2019年7月23日.SPONGE TONTONの世界から

明石海峡大橋と動物

前回のSPONGE TONTONの世界は・・・

明石海峡大橋

明石海峡大橋だけが描かれた絵をお披露目しました。

 

今回は、この絵にある動物が現れます。
クジラとか、サギとか、カニとか・・・色々とご回答いただきましたが・・・
一体何が出てくるんでしょうか?

 

制作動画の撮影もしました

今回はiPhoneで制作風景を撮影してみました。
動画でも楽しめるようになっていますので、ぜひ動画も見てみてください。

 

明石海峡大橋と動物を描く

今回、この絵を描くきっかけになったのは、海に行った事でした。
明石海峡大橋がかかる舞子浜に行って、人の気配と動物の気配が入り混じった景色に出会い、素敵だなぁと。

人間も動物。人間は人間なりに生きる事に精一杯。
そんな人間をよそに動物達も人間社会を利用する強かさを持っている。

そのせめぎ合いが生命の強さを感じさせ、人間がその気になれば動物に配慮する事も無く寂しい浜辺でしか無かったのに、ここには動物への配慮がある。
その人と動物が共存している優しい景色をいつまでも残したいと思い、この景色を描きたくなりました。

 

1.まずはラフ画です。

明石海峡大橋のラフ

絵を描こうと決めたら、さっそくラフ画の制作に取り掛かります。
明石海峡大橋と動物とのバランスを考えて・・・

無造作に飛ぶコアジサシを、整列とまでは行かなくても流れを感じさせるように配置して、潮風を感じる構図にします!

そうなんです。
今回の動物は「コアジサシ」です。

 

2.型紙を作ります

型紙を作る1型紙を作る2

下絵が出来たら、型紙を作ります。
水彩紙に下絵を写して、カッターで下絵の通りに切り取っていきます。

前までは、型紙を作らずにマスキングシートを使っていました。

マスキングシート
ですが、より複雑な表現をする為には、型紙を作った方がやりやすかったので、新しい表現では型紙を作って、とんとんしています。
あと、プラスチックフリーに出来る部分はそうしたいと思ったので・・・

 

3.ベースの景色を描く

まずはベースとなる風景を描きます

型紙作成が終わったら、まずはベースとなる景色を描きます。
空と海。
コアジサシの白を映えさせたいと思ったので、景色の色は濃い目で、少し曇った感じにしています。

これで白がパキッと映えて、爽快な海の景色も表現出来るはず!!

 

4.明石海峡大橋を描きます。

明石海峡大橋

景色が描けたら、明石海峡大橋を描きます。
あとは手前の砂浜と。

スポンジのぼかし表現型紙による形のシャープさが、味のある風景画を生み出しています。

 

5.コアジサシを描きます。

コアジサシを描く1コアジサシを描く2 コアジサシを描く3

明石海峡大橋が描けたら、コアジサシを描いていきます。
コアジサシを真っ白に描くと、のっぺりとした印象になる。
実際のコアジサシは羽の部分に灰色があったりするけれど、忠実に描くと景色に埋もれてしまう・・・

僕の目が見たコアジサシは、空にハッキリと映る白色だったので、その感覚を大切にしながらスポンジをとんとんしていきます。
あの時、あの場で感じた音や匂いや波の音、風の感触を思い出しながら、いつまでもこの景色が続く事を願って描いていきます。

最後の細かい部分は筆を使います。

 

6.「明石海峡大橋を渡るのは・・・」完成です!!

タイトル「明石海峡大橋を渡るのは・・・」
タイトル「明石海峡大橋を渡るのは・・・」

 

人と人を繋ぐ明石海峡大橋
動物と自然を切り離す事が多い人間活動の象徴の傍で
強かに生きるコアジサシの強さと人間の動物への配慮の気持ちを見ました。

 

コアジサシについて

コアジサシ

■コアジサシ
■チドリ目カモメ科
■全長:28cm/翼開長:53cm
■夏鳥
■主食:魚
■広い河原や砂浜で集団で繁殖する
■ヨーロッパ、北アフリカ、アジア、オーストラリア、北・中アメリカなど分布は広い鳥。日本では本州以南で繁殖している。
■舞子浜では5月あたりから秋ぐらいまで見られる

おざきしょうたの一言

コアジサシはツバメのようなシャープな出で立ちをしています。
ツバメの様に燕尾姿で、これまたツバメの様に、ひらりくるりと上空を舞っています。

こんな感じで飛行能力に優れた鳥は、足が短く、地上生活は苦手な傾向にあり、天敵に対抗する手段もあまり持ち合わせてない事が多いです。
だから、ツバメは人の近くに巣を作る事を覚えた。
それと同じ様に、コアジサシも人の傍で子育てする傾向があるのかなぁと、舞子浜からすぐ見えるマンション等を見て思いました。

ツバメの様に人の家に巣を作らないのは、チドリ目カモメ科の鳥だから。
チドリ目の子どもは生まれてすぐに自分の足で歩いて自分で餌を食べ始める

チドリ目カモメ科の子どもの多くは・・・(って言うほど知らないんですが)
地面と同化する様な姿をしています。決まった巣が無いから、地面と同化する事で、天敵から見つかりにくくなっているんです。
だから子ども達も自分で餌を獲った方が都合がいいけれど、魚ばっかり食べる鳥の子どもは魚を獲る事が出来ません。そこで親が給餌する方法を取っているわけです。

コアジサシは、チドリ目カモメ科で、子どもは孵化すると自分の足ですぐ歩ける。
でもコアジサシは魚を食べる鳥なので、チドリ目の子供の様に自分で餌を食べれない。
そこで親が魚を獲ってくるスタイルで子育てをしているって事だと思っています。

進化の歴史を考えると、どの時点でツバメのような飛行スタイルになったのか?
どの時点で魚を食べるようになったのか?
どの時点で、子どもに給餌するスタイルになったのか?
考えれば考えるほどわけがわからなくなるお話なんです。

他のチドリ目カモメ科の鳥の多くも、もしかしたら親が子どもに給餌をしているのかもしれませんが・・・
コアジサシだけを見ると、コアジサシは確かに子どもに魚を獲ってきて子育てをしているんです。
舞子浜ではロープで区切られていましたが、それが無ければ人の行き来がそれなりにある浜辺で!!

コアジサシって、こんな感じの鳥だって伝われば幸いです。
コアジサシを一言で言うなら・・・「夏にやってくるツバメみたいなチドリ目カモメ科の海鳥でもあり水鳥でもある少し大きめな鳥」かなぁ。

スポンサーリンク