動物の絵を描き始めたら、人生が変わった僕の話。

動物の絵を描き始めたら、人生が変わった僕の話。

皆さん、初めまして!

スポンジを使って、動物達の絵を描いている「おざきしょうた」と言います。

僕が動物の絵を描き始めて、もう8年が経とうとしています。

学生時代は自信も無く、ただその日を過ごしていただけだったのだけれど、動物の絵を描く事で、僕の人生は変わりました。

そんなお話をさせてください。


目次

高校を卒業したらコックさんになるんだ

高校を卒業しようとしていた僕の進路はもう決まっていました。

それはコックさん。

なんでって?

父親が作ってくれたチャーハンが理由かな。今となっては詳しい理由がわからないんですが、父親の料理している姿が格好良く見えたのかも。


専門学校で夢破れる

もともと自分に自信が無かった僕。

コックになると言う夢を持って、調理師の専門学校に通うんですが、そこで紹介されたバイト先で、とても嫌な思いをして・・・コックになる事が怖くなってしまったんです。

今でも思う。あれは僕の力不足だったのか・・・ただ環境が良くなかったのかって・・・


罵声・恫喝・・・怒られないようにするだけの日々

バイト先では、何をしても怒られた。もう恫喝されてるって感じるくらいに・・・

出勤して、シンク台に洗い物が溜まっていたら、それを先に片付ける。それだけで怒られた。

「何をしたらいいか、まず聞きに来いよ!!」ってさ・・・僕が悪かったのかな。

バイト先では、ただ怒られませんようにと願うだけだった。でもいつも怒られてたね。


思い出すと、今でも泣ける

皆さんは、人生で大泣きした事ってありますか?

僕はあります。勿論、それは調理師学校に通っていた時に働いていたバイト先。

まぁ、色々あっても何だかんだ辞めずに続けていたんだけど、ついに辞めろ!!と言われて、僕はもう逃げたくて、本当に尻尾を巻くように逃げ出したんだ。

その時、ロッカー室で大泣きしました。もうとにかく悔しくて・・・


悔しい理由

どうして悔しかったって?

勿論、続けられなかった事もそうだけど・・・

辞めれる事を待ち望んでいたからかな・・・バイト先に向かう時、勤務時間が近づく度に気持ちが沈んでいった。

本当に辞めたかったのだけれど、自分でそれを言う事は負けになると思ってた。

でも、いざ辞めろと言われたら、すんなりそれを受け入れてしまった自分が情けなくて・・・もう本当に泣いた。

あの時以上に悔し涙を流す事は、もう無いんじゃないかってくらい悔しかった。


気力が無くなってしまった

小学生の頃から思ってた。僕はコックになるんだって。

そう思ってたはずだったんだけど、コックとして働く事に恐怖を感じた僕には、もうコックになる意思は残ってなかったんだ。

調理師学校の先生は、僕を責めた。どうして辞める前に相談しなかったのかって・・・


プールの授業が嫌いだった

僕は、小学校も中学校も高校も・・・プールの授業が嫌いだった。

と言うか、体育が嫌いだった。人前に出る事が嫌いだった。

でも、仮病を使って休む事はしなかった。嫌だったけど、授業は出たし、高校では皆勤賞だった。

僕は、嫌な事は我慢する人間だったんだ。だから相談出来なかった。嫌な事は耐える・・・それが僕の解決方法だったから。


コックにならないなら何になる

親にも言えなかったし、どうして僕が調理師にならないのか・・・親は黙ってそれを受け入れてくれた。

調理師学校の先生と親と僕とで面談して、これからを話し合った時、母は僕の意思を尊重してくれたんだ。

でも、コックにならないなら、何になればいいんだろう?


絵にすがった

今まで、ずっと絵を描いてきたわけじゃないけれど、

チラシの裏に絵を描く事が好きだった僕は、コックになれないとわかると、絵にすがるように、絵を描いていた。

調理師学校に通いながら、それ以外の時間は、ひたすら絵を描いていたんだ。


どうみてもへたくそな絵

でも、どうみてもへたくそなんですよね。絵が。

これでよく絵を描く道に行こうと思えたね・・・って、今の僕なら笑ってしまうくらい。

しかも始めは、漫画やアニメのイラストレーターになろうとしてたんだから・・・本当に必死だったんだなって思います。


調理師学校・絵の専門学校・・・それでも親は許してくれた

調理師と、絵と、どちらも専門学校に通った。

お金があったわけではない家の懐事情。少しはもめたけど、最後は親も許してくれて、僕は絵の専門学校に通いました。

バイトをしながら、絵を描いて・・・

でも、絵の学校に通っても、あんまり上達しなかったんです。


とにかく描いた

学校に通っている間は、とにかく絵を描いた。

もともと絵の勉強をしていたわけじゃなかったので、学校に通っている時は、先生の言っている事を半分も理解出来ていなかったのだけれど、

それでも描くだけ描いた。教えてもらった色々な表現も試した。

でも上手くはなかった。どうしよう・・・学校にまで通って、絵の道も駄目だったら・・・そんな不安とも戦っていた。


スポンジと出会う

専門学校を卒業するまで、あと半年。

色々な表現を試しながら、その中にあったスポンジを使った表現技法。

今でも何故そう感じたのか、自分でも分からないのですが、その時

ビビビ!

と、これしかない!と感じたのでした。
これが僕、おざきしょうたとスポンジとの出会いだったんです。


とんとんアニマルズがうまれる

スポンジを使って、絵を描こうと決めてから、不思議と昔から持っていた自然が好きな気持ちが蘇ってきて、スポンジで動物達を描こうと思い立ったのでした。

初めてのとんとんアニマルズ「ワニ」

すべてが自分の為に用意されていたかのような感覚。

スポンジとの出会いは、僕にとって革命だったんです。


自信もついた

学生時代はとにかく誇れる物が無くて、自信が無かった僕。

絵は上手く無かったけど、自分の中で、しっくり来る表現「TONTON ANIMALS」と出会った事で、僕は自分に自信を持てたんです。

何があっても、この表現さえあれば、僕の心は満たされる・・・そんな感覚でした。


結局、就職は出来なかったけど

スポンジと出会っても、画力はそこまで高く無かったので、イラストレーターとして会社勤めする事は、結局出来なかった。

けれど、スポンジで描くとんとんアニマルズを生み出した僕は、根拠の無い自信に包まれていました。

学校を卒業後は、アートイベントや手づくり市に出展し、そこで出会ったご縁で、初めて個展をするまでに至りました。


百貨店でのイベント・画材メーカーとのコラボ

アートイベントでの出会いは、百貨店でのイベントや画材メーカとのコラボにまで広がり、根拠の無い自信は、少しづつ経験に裏付けられた自信になっていったんです。


でも、自信を無くす

でも、その頃、僕は自分の表現に悩んでいました。

動物達を描く時に当然動物達の事を調べます。

そして、人間と動物達との歴史を知り、人間の欲の為に、多くの生き物が辛い状況にある事を知り、それを何とかしたいという動物達に対して想いが強くなったんです。

それで、ただ動物達を描くだけじゃなく、敬意ある表現をしなくてはと思う様になりました。


敬意の表現方法に悩む

動物達を描くには、敬意が無ければいけない。そうは言っても、敬意ある表現とは何なんだろう?

ここ4年の僕の悩みは、この一点だけです。それは今も答えは出ていなくて、

この悩みを持ち始めたときから、僕の絵を魅力的に感じる事が出来なくなったんです。


絵を描く事が嫌になる

動物達に想いを寄せるほど、動物を描く事に何の意味があるのか・・・と思う様になり、動物達を想うなら、絵を描く以外にやるべき事があるのではないかと、動物達を表現する事が嫌になってしまったんです。


スポンジを手放す

動物達を表現する中で、いつしか動物達の方に重きを置く様になっていた僕。

絵で動物達を表現するよりも、直接自然との関わりを持ちたいと思う様になり、一度スポンジを手放す事にしました。


あれだけすがったはずの絵を描く事だったけど

辛いあの頃から逃げる様に、すがった絵を描く事。

なのに、今度はそれを手放してしまった。

それだけ動物達に対しての想いが強くなっていたんです。


この気持ちを無視できない

敬意ある表現、この形を見つけるには、今までの様に動物を描いているだけでは駄目だと思い、

僕はその答えを探し始めるのでした。


スポンジを捨てて、種を蒔く

スポンジを捨てた僕が敬意ある表現を求めて実践した事が、野菜を作る事でした。

自然の流れに身を任せて、僕が食べる物を作る行為。

生きている事を実感する事で、自分を動物へと近づけて、動物達への敬意を探したんです。


自然は関わりあい

自然の中で、自分を見つめなおし、動物とは何かを考えて、

「地球は多くの生き物が関わり合って存在している」を、少し実感できました。

一つの野菜を作るだけでも、野菜以外の草があって、小さな虫達がいて、カエル達がいて、スズメやカラスがいる。


したかった事を実現する

その空間が、凄く居心地が良くて、このままこの生活を続けてもいいなぁなんて考えていました。

自然の中にいて、生き物達と触れ合えて、無農薬の野菜作りで、生き物にとってもいい環境を作れている・・・

僕がしたかった事が、小さな畑だけど、ここにある。


でも、このままじゃ駄目だ

とても居心地のいい空間だった。誰とも会わず、自分だけでしたいようにして、自然の中で生きる事が出来て・・・

でも、このままでいいのか。

自分のしたいように・・・と言いながら、自分の殻に閉じこもって、挑戦する事から逃げているだけなんじゃないかって。


細々と続けていた絵

元々は敬意ある表現を求めての野菜作り。

野菜を作っている間も、細々と動物の絵を描いてはいました。

あんまり出来に変化は無かったけれど・・・

野菜作りをする事で、環境を良くすると言う目標を少しだけ叶える事が出来た実感が、もう一度僕に絵を向き合う余裕をくれたんです。


絵を描く事が日常になっていた

野菜を作っていた時も、止める事は無かった絵を描く事。

3年も毎日絵を描いていれば、絵に悩んだとしても、それを止める事は無かったんです。

悩みながらも、やっぱり絵を描いていた。それが僕の日常で、生きる意味にもなっていたんです。


生きている実感

野菜を作りながら、農業でお金を得る事も考えました。

けれど、僕にとって野菜は環境を良くする為の副産物でしかなく、野菜で社会に訴える熱意が、絵ほど無いと想ったんです。

動物を描く事に対しては、凄く悩むし、もう苦しくて、どうしたらいいのかわからないのですが、動物達の事を考える時、僕は生きているんです。


社会との関わり方

皆さんに、胸を張って、何かを提供出来るとしたら・・・

僕にとって、それは絵を描く事だと気づいたんです。

敬意ある表現は、まだ見つかっていないけど、それを思う前でも僕の絵を見てくれた人は、好感を持ってくれていた事に思い出したんです。


もう一度、スポンジを手に取る

野菜作りをした事で、悩みは解消されないものの、僕はもう一度スポンジを手に取る事にしました。

そう決意すると、途端に動物の絵を描きたくなって、お魚100匹を描いたんです。

お魚100匹


世界最大級の水族館「海遊館」で展示を行う

お魚100匹を描いて、絵を描く事で生きていく決意をした僕は、以前より僕の事を良く思ってくださった方に相談して、これを使って何か出来ないかと相談したんです。

そこから関西の一番有名な動物施設の一つでもある「海遊館」で展示を行おう!と言う目標を立てて、沢山の方々の手をお借りして、実現に漕ぎ付ける事が出来たのでした。

世界最大級の水族館「海遊館」での作品展示

自然が繋がりで作られるように・・・

この海遊館での出来事は、僕に人間社会の繋がりを実感させてくれました。

自然が生き物達のつながりで作られるように、人間の社会も人と人との繋がりで、どんどん意味のある物になっていく・・・

だから、これ以降、僕は動物達を思いながら絵を描いて、その事で、あなたに出来る事を考える様になったんです。


考える事は増えたけど

・動物達へ敬意ある表現

・動物達を描く事で、あなたに出来る事

とても難しい問題が2つになったけれど、絵を描く理由が明確になって、充実した感覚に包まれているんです。


絵を描く事で出来る事

そして、この内、「動物達を描く事で、あなたに出来る事」の答えが少しづつ見えてきた気がしているんです。

その事で、僕の表現もどんどん変化しているのを感じています。

動物の絵を描いて、あなたに何を感じて欲しいのか・・・

もうすぐでハッキリと、その答えが出せる気がするんです。


コックを目指して、画家になった僕

コックを夢見たはずなのに、画家になった僕。

でも、何かを作る点では同じ事。

今、こうして動物の絵を描いて、あなたに見てもらえる事が、僕はとても嬉しいです。


あなたを意識する事で

前までは、本当に動物と僕だけの動物の絵だった。

けれど、見てくれるあなたを強く思う様になって、僕の絵はより存在感を増しています。

動物達との平和な世界を願うように、あなたの心に安らぎを感じてもらう事

僕が動物の絵を描く理由が、一つ増えたんです。

そして、絵を描く事を選んで良かったなぁと、あの嫌な日々にも意味があったのかなと思えるようになりました。

(でも、あんまり思い出したくは無いんですけどね)

 

スポンジでとんとんされてうまれた動物達
動物達に敬意を、あなたに安らぎの表現を

(2018.10.04)


おざきしょうたの略歴

■2018
ギャラリーgloggにて、個展
自作絵本4作を制作
郷の音ホールにて、ワークショップ「長さ8mの紙にスポンジでとんとん動物達を描く」

■2017
ギャラリープチポワンにて、個展
アートイベント「アートストリーム」に出展

■2016
兵庫県立 人と自然の博物館にて、個展
「とんとんアニマル展~アートから見る動物達の世界」
ギャラリープチポワンにて、個展「TONTON ANIMALS」

■2015
世界最大級の水族館 海遊館にて、とんとんアニマル展
ギャラリーgloggにて、とんとんアニマル展
梅田ロフトグラフィックスにて、原画展
手づくりアーティストのお店「Marsha」 昭南ビルにて、原画展

■2014
知多半島タウン情報誌 月刊ステップにて、新美南吉の詩集より「熊」の挿絵
動物達の為に出来ること、絵を描く事の意味を見失い、絵を描く事から少し離れる
ギャラリープチポワン(神戸)にて、個展「とんとんアニマル展」

■2013
詩とファンタジーNO.21冬愛号にて、イラストレーション入選
阪神百貨店にて、原画展示・デモイベント
阪急梅田にて、作品販売展示イベント
西宮阪急にて、作品販売展示イベント
ピアスギャラリーにて、個展「とんとんアニマル展」
梅田ロフト グラフィックスにて、展示販売・実演イベント
京都 画箋堂にて、デモイベント講師

■2012
Gallery SPOONにて、個展「とんとんアニマル展」
ギャラリーTenTenにて、個展「とんとんアニマル展」
名古屋セントラルアートギャラリーにて、「パンパステル作家展」参加
ギャラリー甲風画苑にて、「パンパステル作家展」参加
梅田ロフト グラフィックスにて、展示販売・実演イベント
ホルベイン画材株式会社にて、アーティストトレーディングカード見本作成・体験講師
ザ・パックにて、カレンダーイラストに使用

■2011
心斎橋ダブルエーギャラリーにて個展「とんとんアニマル展」
Marsha企画「手づくりアーティスト展」
Cafe LOOPにて個展「とんとんアニマル展」
有馬カンツリー倶楽部にて、絵の制作
神戸ロフトグラフィックスにて期間限定の委託販売+実演
Marshaと合同企画
梅田ロフトグラフィックスにて期間限定の委託販売
ギャラリーTenTenにて初個展「とんとんアニマル展」
ATC南港・アート&てづくりバザールに出店
中崎町にある雑貨屋「遊美屋」にて委託販売
ボンポアンにてパッケージデザイン&イラスト提供
手づくり市でポストカード等を販売し始める
手づくり絵本「ん」
講談社フェーマススクールズ ワンちゃんイラストコンテスト 佳作