
「電線に止まる鳥は、どうして感電しないの?」
電柱の電線は、絶縁物で覆われている絶縁電線なので、元々感電しないようになっています。
ですが、これが鳥が感電しないワケではないようです。
というのも、鳥は導体がむきだしの電線に止まっていても、感電しないんです。
「それならどうして鳥は感電しないの?」
それは、鳥の電線の止まり方に秘密があるようです。
鳥が感電しないワケ
鳥が電線で感電しないのは「鳥が1本の電線に止まっているから」なんです。
というのも、電気は電圧の高い方から低い方へ流れる性質があります。
一本の電線に止まっている時、鳥の右足と左足で電圧の高さに違いはほとんどありません。
電線は電気が流れやすくなっているので、鳥の体よりも電線の方に電気が流れていくんですね。
ただ場合によっては鳥も感電してしまうようです。
鳥が感電する場合
鳥が感電してしまう状況は、電圧の変化が起きてしまった時。
それはこんな時です。
鳥が感電する時
- 羽を広げて、別の電線に触れてしまった
- 2本の電線をまたいでしまった
- 片足は電線、片足は地面
こんな止まり方をしてしまった場合、鳥たちは感電してしまいます。
それを知ってか知らずか、鳥たちは電線から飛び立つ時も感電していませんね。
羽を広げたら、別の電線に触れてしまいそうなものなのに…
鳥と電線
ここまでは鳥が電線で感電しないワケを見てきましたが、調べていくと少し疑問に思った事があったので、ここでまとめておきたいと思います!
それは「鳥はいつからこうすれば電線に感電しない」と学習したのかです。
電柱が初めて日本で建てられたのは、明治2年の1869年でした。
世界で見ると、アメリカで1844年。
初めて電柱を見た鳥は、いい止まり場所があると、今みたいに積極的に利用したと考えられます。
そこで起こった事はいくつか考えられますが、ここでは2つにまとめたいと思います。
元々、感電する事は少ない
初めての電柱でも、鳥の止まり方に違いはないはずです。
鳥は現在と同じように電線に止まるので、元々鳥が電線で感電する可能性は低かったと考えられます。
感電死を学習した
次は、感電死した仲間を見て学習した説です。
電柱が設営されたばかりの頃は、鳥も感電する事が多々あって、それを見ながら学習していったパターン。
日本だと1869年に初めて電柱が建てられたので、200年も経たずに、鳥は電柱との付き合い方を学んだ事になります。
鳥の学習能力が高いのか?
生存に関わる内容だったので、脳が活性化したのか?
鳥と電線まとめ
普段の鳥の止まり方だと、電線に止まっても感電しません。
という事は、鳥は電線を危険な物とは認識していないと考えられます。
そして鳥が感電する機会は、滅多な事では起きない事から、感電死した仲間を見て学習する機会はそれほどなかったんじゃないかと…
つまり
と考えられるわけですが、電線を木のように考えているなら、枝と枝を渡るように2本の電線を掴む事もあるかもしれません。
それだと、電線同士の距離が遠すぎるので、片方づつ2本の電線を掴む事は難しい鳥が多いでしょうか。
段々長くなってきてしまったので、この話はひとまずこの辺で…
また電線の鳥を見ながら、何か考えがまとまったら、記事を書きたいと思います。
鳥が感電しないワケまとめ
鳥が感電しないのは、
そもそも電柱の電線は、絶縁電線なので、感電しないようになっているけど、鳥には関係ない話。
鳥が感電する時
- 羽を広げて、別の電線に触れてしまった
- 2本の電線をまたいでしまった
- 片足は電線、片足は地面
こんな場合は電圧の差が生まれ、電気が鳥の体を通って、高い方から低い方へ流れてしまうんですね。
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