
「コガモってどんな鳥?」
コガモ(小鴨)は、名前の通りカモの中では小さい種類です。
日本のカモの多くは秋に日本にやってきますが、その中でもコガモは1番早く日本にやってきて、1番遅く日本を旅立つと言われています。
コガモってどんな鳥?
コガモってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/カモ目/カモ科/マガモ属 |
英名 | Common Teal |
学名 | Anas crecca 意味creccaと鳴くカモ |
別名 | たかべ 意味高く群れで飛ぶ鳥(たか=高、べ=群が転じたもの) |
生息地 | ☀︎春夏はごく少数が北海道、本州の山岳地で繁殖 ✳︎秋冬は、日本各地で見られる |
世界分布 | ユーラシア大陸、北アメリカ大陸中北部 |
生態 | ・湖沼、川、池などにすむ ・飛翔は他のカモ類に比べて早く、隊列は組まない ・浅い川でもくちばしを水面に突っ込んで、採食する |
コガモの特徴 | |
特徴 | ・オスとメスで見た目が異なる ・飛翔時に、翼鏡の上下に白い線があり、オスは上の白線が太い ・日本にやってきたばかりのオスはエクリプスと言われる見た目で、メスによく似ている |
鳴き声 | ♪オスは、ピリッ、ピリッ。メスはクェークェクェと鳴く |
サイズ | 全長37.5cm |
オスとメス | 秋から春にかけて、オスの求愛ディスプレイが見られる 求愛水面にオスが集まって、1羽のメスの周りを泳いだり、鳴きながら首を伸び縮みさせ、尾を持ち上げる行動 |
子育て | ・水辺の草むらや藪の下にある浅いくぼみに、草の葉などを敷き産座に自分の胸や腹の綿羽を敷いた皿形の巣を、メスのみが作る ・6〜12個の卵を産み、メスのみが卵を抱く。産卵後はつがいは解消される ・ヒナは28〜29日くらいで孵化し、体が乾くとすぐに親と共に巣を離れる ・メスのみが子育てをし、50〜60日ほどで、独立する |
コガモの特徴
コガモのオス
- コガモのオスは、顔の栗色と緑色が特徴的です
- お尻の横に黄色い三角模様があるのも、ポイント!
- 肩から伸びる横一直線の白い線も、コガモの特徴です(カラダの中央黒い横線の上にある白い線)
コガモのメス
- コガモのメスは、全体的にベージュ色
- 羽を広げると見える、深い青緑色の翼鏡がアクセントです(翼鏡はオスにもあります)
コガモの亜種
アメリカコガモ
北アメリカで繁殖し、少数が日本に飛来する。
アメリカコガモには、コガモに見られる肩の水平白線がない。(カラダの中央に見られる横一直線の白線)
代わりに、アメリカコガモには、胸側に白い縦線がある。
メスはコガモと瓜二つで、見分けるのは困難。
オオコガモ
アリューシャン列島に生息している。
コガモに似た鳥
シマアジ
シマアジのオスは、白い眉斑が明瞭で、飛翔中雨覆の青灰色が目立つ。
メスは眉斑と顔の黒線が明瞭で、くちばしの基部に小白斑がある。
トモエガモ
トモエガモのオスは、顔に黄白色と緑色の特徴のある斑紋があり、胸側に白い縦線がある。
メスはくちばしの根元に白い小円斑がある。
飛翔中はオスメス共に翼の後縁に白線が出る。
コガモの鳥見メモ
実際にコガモを見た感想をお届け!
おさんぽ鳥見編集部
コガモは、カモの中では人に慣れている方で、人通りが多い川で食べ物を探していることが多いです。だからと言って、人に馴れているわけではなく、人が近くを通ると、首を伸ばして少し警戒。慣れているだけで、馴れているわけではないんですね。
また、過ごしている川によっても警戒心が違うと感じていて…
おさんぽ鳥見編集部
前述したように、人がすぐ近くを通る川では、警戒はするものの近寄りすぎなければ、採食行動を続けています。ですが、広い川にいるコガモは、川に人が近づいてきただけで、遠くへ飛び去ることも…
コガモの中では、広い川は安全な優良物件で、人が近くにいる川は、あまりいい物件ではないのかもしれません。
おさんぽ鳥見編集部
いや、逆で、人がいる方が安全と知っているから、上手いこと人を利用している優良物件にすむリッチな鴨なのかも!?