中学生の時に読んだ友情をテーマにした小説を読んで、僕の学生時代は苦しくなった。

中学生の時に読んだ友情をテーマにした小説を読んで、僕の学生時代は苦しくなった。

僕が中学生の時に読んだ小説。

「ぼくらの七日間戦争(宗田 理:著)」

 

友情をテーマにした本で、僕はどっぷりはまってしまい、中学生の時は「ぼくらの」シリーズを読み漁りました。

この本と出会ってしまったせいで、僕の「友情」に対する考えが歪に固まってしまったんです。

 

中学に入学したら、すべてが変わってしまった

すこし、僕のお話をさせてください。

小学校時代は、友達と毎日空き地で探検したり、ポケモンカードで遊んだり・・・何も考えていなかったけど、楽しい小学生時代でした。

でも、中学校に入学すると、友達は部活に入り、小学校のときの様に遊ぶ機会が減ってしまったんです。

どうして?

僕は、中学生になっても暫くは小学校時代の感覚だったので、友達が簡単に変わってしまったことがショックでした。

僕も部活に入ったけれど、部活は強制入部だったので、元々スポーツが好きじゃないこともあって、暫くすると幽霊部員になりました。

中学になって友達がいなかったわけじゃないけれど、小学校の時の友達とは、そこまで遊ばなくなって、それがずっと悲しかった。

 

ぼくらの七日間戦争と出会ってしまう

そんなモヤモヤした気持ちがあった頃、本屋で「ぼくらの七日間戦争」に出会うんです。

読書に興味があったわけでもなかったけど、何となく手に取った小説。

この小説を読んで、僕は本の中の友情を求めてしまうんです。

 

友達とはこうあるべきだ

僕はずっと本の中にいる友達が欲しかった。親友が欲しかった。

今になって思う、友達は現実世界にしかいないんだから、そこに目を向けていなければいけなかったのに・・・

友達を通して、僕は本の中の友達とずっと答え合わせをしていたんです。

 

友達がいないわけじゃなかった

中学・高校と、新しい友達も出来てはいましたが、小学校時代の友達との関係の変化+小説を読んで固まってしまった友達へ求める物・・・

そのせいで、友達がいても、ずっと真の友情とは何なんだろうと考えていました。

僕の頭は本の世界に浸っていて、友達と向き合って無かったと思います。

 

今でも求めている

僕は30歳。落ち着いた思慮深い人間になっているはずだったのに・・・

「ぼくらの」シリーズは僕の頭の中に深く根付いていて、僕はずっと苦しんでいる。

今でも、真の友情を求めている。頭の中ではわかっているのに・・・友達といると、どうしても本の世界の友情を求めてしまっている。

 

それで友達を失くす

それでも、僕には高校から10年間友達付き合いをしていた友達がいました。

傍からみれば、「親友」だったんだと思います。

僕の欲しかった「親友」

そうだったのに、僕のせいで疎遠になってしまいました。

僕が求めすぎたから。

いや、違います。

 

それでも友達は僕を受け入れてくれたんです。

それって、最高の友達ですよね。

でも、僕は頑固で、それを無かったことにしてくれた友達の気持ちもわかっていたのに、それを無かったことにされたことが許せなくて・・・

どうしようもなくて・・・自分から離れていったんです。

 

今でも、ずっとその友達のことを考えています。

疎遠になって3年。

それでも、事あるごとに思い出してしまう。

 

人間関係に一歩踏み出すのは簡単だけど

人間関係を築く、初めの第一歩を踏み出すことは、僕には簡単なことだけど、僕は怖いんです。

もっと仲良くなりたいって思ってしまえば、また頭が本の世界に行ってしまう。

もう友達がどうこう言っている場合じゃないし、上手く付き合っていく方法を見つけるべきなのに、僕の友達感覚がいつまで経っても本の世界から抜け出せないんです。

 

本との出会いはいい事ばかりじゃない

「ぼくらの」シリーズは面白かった。

でも、僕の考え方を大きく変えてしまった。人間関係においては20年近くずっと支配されています。

最近は、自分はそうなんだと意識することで、前ほど求めることは無くなり、ようやく気持ちが楽になってきましたが、やっぱり長く付き合えば付き合うほど、思いが強まっていくなぁ・・・と思っています。

 

本の世界と割り切れる人間に読書を勧めよう

本の世界は本の世界。そう割り切れる人には、どんな本もオススメできます。

ですが、本の世界に答えを求めて、浸ってしまいそうな子には、「本の世界は理想的な世界だけど、僕達は現実に生きているから、本当に大切なのは本の世界を大切にしながら、現実の友達と向き合うことだよ」みたいなアフターフォローがいると思います。

僕は小説と出会って、人間関係にずっと苦しんできました。表面上は仲が良い友達もいる子どもだったと思いますが、心の中はいつもグチャグチャだったんです。

 

今は動物の絵を描いているけれど

そんな僕も、今は動物の絵を描いているけれど、そこに人間関係の救いを求めたわけではありません。

動物は凄い存在だけど、僕は人間も大好きなんです。

だけど、僕は誰に対しても愛が強すぎる人間だから、最初の一歩しか踏み出せない。そうしないと、他人に依存してしまいそうで・・・それが怖くって・・・

 

小学生から中学生になった時期、反抗期は無かったけれど、心の不安定な時期はありました。目に見えない分、僕は反抗期も無い大人しい子供だったんでしょう。

だけど心はグチャグチャで、そんな時に理想の世界が小説にはあった。そしたらそれが人間関係の基準になってしまった。

 

読書は良い事ばかりじゃない。僕は自分の経験から、そう思います。