コシアカツバメ

「コシアカツバメの生態は?どんな鳥なの?」

コシアカツバメ(スズメ目ツバメ科)は、夏鳥として日本にやってくる渡り鳥です。
ツバメよりも少し大きく、尾も長く見えます。また飛んでいる時、腰の赤色がよく目立ちます。

コシアカツバメの鳴き声

コシアカツバメの鳴き声「ジュビッ」「チビッ」

コシアカツバメの鳴き声「チュィーン」

コシアカツバメの生態まとめ表

コシアカツバメの全身画像

コシアカツバメの特徴や基本情報
分類動物界/脊索動物門/脊椎動物亜門/鳥綱/スズメ目/ツバメ科/ツバメ属
特徴
  • ツバメに似るが、ツバメより大きく、尾も長い
  • アゴから体下面が白く、黒い縦斑がある
  • 体の上面は、光沢のある黒色で、光の加減で青く見える
  • 腰が赤茶色で、目元から耳羽あたりも赤茶色
会える季節夏鳥として日本にやってくる

4月中〜下旬頃に日本にやってきて、9月下旬から11月上旬あたりに越冬地へ旅立つ

会える場所マンション、学校、川など
会える地域かつて西日本に多かったが、現在では北日本にも分布を広げている

コシアカツバメの繁殖地
日本、ヨーロッパ南部、中央アジア、ウスリーなど

コシアカツバメの越冬地
東南アジアやインド、中華人民共和国南部

名前
  • 漢字:腰赤燕
  • 英語名:Red-rumped swallow
  • 学名:Hirundo daurica
名前の由来
  • 日本語名「コシアカツバメ」は「腰の赤い羽」から
  • 英語名「Red-rumped」は、腰の赤い特徴から。「swallow」は「飲み込む」を意味し、口を大きく開けて獲物を捕らえる姿から
  • 学名の「Hirundo」は「ツバメ」を、「daurica」は「バイカル湖の東ドーリア地方の」を意味する
サイズ/体重18cm/22g
食べ物飛んでいる昆虫。大きく開く口を開けながら飛び回り、昆虫を捕らえる

雛の食べ物の詳細
2019年の調査によると、雛の食べ物の多くは「羽アリと水生昆虫」だった

腰が赤いコシアカツバメ3羽

コシアカツバメの生態や子育てについて
鳴き声「ジュピッ、チビッ」などと鳴き、「チュィーン」と少し濁った声でも鳴く
寿命7年ほどと言われているが、詳しくは不明
オスとメスほぼ同じ見た目で、ツバメのようにオスとメスで尾の長さに違いはない
歩き方足を交互に出して歩くが、歩くのは苦手で、巣材集めの時くらいしか地上に降りてこない
似た鳥
性格天敵に対する防衛策が少なく、ツバメと同様、人間の近くで子育てをするようになった。スズメによく巣を横取りされてしまう
行動ツバメよりも滑翔が長く、ゆったりした飛び方をする

巣作り
5〜20mほどの高い建物を選ぶ傾向がある

ねぐら
ツバメと違って、繁殖地ではねぐらを作らず、巣をねぐらにする

子育て
  • 5〜8月頃に、泥と枯れ草でトックリ型の巣を作り、4〜5個の卵を産む
  • 卵は14〜20日で孵化し、オスとメスで温める
  • 孵化した雛は23〜25日ほどで巣立つ

コシアカツバメの巣立ち雛

コシアカツバメの巣立ち雛

コシアカツバメの巣立ち雛は、くちばしの端が淡色になっていて、全体の色合いもくすんだ印象があります。

また足もピンクがかっているのが、上の写真からもわかるかと思います。

巣立ちから日にちが経っているのか、ツバメほど幼鳥らしい特徴が確認できません。

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コシアカツバメの補足情報

ツバメとは巣の形が違う

ツバメとは巣の形が違うコシアカツバメ

コシアカツバメは、ツバメよりも高い場所に巣を作る傾向があり、マンションや学校、倉庫の天井などでよく見かけます。

コシアカツバメの巣は、ツバメとは違って、トックリ型になっています。(トックリ型の巣を作る事から、トックリツバメと呼んでいる地域もあります。)

また上の写真の巣は、入り口が広く、コシアカツバメの中でも特殊な形です。

参考文献

フィールドガイド日本の野鳥/高野伸二 著野鳥観察ハンディ図鑑 山野の鳥/安西英明 解説/谷口高司 絵」「日本産鳥類の繁殖分布」「栃木県大田原市に生息するコシアカツバメの繁殖個体群に関する研究

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