
「サンショウクイってどんな鳥?」
サンショウクイ(山椒喰)は夏鳥で、4月頃から平地や低山の林で会える鳥さんです。
セキレイやモズに似た印象のある白黒の姿で、木のてっぺんでピリリとさえずっているのを、よく観察できます。
サンショウクイってどんな鳥?
サンショウクイってどんな鳥? | |
分類 | 動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/サンショウクイ科/サンショウクイ属 |
英名 | Ashy Minivet |
学名 | Pericrocotus divaricatus 意味二股に分かれた尾のサフラン色の鳥 |
別名 | ー |
生息地 | 本州以南 ■見られる月:1年中(4月〜9月が特に多く、四国から九州の一部では留鳥) |
世界分布 | 繁殖地日本、ロシア東部、朝鮮半島 越冬地東南アジア |
生態 |
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サンショウクイの特徴 | |
特徴 |
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鳴き声 | ♪ヒリリリリ ヒリリリリと繰り返してさえずる ♪近くできくと、ピリリリリと聴こえる ♪普段は、ヒイやヒィチュ チュリと鳴く(地鳴き) サンショウクイのさえずり音声 ※微かに聴こえるのがサンショウクイの鳴き声で、チチチとよく聴こえるのはホオジロの鳴き声です |
サイズ | 全長20cm |
オスとメス |
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子育て |
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サンショウクイの由来
サンショウクイの亜種
サンショウクイ
額の白色部分が広い
リュウキュウサンショウクイ
九州南部から南西諸島に生息する固有亜種。
九州南部や南西諸島で留鳥で、1990年以降、九州北部や四国、本州や北海道でも確認されている
リュウキュウサンショウクイの特徴
額の白色部分が狭く、胸部から体側面にかけて、暗配色になる。
サンショウクイと比べると、体の上面の黒味が強い。
サンショウクイに似た鳥
ハクセキレイ
全長21cm。サンショウクイに顔立ちは似ているが、地上をよく歩く。(サンショウクイは地上にはほとんど降りない)
セグロセキレイ
全長21cm。サンショウクイと比べると、顔の黒い部分が広い。また水辺を好み、地上をよく歩く。
キセキレイ
全長20cm。水辺近くの林で見かけると、サンショウクイと間違えることも。
キセキレイも地上で活動することが多い
モズ
全長20cm。尾羽が長く、垂直で止まる様子がサンショウクイとよく似ている。
田んぼなどで、シルエットだけ見ると、判断が難しい
コアジサシ
全長25cm。顔立ちは似ているが、生息環境が異なる為、観察時の判断に困ることはない。
サンショウクイの鳥見メモ
サンショウクイ、こんな鳥、近くにはいないと思っていました。
でも、林で野鳥観察していると、木の上からピリリピリリとよく鳴きながら移動する鳥がいるなと思っていたんです。
あぁ!!
この子がサンショウクイなんだと、気付いてからは…
いるのがわかりやすい鳥だなと感じました。
ポイントは…
1)樹上でピリリピリリと鳴きかわしている
2)鳴き声が移動する
3)姿は見えない
サンショウクイは飛び去る時に、ピリリと鳴くことが多いので、
木のてっぺんからてっぺんへ、ピリリと鳴きながら移動する鳥さんがいたら…
サンショウクイの可能性が高いです!