TONTON ANIMALSをうみだすスポンジ【制作道具紹介】

TONTON ANIMALSをうみだすスポンジ【制作道具紹介】
ザトウクジラ

「何で描かれているんですか?」

絵を描いている人なら、誰だって一度は言われた事がある台詞。

見る人なら、とりあえず聞いておきたい鉄板フレーズ。

そこに画家の個性があると言っても過言ではないので・・・

「何で描かれているんですか?」と言われると、

頂きましたー!!と、嬉しくなります。

それで、僕は「スポンジでとんとんして描いてます」と言うと、

ええーーー!?

と、結構驚いてくれたり、納得してくれたり・・・それは色んな反応をしてくれます。

画家が何をどう思って、絵を描くのかと同じくらい、何を使って描いているかに興味を持たれる方って多いんだなぁと思ったので、

今回は、そんなTONTON ANIMALS達をうみだす絵描き道具についてお話したいと思います。


スポンジ

スポンジ

絵を描くスポンジだから、特殊なスポンジだと思われる方もいるのですが、

野生動物達をうみだすスポンジは、なんと食器洗いのスポンジなんです。

柔らかい方に絵の具をつけて、とんとんして、野生動物達を描きます。

大きい絵になれば、丸々1つに絵の具をつける事がありますが、基本はハサミで小さくカットして、とんとんと描きます。


高まるエコ意識~どっちがいいの?~

それで、このスポンジなんですが、1回だけの使いきりなので、野生動物を描き終えたら使い捨てになるんです。

一つの野生動物をうみだすのに使うスポンジは、多くても2個なので、道具代としては大した負担ではないのですが、

毎回毎回使っては捨てる行為がエコじゃないのでは?と思う様になってきまして・・・

かといって、洗って再利用は、スポンジの弾力が無くなってしまって難しいのです。

どんなにしっかりしたスポンジでも、2,3回の洗いには耐えられるんですが、やっぱり弾力は無くなっていくので、スポンジの質を変えても、スポンジを捨てる事には変わりなく・・・何か変わりの物が無いかと思っていた時に、見つけたんです。

海綿!!

海綿動物の骨格であり、スポンジが作られる前から存在している、天然のスポンジ!!

存在は知っていたんですが、何か自分とは関係ない・・・みたいな印象しかなかったんです。

でも、出来るだけ環境にも配慮していきたいと思ってくると、この天然のスポンジが、僕と関係大大大ありなんだって事に気がついたんです。


まだ買ってないし、使ってない

けれど、まだ海綿を買ってもいないです。

当然、使っても無いです。

試しに一回使いたいと思っていますが、食器洗いのスポンジの様に、すぐに弾力が無くなるのであれば、今まで通り食器洗いのスポンジの方が良いと僕は思います。

その理由は・・・


大量に必要なら、結局野生動物に負担が来る

先ほども説明しましたが、海綿と言うのは、海綿動物の骨格なんです。

つまり、革製品の様に、動物達から頂く物なんです。(すべての物は、自然界からの頂き物ですけど・・・)

この海綿が、洗っても洗っても弾力を失わず・・・一年間・・・いや、半年・・・くらい、弾力を失わずにいてくれるなら選択肢として期待できると思います。

ですが、食器洗いのスポンジと同じくらいの強度しかないのであれば、海綿も使い捨てする事になってしまいます。

天然の物を使い捨て・・・

買えば買うほど、海綿動物に負担を強いる事になります。

僕の活動ごときで、海綿動物が大打撃を受ける程、海綿動物は弱くは無いですが、

動物を思い絵を描く僕にとって、動物からの頂き物を、絵を描く度に使い捨てる・・・なんて行為は、美しくないのです。

食器洗いのスポンジも、使い捨てしているので、そこらへんは申し訳ない気持ちがあるのですが、それでも動物達を表現する事が、それ以上の良い作用を引き起こしてくれると信じる様になったからこそ、まだ野生動物達を描く事を止めていないわけです。

でも、海綿の使い捨ては駄目です。

海綿が長持ちして、食器洗いのスポンジの使い捨てよりも資源消費が少なくなるのであれば、海綿は選択肢に入るんですが・・・

と、そんな思いを胸に、一度海綿を購入して、今後どうして行くか決めて行こうと考えているんです。

たかがスポンジと言っても、僕はスポンジを使う以外で、自分の納得の行く表現が出来ないので、スポンジを失う事は、野生動物画家生命を失う事にも繋がります・・・。

それだけスポンジが大切なんです。


透明水彩絵の具

透明水彩

僕が野生動物を描く上で、必要な絵の具は、こちらの透明水彩絵の具です。

色んなメーカーの物があって、それぞれに綺麗な色があるので、色々試して見るのがオススメです。

パレットに出した透明水彩

こんな感じでパレットに出して、乾燥させて、スポンジに水をつけて色をとりながら、野生動物を描きます。

パレットで混色するので、色数は最小限で良いと言う方もいますが、このパレットには39色入っています。

いちいち混ぜるのもめんどくさいし、混ぜて色を作ると、必ず同じ色になるわけではないので・・・(その微妙な違いを楽しむのも面白いんですけどね)

とりあえず39色くらいあれば、絵の具本来の色を使いたい時・混色して使いたい時・偶然色を発見したい時・・・なんかで幅が広がると思っているので、

基本の3原色を揃えつつ、自分が心惹かれた色を選んでいくのが、良いと僕は思います。

お皿に出した透明水彩

大きな絵になると、パレットにある絵の具じゃ、全然足りないので、

お皿に絵の具を出す事もあります。

これで大きな画面を塗っている時に、あっ!!色が足りない・・・なんて事は無くなる・・・事も無い。

逆に、あっ!!色が余りすぎた!!なんて事もあります。

このお皿の絵の具が良い例です。

でも、水彩絵の具は乾いても、水で溶かして使えるので、このまま置いておく事が出来るのも嬉しいところです。


マスキングシート

マスキングシート

スポンジとんとんだけだと、野生動物の形に綺麗に色を付ける事が出来ません。

スポンジでは細かい所が表現出来ないからです。

でも、このマスキングシートを使えば、色を塗りたい所、色が塗られて欲しくない所を、キッチリ分ける事が出来ます!

これもTONTON ANIMALSをうみだすのに、とっても重要な道具です。

でも、以前から使っていたメーカーの物が廃盤になってしまい、TONTON ANIMALSが描けなくなる!?なんて事態が起きそうだったんですが、

別のメーカーのマスキングシートがあった為、何とか廃業せずに済みました。

見た目はサランラップみたいだけど、全く別物です。


デザインナイフとハサミ

デザインナイフとハサミ

ハサミはスポンジを切る為の道具。

デザインナイフは、細かい細工が出来るカッターナイフで、マスキングシートを切り取る時に使います。

地味だけど、無いとかなり困る道具です。


絵筆

絵筆

基本は、スポンジとんとんで野生動物を描くのですが、

どうしても筆が必要な事があります。

絵筆は学生の頃から持っていた物をずっと使っていますが、

絵筆の毛は動物の毛の物が多く・・・動物の事を思うと、これを使っていいものか・・・と悩み、

つくづく絵を描く事は、贅沢な事で、罪深い事だ・・・と、自分のやっている事に絶望した事もありました。

何かすべての物から奪う事が嫌になってしまって、そうなると自分自身が消えないといけないですよね。

そんな風に思った時期が無かったわけではありません。でも、そうは出来なかった。

なんだかんだ生きていたくて、それでも奪うのは嫌だと思って、でも、他人が奪ってきてくれた物を素直にありがとうって受け取れなくて・・・

ただただどうしたらいいのか分からずに、ただ苦しいだけの時期がありました。

それでも結局こうして生きていて、もうどうしたらいいねん!って自暴自棄な気持ちで、

正直、今でも全然折り合いを付けれて無いけれど、ただただ生きていくしかない事実に、せめて動物達を魅力的に描きたいと言う気持ちに素直になろうと思ったり・・・

誰かにありがとうと思ったら、何も考えずにありがとうって言う様にしようと思ったり、悲しかったら、悲しいと思えば良いと思ったり・・・今でもずっと迷い中なんですが、

それが考えて生きる事なのかなって・・・それで自暴自棄になって、どうでも良くなるんじゃなくて、少しでも何かを変えたいと思って生きるべきだなんて思って・・・まぁ、今でも絵を描いているわけです。

ですが、だからスポンジで絵を描く様になったわけではないのです。

スポンジを選んだのは、運命の出会いだっただけ。


水差し

水差し

透明水彩を使っていると、少しの水が欲しい時が多々あります。

そんな時は、この水差しで、ピッピッと水を補給します。

飲むわけじゃないです。


トレーシングペーパーとスティックのり

トレーシングペーパーとスティックのり

動物に絵を塗る前に、紙に下絵を写す作業があるのですが、その作業にトレーシングペーパーが大活躍!

片面を鉛筆で黒く塗りつぶす事で、転写シートに早代わり!

鉛筆の線なので、後で消しゴムで消せるのも、トレーシングペーパーを使う理由のひとつです。

スティックのりは、野生動物を描く最終仕上げで、命を吹き込むのに必要な大切な道具なんです。


野生動物の絵に命を吹き込む目

とんとんアニマルズに命を吹き込む目

TONTON ANIMALSの原画を実際にご覧になってもらえると分かるのですが、

TONTON ANIMALSの動物達の目は、紙を貼って表現しています。

目は口ほどに物を言う。

この目を入れる事で、野生動物達は何十倍も生き生きとした表情になるんです。

本来目は、空間的に言うと、顔の中に納まっているんですが、

野生動物の絵の中では、目だけが紙一枚分前に出ている状態になります。

この空間の差が、より目に注目が集まる様になっているんです。

今までは、この目を貼り付けて、ハイライトを入れるだけだったんですが、

最近は、この目を貼って、筆で加筆する事で、より生き生きとした表情になるようにしています。

絵で見る野生動物を知って、本当の野生動物の事が気になって貰える様に、野生動物が凄く魅力的に見える様に表現したくて、TONTON ANIMALSは日々スポンジでうみだされています。


TONTON ANIMALSを見れるギャラリーページ

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野生動物を思う事、それは人間の否定では無いと僕は思います。

人間も動物である以上、自然の一員なんです。

人間活動で、動物達が不利益を被る事があるのは事実ですが、逆に利益を得る事もあるんです。

だから、人間が悪だ!なんて思う事はないんです。(でも、僕は心の中では人間を悪だと思っていて、そうでもないとも思っています。)

僕達に必要な事は、何かを正しい正しくないと決め付ける事ではなく、どうやって生きているか、どうやって生きていくかを見つめなおす事だと思います。

今現在、人間は地球に借金をしている状態だと僕は考えています。

地球の資源を人間社会の価値に置き換えているだけで、その資源が無限にある様に感じてしまっています。

でも、それは地球の長い歴史、人間が誕生する前から続いてきた途方も無いくらいの歴史の中で蓄えられた資源なんです。

人間が本当に知能ある存在ならば、その資源が無限ではない事に気づけるはずです。

そして、どう生きていくべきなのかを考える事が出来るはずなんです。

その分かりやすい指針が、動物達に、自然に配慮すると言う事だと僕は考えています。

そんな事を思っている僕が描くTONTON ANIMALSとは↑↓の画像をクリックすれば出会う事が出来ます。

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僕達人間がどう生きていくべきなのか・・・

一緒に考えて生きましょう!!