ゴジュウカラ

「ゴジュウカラってどんな鳥?」

ゴジュウカラ(五十雀)は、九州以北の山地の林で会える山の鳥です。

全長は13cmと小さめですが、尾が短いので、他の鳥と比べてシルエットが大きく感じます。

コゲラとキバシリと同じように幹を伝って移動しますが、下向きにとまるのはゴジュウカラ独特のとまり方です。

ゴジュウカラってどんな鳥?

下を向いて幹にとまるゴジュウカラの画像

ゴジュウカラってどんな鳥?
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/ゴジュウカラ科/ゴジュウカラ属
英名Eurasian nuthatch
学名Sitta europaea
意味ヨーロッパのゴジュウカラ
別名
  • ハチジュウカラ
  • 木の幹を回りながら虫を食べることからキマワリ(木回り)、キメグリ(木巡り)、キネズミ、逆鉾(さかほこ)
生息地九州以北(留鳥)
■見られる月:1年中
世界分布
  • 寒帯と山岳地帯を除く、ユーラシア大陸に広く分布する
  • 生息地では留鳥で、基本的に渡りは行わない
生態
  • 山地の林にすむ
  • 北海道の亜種は低地でも見られ、腹が白い
  • 高地で繁殖した個体は、冬季に低地に移動する
  • シジュウカラやコガラ、ヒガラ、コゲラの群れに混じっていることがある
  • 下向きに木の幹を回るように歩き、採食する
  • 食べ物は、昆虫類、クモ類、草木の種子など

木の幹を移動するゴジュウカラの画像

ゴジュウカラの特徴
特徴
  • 背中が青灰色
  • お腹には薄オレンジの羽色が目立つ
鳴き声♪「ピィピィピィピィ」とゆっくりしたテンポと「ピピピピ」と速いテンポでさえずる

♪その他に「チュィチュィチュィ…」や「チー」とヒガラに似た細い声も出す

ゴジュウカラの鳴き声

サイズ
  • 全長13cm
  • 尾羽が短くて、他の同じサイズの鳥と比べて大きく見える
オスとメス
  • オスとメスで同じ見た目
  • オスはメスよりも脇腹と下尾筒の色が濃い
子育て
  • 森林内のキツツキ類の古巣や樹洞に、落ち葉や樹皮などを多量に敷いて巣にする(巣穴が大きい場合は泥などで穴を小さくする)
  • 5〜8個の卵を産み、色は地色白色で淡紫褐色や淡褐色の少量の小斑が散らばる
  • メスが抱卵し、約21日で孵化し、ヒナは約22日で巣立ちを迎える

ゴジュウカラの亜種

S. e. amurensis ゴジュウカラ
背中は青灰色で、お腹は白い。
体側面や腹部、尾羽基部の腹面(下尾筒)は薄オレンジ色

S. e. asiatica シロハラゴジュウカラ
北海道に生息する亜種。
背中は青淡灰で、お腹白い。
下尾筒は薄オレンジ色を帯びるが、色部は小さい。

S. e. roseilia キュウシュウゴジュウカラ

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ゴジュウカラに似た鳥

シジュウカラ

全長14cm。
シジュウカラの群れに混じっていることもあるので、シジュウカラに遭遇したら、一度立ち止まって観察すると、ちょっと印象の違うゴジュウカラにあるかも。

キバシリ

全長14cm。
同じような感じで木の幹に移動するキバシリですが、キバシリは上部まで登ったら、そのまま落ちるか別の木に移動しがちです。
その点、ゴジュウカラは幹を下るように移動もできるので、動きに慣れればゴジュウカラがいるのがすぐにわかるようになります。

コゲラ

全長15cm。
キバシリと同じく、木の幹を移動するので、ゴジュウカラと見間違えることも。
「ギィー」や「キッキッ」とよく鳴くので、鳴き声が聴こえてきたら、その鳥はコゲラかも。
ゴジュウカラのように下向きに移動はしないので、ゴジュウカラ特有の動きを一度知るのが、判別の近道です。

ゴジュウカラの鳥見メモ

おさんぽ鳥見編集部
身近な場所にはなかなかいないゴジュウカラ

よく会うようになるのは、夏鳥と会いに山に行った時

山に行けば、かなりの頻度で会えますが、シジュウカラやコゲラだと思ってスルーすることも多いので

小鳥の群れに遭遇したら、注意深く観察してみるとそこにゴジュウカラがいると思います。

ゴジュウカラは尾羽が短く、ずんぐりむっくりしているので、
シジュウカラやコゲラと比べて大きく見えるのが、遠くからでも見つけやすいポイントじゃないかと…
ゴジュウカラを観察していて思いました!

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