanius bucephalus
名前の由来色々な鳥の鳴き真似ができる事から「百の舌を持つ鳥」で「百舌または百舌鳥」
サイズ/重さ20cm/38〜41g
食べ物昆虫、クモ、甲殻類、カエル、トカゲ、小鳥、ネズミなど

モズのメスの画像

モズの生態や子育てについて
鳴き声「ギチギチギチ」「ジュン、ジュン」「キィーキィー」

モズの高鳴き動画

YouTube-おさんぽ鳥見/モズの高鳴き(タップでYouTubeに移動します)

寿命平均寿命は2年ほどと言われるが、12年間生きていた話もあり、正確な事はわかっていない
オスとメスオスは目を通る過眼線が黒く、メスは褐色
歩き方飛び跳ねるように移動する
似た鳥アカモズ(外部サイト)」「オオモズ(外部サイト)
性格秋にはなわばり維持の為、モズ同士の争いが絶えない
行動林の周辺、農耕地、河川敷などのやや開けた場所で繁殖を行うが、子育てが失敗すると、すぐに別の場所へ移動してしまう。夏には山地で繁殖を行う。
子育て
  • 2〜8月頃に、木の枝を組み合わした皿状の巣に、2〜7個の卵を産む
  • 卵は約14日で孵化し、メスのみが温める
  • 孵化した雛は14日ほどで巣立つ
  • 巣立った雛は、2週間以上家族で行動し、その後、若鳥のみの群れを作る

モズの繁殖行動

モズは子育てが早い鳥で、2月下旬〜3月上旬には、巣作りを始めます。
春の時期の子育ては、平地でも行われますが、繁殖成功率が2割と低い傾向があります。

繁殖に失敗したつがいは、被害にあった時期が早ければ、近くでも一度巣作りをすることもありますが、大抵は山の方へ移動してしまいます。
その為、春の終わりあたりから身近な場所で会えていたモズの姿をあまり見かけなくなります。

また、平地で子育てが成功した場合、遅くても5月中旬にはヒナが巣立ちます。
この時期、親鳥の警戒心も強まり、モズがギチギチと騒がしく鳴くのが聴こえてきます。
ヒナが独り立ちする頃には、親鳥はやはり山の方へ移動し、余裕があれば2回目の子育てをするようです。

なので5月〜8月あたりに身近な場所で会えるモズは、その年に生まれた子どもの可能性が高く、幼鳥の生き残れる確率も低いことから、モズの姿をあまり見かけなくなるんです。

そうして、9月の中旬頃から、冬のナワバリ争いが始まり、モズの高鳴きが聴こえるようになります。

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モズのはやにえ

モズがはやにえを作っている様子
になり、モズの高鳴きが聴こえ始めると、たまに見つけられるのが、

枝や鉄線、尖った部分に張り付けられたトカゲや虫やカエル達…

これはモズのはやにえと呼ばれる行動です。

モズがはやにえを作る理由
  • 食料の貯蔵
  • 縄張りの目印
  • 危険を感じた為、とりあえず置いておく

    など、諸説ありますが、ハッキリとはわかっていません。

    はやにえは、春になる前にほとんど食べ尽くされてしまい、はやにえを多く作ったオスはさえずりが上手になりメスにモテるという研究報告もあることから、食料の貯蔵が有力な説とされています。

モズのはやにえを作る様子の動画

YouTube/モズがはやにえを作る様子(タップでYouTubeが開きます)

参考文献

フィールドガイド日本の野鳥/高野伸二 著野鳥観察ハンディ図鑑 山野の鳥/安西英明 解説/谷口高司 絵

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