動物と絵と僕【前編】

動物と絵と僕【前編】

スポンジでとんとんされてうまれた動物達「TONTON ANIMALS」を表現してきて、動物達との関係に悩み、絵で何が出来るんだろうと思い悩んできたこれまでの生活。

過去に描いた動物達を振り返りながら、動物達を表現する事について、改めて振り返りたいと思います。


デザインが好きだったあの頃

初めてのとんとんアニマルズ
描き始めのとんとんアニマルズ
デザイン要素、絵本的な要素を重視していた頃のとんとんアニマルズ

動物達って、なんて面白いんだろう!

描き始めた頃の、動物達への思いは、ただこれだけ。

でも、それは凄いって意味での面白さだった。凄くてワクワクする気持ちを、動物達から感じていました。


デフォルメ加減に悩み始める

ちょっと表現力が上がってきた頃のとんとんアニマルズ「ビーバー」
今でも絶大な人気を誇るとんとんアニマルズ「カバ」

動物を描くのが楽しくて、ずっと描いていた。そして、それを見てくれた人も喜んでくれる。

見られる事で、表現力は上がったし、もっと素敵な動物表現を目指したいと思う様になったけど、

見られる事がプレッシャーになり、より良い表現を求めようとした結果、動物を描く意味を考え始めるようになったのでした。


自分と動物、それだけだった

気持ち的には一番苦しい時期のとんとんアニマルズ

見てくれる人の事を置き去りにしていたなぁ・・・なんて、今では思うんですけど、

ちょうど、動物達への思いが強くなり始めてた時期だったので、それを無視出来ず、

表現と敬意の中で、悩まずにはいられなかったんです。


敬意=リアル表現だと思っていたあの頃

リアル志向になっていった頃のとんとんアニマルズ

でも、絵描きとして活動していた僕は、動物達を描く事をとめるわけにはいかず・・・

自分の中で、リアルな表現=敬意ある表現だと思う事で、動物を描き続けていました。

当時の画力では、どこかちぐはぐな・・・そんな印象がある時期です。


前の表現の方が良かったって、自分でも思うよ

上のオウギバトの表現と、この記事のアイキャッチにも使われているハチドリの表現。

どっちがいいかって言ったら、ハチドリの方がいいって自分でも思います。

けれど、敬意ある表現を求めていた時期は、どうしてもこのハチドリの表現をする事が出来なかった・・・


自画自賛じゃなくて、愛がある

デフォルメされた絵からでも、十分敬意が伝わるって言うのは、2017年くらいから、ようやく受け入れられるようになったんです。

自画自賛じゃなくて、今、凄く客観的に、このハチドリの表現を見ているんですが、

愛がある。ハチドリを思う作者の気持ち、ハチドリを良く感じてもらいたいって言う作者の気持ちが滲み出ているようです。

そんなの無視しても、何かいいなって思えます!

と、感想が言えます。自画自賛じゃないんです。凄く客観的に見れるようになった結果の感想なんです。


前編のまとめ

とんとんアニマルズを描き始めて・・・

楽しい!楽しい!なんて楽しいんだ!!

イケイケ状態な僕でしたが、すぐに失速。

見られるプレッシャーと、上手く描かねばという思い、さらに動物に対する思いが、カレーの様に混ぜ混ぜよく混ぜられて、何とも言えない芳醇な悩みになってしまった。

僕は当時を振り返り、こう思う。

「どうしようもなかった」

動物達に対して、申し訳ないと思ってしまったんだから、この気持ちを無視して動物達を描く事は出来なかった。そんな風に割り切れる人間じゃなかったんだと・・・。

描き始めた当初の表現でも、かなり沢山の人が声をかけてくれて、表現自体の評判は、とても良かったと思います。そのまま突き進む事が出来れば、それはそれで何か爪痕を残せたのかも知れませんが、遅かれ早かれ、動物達に対して申し訳ないと感じる事になっていたと思います。

この頃は、本当に動物と絵と僕(人間)の事しか考えていなかったなぁと・・・。